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マンガでわかる 発達が気になる子の検査・発達・支援 ―保護者・支援者が見通しをもてる早期発見・早期支援のヒント―

内容紹介

発達の遅れ 心配になったら・指摘されたら どうすれば?

 本書では、発達障害の特性によって困っている子どもが学校で気づかれ、巡回相談を通して効果的な支援につながっていくプロセスをマンガで紹介しています。また、5歳児健診で子どもの発達障害が気づかれた場合、どのような流れで支援につながっていくのかについてもマンガで紹介しています。
 発達が気になる子の支援につながるまでの一連の流れをマンガで「見える化」し、専門的な内容についてわかりやすく解説を設けています。保護者や支援者が検査・診断を身近なものに感じて、早期発見・早期対応に意識を向けて、子どもたちが必要なサービスにつながる後押しになることを意図しています。
 子どもの発達面を心配されている方々や気づきや支援までのさまざまなプロセスで関わっている支援者の方々が支援の重要性に気づき、支援につながるまでの流れを理解していただければと思います。

編集者から読者へのメッセージ

 わが子の成長が気にならない親御さんは、誰一人としていないと思います。そんなとき、ほかの子どもと比べてわが子の成長の速度が少し遅いと感じたら、親御さんの不安はいくばくのものでしょう。健診時や通っている保育所・幼稚園等、小学校などで発達の遅れが気になる旨を指摘されたら、思いがけない事態に押しつぶされそうになるでしょう。
 本書では、発達が気になる子どもが検査・診断など支援につながる一連の流れをマンガと解説でわかりやすく紹介しています。マンガで展開されるため、関わる専門職や専門機関、検査方法・ツールや診断の方法が理解しやすく、保護者の心の準備・気持ちの整理に役立つと思います。特別支援教育の関係者などの支援者には、自らが関わる前後のたどる経過なども詳しく把握できて、今後を見据えた適切なアドバイスに役立てることができるといえます。是いタイミングで、本書をご活用して、早期のご対応の参考にしていただければと思います。

主な目次

第1章 マンガでわかる診断の流れと支援
【ケースⅠ】小学校で行動の問題や学習での遅れがみられる
 第1話 小学校2年生時に担任からの指摘を受ける
 第2話 巡回相談員との面談
 第3話 医療機関での診断と対応
 第4話 サービスの利用
【ケースⅡ】5歳児健診で指摘を受ける
 第1話 5歳児健診
 第2話 児童発達支援事業の手続き
 第3話 医療機関の受診
 第4話 就学相談
第2章  発達障害の概念と診断・支援までの流れ
Ⅰ 発達障害のアセスメントで使われる評価ツールとその意味
Ⅱ 支援の意味と必要性
Ⅲ 発達に特性のある子どもの未来に向けて

著者情報

岩永 竜一郎(いわなが・りょういちろう)
長崎大学生命医科学域教授、医学博士、認定作業療法士。日本感覚統合学会理事、特別支援教育士スーパーバイザーほか、長崎県内外のさまざまな委員を兼任。
主な著者に、『発達症のある子どもの支援入門――行動や対人関係が気になる幼児の保育・教育・療育』(同成社、2022年)、『特別支援教育に使える【感覚+動作アセスメント】マニュアル――「感覚処理の問題」と「不器用」への対応法』(合同出版、2021年)、『自閉症スペクトラムの子どもの感覚・運動の問題への対処法』(東京書籍、2014年)、『もっと笑顔が見たいから――発達デコボコな子どものための感覚運動アプローチ』(花風社、2012年)他多数。