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落合敏の「介護は楽しみながら」 2008年07月

むくみがひどいときの食事のポイント

 ひとくちに「むくみ」と言っても、(1)全身がむくむ、(2)主に顔がむくむ、(3)主に足がむくむなど、いろいろな場合があり、その原因が重要である。いずれにしても、「むくみ」が出たら、いちおう病気と考え、医師の診断を受けることが大切。



食欲がないときの食事のポイント

 一般に、胃の粘膜は加齢にともない萎縮して、胃液、塩酸、ペプシンなどの分泌量が低下するので、とかく食欲不振になりがちである。
 食欲がないときの食事の基本は、比較的消化のよい糖質性食品を主とし、食品は鮮度のよいものを選び、煮る・蒸すなど消化のよい調理の工夫が大切である。
 また、胡椒、ショウガ、ニンニクなどスパイスや、梅干し、果物の酸味のある食品を利用し、味は全体的に薄味にして酢の料理を多くし、胃液の分泌を高め、食用増進を図りたい。

 たとえば、食欲がないときでも、味噌汁とお粥だけは用意する。味噌汁の香ばしい匂いは、脳の食欲中枢を刺激して食欲をかき立てる。味噌汁のたんぱく質は、発行によってアミノ酸に分解されているために、非常に消化・吸収されやすいという特徴をもっている。
 また、発酵食品である味噌には、乳酸菌なども含まれているので、整腸作用もあり、運動不足から来る便秘の予防や解消にも役立つ。
 



痰で母の喉がつまった!

 一般に私たちが食欲をなくすのは、胃腸の具合が悪いとか、その他の内臓の病気が悪化したとか、風邪などで発熱したとか、またストレスなどによって精神的ダメージを受けたなどが主な理由と考えられる。
 しかし、高齢者の場合、さらに口腔内のトラブルも食欲減退の大きな要因となることが少なくない。例えば、「歯が抜けたままで噛み合わせが悪い」「入れ歯が合わなくなった」「なかなか飲み込めず口の中の食べ物が残ってしまう」など、歯や舌、嚥下機能の低下などから起こりがちである。

 母がまだ、茶の間で家族といっしょに食事が摂れるときであった。
 好物のけんちんうどんを目の前に、普段なら誰よりも先に箸をつける母が、この日はなぜかためらい、痰を出そうと無理に咳き込んでいる。



モズの巣・タカの巣 

 夏休みが近づくと、介護福祉士などの養成をする大学では、必須科目の学外実習の準備に追われる。
 とくに老人ホームをはじめ、高齢者福祉施設に生徒を一定期間お願いする場合、その施設の方針に添うよう、「学外実習心得」を授業に繰り入れ、「あいさつ」の仕方から指導する。
 “あ”は「愛情をこめて」、“い”は「いつも」、“さ”は「先に」、“つ”は「常に」。
 つまり、あいさつは、「常に先にいつも愛情をこめて」を基本に、相手に敬意を表すること。とくに高齢者には、大きな声でにこやかに。
 また、身だしなみもエチケットの一つとして相手に好感をもっていただけるように…。
 「茶髪でモズの巣のような髪型」は、どうかなぁ!?…と。



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プロフィール
落合敏
(おちあい とし)
栄養学博士。千葉大学講師、茨城キリスト教大学教授などを経て、現在NHP OCHIAI Office代表。「おもいッきりテレビ」をはじめメディアに出演多数。2000年~2004年の4年間、実母を介護した経験をもとに、介護者の視点に立ったお年寄りの食事に関する書籍や介護日誌をまとめたものを上梓。
栄養学博士 落合敏の栄養学研究所 http://www.nhp-ochiai.jp/
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