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落合敏の「介護は楽しみながら」 2008年09月

食器の配置から食べ方の順番まで

子どもの頃の思い出
 私の子どもの頃、唯一母の手伝いといえば、食卓の準備である。
 母の作った料理を家族それぞれの器に盛り、食卓に主食、汁もの、主菜、副菜、漬物、デザートその他を教えてもらったとおりに並べ、母にチェックしてもらってから食事になる。

図)食器の並べ方・食べ方の順序ochiai20080926.jpg



メタボ対策にひと肌ぬいで

ochiai20080919.jpg

健康寿命を伸ばすには?
 「人は血管とともに老いる」と言われているが、人の寿命、とくに健康寿命(病気や認知症、衰弱などで要介護状態となるまでのこと)と血管年齢は、まさに表裏一体と言っても過言ではない。
 この健康寿命を伸ばすためには、生活習慣病の予防・改善が重要なカギとなる。なかでも食生活に気を配ることが大切。



母の手作り半天

 昔の女性の教養として、「茶の湯、活け花、鳴りもの一つ」といわれ、私も母から強いられ、学んできた。
 ところが母の場合、そのほか和裁、洋裁、編み物もこなし、日常生活に上手に生かしていた。私が子どもの頃は、とくに衣食に関しては、すべて母の手作りだった。また、それがとてもうれしかった。
 ひまができると、布団、かいまき、半天など、家族・来客用とたくさんつくっていて、綿入れ作業を手伝った。
 なかでも半天は、私も私の友人も、母の手作り半天を喜び、所望した。
 綿だけでなく、真綿を加えてあるので薄くてもふんわり暖かく、からだになじみ、心まで暖まる。晩秋、冬期、早春と、私にとってなくてはならない必需品であった。とくに受験勉強に成功したのは、“母の手作り半天のおかげ”と今でも思っている。



何も食べたくないときの一品

介護日誌に救われた
 7・8月と遠出の講演が多かったせいか、いつもの私らしくなく、9月に入ったとたんに食欲不振に陥った。
 一日何もしないで、ボーっとしていると心にあせりを感じ、母の介護日誌に何気なく目を通しているとき、母が食欲不振のときの食事記録が目に入った。
 母が寝た状態が多くなり始めた頃、食欲がなくなり、しだいに小食になってゆくのをみて、しかたのないことと思いながらも、母の好きな食材を用いた料理の試作に懸命だった。
 その結果、「かに(缶)入りかぶのおろしスープ」と「アボカド入りミルクゼリー」を好んで食べ、急に食欲が出て元気を取り戻した時のことを思い出した。

 久しぶりに私もその料理を食べてみた。懐かしかった想いもあり、急に元気が出て食欲も戻ってきた。
 誰でも簡単にできる料理なので、作り方を紹介する。



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プロフィール
落合敏
(おちあい とし)
栄養学博士。千葉大学講師、茨城キリスト教大学教授などを経て、現在NHP OCHIAI Office代表。「おもいッきりテレビ」をはじめメディアに出演多数。2000年~2004年の4年間、実母を介護した経験をもとに、介護者の視点に立ったお年寄りの食事に関する書籍や介護日誌をまとめたものを上梓。
栄養学博士 落合敏の栄養学研究所 http://www.nhp-ochiai.jp/
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