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福来の挑戦―氷見市地域福祉実践40年のあゆみ

内容紹介

氷見市社会福祉協議会の40年に及ぶそのあゆみは、日本の地域福祉実践を切り拓いてきたといえます。その優位性は、次の4点に集約することができます。

  • ①国や助成団体などのモデル事業を有効に活用しつつ、40年間にわたり「計画」に基づいて、進行管理を重ねながら体制をつくり上げ、成果を出してきたこと
  • ②市内の21地区社協に代表される、住民主体の活動を丁寧に積み上げるとともに、福祉教育に力を入れ、住民参加による社会資源開発がなされてきたこと
  • ③個別の困りごとを支援するだけではなく、支援を通じて施策化し社会資源を開発しながら、計画においてしくみとして定着させるというCSW(コミュニティソーシャルワーク)の展開をしてきたこと
  • ④その成果として、ケアネット事業、セーフティネット構築会議、ふくし総合相談システムなどの、システム構築がなされてきたこと

氷見市社協の、過去40年にわたる取り組みを丁寧に追い、地域福祉の発展の「プロセス」を明らかにしています。
その記録は包括的支援体制を構築するにあたり、他の市町村社会福祉協議会、自治体に豊富な示唆を与えてくれます。
社会福祉協議会職員、自治体職員にとって、まさに必携の1冊といえます。

編集者から読者へのメッセージ

氷見市社会福祉協議会が切り開いてきた40年にわたる地域福祉実践の取り組みを、当時の職員のかかわりや苦労も含めて丁寧に紹介しています。本書が、地域における包括的支援体制を構築する際のヒントを与えてくれるものと思います。地域福祉の実践、地域包括支援体制の構築に携わる社会福祉協議会、市町村職員にはぜひ手に取っていただきたい1冊です。

主な目次

刊行にあたって
発刊を祝して
福来の挑戦
第Ⅰ部 氷見市社協の活動と地域福祉の展開
 プロローグ 氷見市地域福祉実践の歩み、全体像
 第1ステージ
  ―氷見市社会福祉協議会事務局機能の強化と地区社会福祉協議会の組織化
 第2ステージ
 ―行政との協働による地域福祉計画の策定と在宅福祉サービスの開発
 インタビュー(中尾晶美さん)
 第3ステージ
 ―介護保険事業参入による自主財源の確保、支援部門の拡大とケアネット活動の推進
 インタビュー(南市牧さん)
 インタビュー(山岸教男さん)
 特別寄稿(堂故茂)
 第4ステージ
 ―安心生活創造事業を通した行政との協働、地区社協の機能強化と福祉総合相談支援機能の
  中核を担うふくし相談サポートセンターの誕生
 インタビュー(西中修氏×橋本美紀氏×村上美奈子氏)
 インタビュー(嶋尾正人さん)
 第5ステージ
 ―社会的孤立を防ぐセーフティネット構想の構築と氷見市が目指す地域共生社会を
  実現させるための包括的支援体制の明確化
第Ⅱ部 氷見市社協の発展過程から学ぶ、コミュニティソーシャルワークが展開できるシステム構築
 鼎談 氷見市社協の発展過程にみる今日的な社協の課題と期待
 氷見市社協の地域福祉実践と発展過程
おわりに