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発達障害のペアレント・トレーニング簡易版 プログラムの進め方と運営のコツ

内容紹介

本書は、ペアレント・トレーニング(通称「ペアトレ」)のファシリテーターに向けた、ペアトレの実施マニュアルです。

「短縮」ではなく「凝縮」! 全6回のプログラム

日本で広く普及している精研式ペアトレを効率的に実施できるように、従来10回程度のプログラムを全6回に凝縮しました。
療育機関、家族会、NPO、自治体、医療機関など様々な場所で実施しやすい内容となっています。

精研式ペアトレの開発に携わった中田洋二郎先生による、単なる「短縮」ではなく、大事なエッセンスを「凝縮」した簡易版プログラムです。

プログラムの実施方法が具体的にわかる!

第2章では、全6回それぞれの実施の流れを詳細に解説しています。 「ねらい」「教示例」「ポイント」のほか、プログラムで使うイラスト入りのスライド資料の例も豊富に紹介しています。

また、参加者に効果的な言葉がけや、参加者からよく聞かれる質問とその対応などがリアルに描かれ、実施のイメージがつかみやすくなっています。

編集者から読者へのメッセージ

これまでは、ペアトレを効率的に実施しようと、独自にプログラムを短縮して行う実施機関もあったのではないでしょうか。

本書は、中田先生がそうした現状を踏まえ、精研式ペアトレの効果を保障した簡易版プログラムを広めたいという思いで作られました。
また、簡易版の作成に際して、発達特性のある子どもたち全般に対応しうるような技法や、参加者のニーズに応えた新たな要素なども取り入れられています。

発達障害の子どもとそのご家族を取り巻く現在の状況に合った、幅広く活用できるプログラムとなっておりますので、ぜひお役立て下さい。

主な目次

第1章 ペアレント・トレーニングの基本
 第1節 ペアレント・トレーニングとは何か
 第2節 ペアレント・トレーニングの実際

第2章 プログラムの実施方法
 第0回 オリエンテーション
 第1回 大切なことは3つ
 第2回 ほめることを習慣にしよう
 第3回 小さなよい変化を見つけよう
 第4回 指示を上手に与えよう
 第5回 上手な手助けを工夫しよう
 第6回 まとめと振り返り

第3章 ペアレント・トレーニング実施のヒントと工夫
 第1節 ペアレント・トレーニングを深める取り組み
 第2節 ペアレント・トレーニングのオンライン実施

資料1 ワークシートとホームワーク
資料2 その他の技法
資料3 家族の皆さんへ
資料4 ロールプレイ台本

著者情報

著者

中田洋二郎(なかた・ようじろう)
立正大学心理学部名誉教授。臨床心理士。

専門は発達臨床心理学、発達障害の家族支援で、子どもと家族の心の発達とそれぞれの成長の過程で起きるさまざまな問題(発達障害、不登校、家庭内暴力、非行etc.)の成因と支援について、研究と実践の双方からのアプローチを行っている。

著書は『子どもの障害をどう受容するか―家族支援と援助者の役割』(大月書店、2002)、『読んで学べるADHDのペアレントトレーニング―むずかしい子にやさしい子育て』(明石書店、2002(監修訳))、『軽度発達障害の理解と対応―家族との連携のために』(大月書店、2006)、『発達障害のある子と家族の支援―問題解決のために支援者と家族が知っておきたいこと』(学研プラス、2018)、『子どもが発達障害といわれたら―幼児期から大人になるまでのQ&A70』(中央法規出版、2019(監修))など多数。

第3章 第2節協力

喜多見学(きたみ・まなぶ)
株式会社こうゆう執行役員、NPO法人子育て応援隊むぎぐみ副理事長・代表。公認心理師、臨床心理士、家族心理士、ブリーフセラピスト・シニア。