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落合敏の「介護は楽しみながら」

眼にも鮮やか、五色がゆ

 食欲がないときは、ご飯やパンなどのパサパサしたものよりも、水分が多くスルリと喉を通る、おかゆやめん類のほうが食べやすい。
 なかでもおかゆは、その日の気象状況や本人の体調に合わせて、さまざまにバリエーションがつけられるので、食欲をそそることができる。
 味や見た目に変化をつけたり、栄養を強化した五色がゆはわが家の定番。

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ミルクがゆ
 牛乳を入れた乳白色のおかゆ。甘いものが好きな高齢者に向く。デザート感覚のおかゆで、エネルギーその他の栄養価も高く、体力回復に好適。
【つくり方】
(1)洗った米に定量の2/3の水を加えて火にかけ、普通のおかゆと同じ要領で炊く。
(2)炊いたおかゆに定量の1/3の牛乳を加え、火にかけ再度炊く。
(3)仕上げに砂糖と塩で調味する。砂糖は好みの甘さに調整。あるいはうすい塩味でもおいしい。

黄がゆ
 卵の黄身が美しいおかゆ。良質のたんぱく質で消化のよい卵を加えることにより、栄養価を高めているので、食欲のない時でも安心。
【つくり方】
(1)普通のおかゆと同じ要領で炊き上げる。
(2)よく溶きほぐした卵黄を流し入れて混ぜ合わせ、ふたをする。
(3)10分ほど蒸らし、塩少々で味を整える。

緑がゆ
 ほうれん草を入れた緑色のおかゆ。ビタミン、ミネラル、食物繊維たっぷりのヘルシーなおかゆである。
【つくり方】
(1)ほうれん草(または好みの青菜)をやわらかくゆでて、軽く水を切り、すり棒でよくする。
(2)普通の要領で炊き上げたおかゆに、(1)を入れて混ぜ、4~5分蒸らし、塩少々で調味をする。

ピンクがゆ
 しその葉と梅干しを加えたピンク色のおかゆ。色が美しいだけでなく、しその香りと酸味が食欲をそそる。
【つくり方】
(1)赤い梅干しとしその葉を裏ごしする。
(2)普通の要領で炊き上げたおかゆに、(1)を入れて混ぜ、4~5分蒸す。

茶がゆ
 ほうじ茶(または玄米茶)を入れて炊いた茶色のおかゆ。ほうじ茶独特の焙じた香りが食欲をそそる。
【つくり方】
 おかゆの水の分量をほうじ茶にするだけ。炊き上がりに塩を加える。

 なお、おかゆは炊飯器で簡単につくれる。


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プロフィール
落合敏
(おちあい とし)
栄養学博士。千葉大学講師、茨城キリスト教大学教授などを経て、現在NHP OCHIAI Office代表。「おもいッきりテレビ」をはじめメディアに出演多数。2000年~2004年の4年間、実母を介護した経験をもとに、介護者の視点に立ったお年寄りの食事に関する書籍や介護日誌をまとめたものを上梓。
栄養学博士 落合敏の栄養学研究所 http://www.nhp-ochiai.jp/
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