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落合敏の「介護は楽しみながら」

落合家の新年の思い出

 わが家の新年は、大みそかから元旦にかけての行事に思い出が多い。
 家のすす払いをし、家を清め、門松(父が存命中は父の手製)をたて、しめ飾りをし、おせち料理を準備する。
 ここまではごく一般的で、私の子どもの頃から少しも変わっていない行事であるが、新年の迎え方は、毎年異なる。何故かというと、元旦だけは家族の行動が自由だからである。ただし、元旦朝は全員そろって、敷地内にある氏神様(春日様と呼んでいる)にお参りし、乾杯とおせち料理でひとときを過ごすことが慣例であった。

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 2~3日は年始客が多いので、可能な限り家族みんな揃ってお出迎えをし、飲んで食べて、オシャベリして、子どもたちはみんなで遊ぶのがわが家の習慣となっている。したがって、“除夜の鐘”“初日の出”をどこで迎えるかが、毎年話題の中心である。
 十数年前、私がまだ千葉市に住んでいた頃のこと。
 九十九里浜海岸で、初日の出を迎えながらお雑煮を食べたいと、たっての母の願いがあった。
 家族一同、賛成。
 紅白歌合戦中盤で千葉の家を出発。やっと着いた時には、海岸は車と人の波。いたるところでキャンプファイヤーが焚かれ、餅や芋、野菜などを焼きながら、初日の出を迎える人達で賑わっていた。
 突然歓声が上がった。太平洋の水平線上の一点が輝き、太陽の上縁が現れた。瞬時のできごとであった。
 歓声は静まり、ため息と同時に、太陽が昇りきるまで拍手が続いた。
 海上に見える太陽のまわりは、赤い光だけではなく青い光も上周辺部に見られ、その輝きは、この世のものとは思えないほど神々しかった。
 九十九里浜でのあの感動は、今もわが家の思い出として語りつがれている。トイレに苦労したことも、笑いと共に…。


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プロフィール
落合敏
(おちあい とし)
栄養学博士。千葉大学講師、茨城キリスト教大学教授などを経て、現在NHP OCHIAI Office代表。「おもいッきりテレビ」をはじめメディアに出演多数。2000年~2004年の4年間、実母を介護した経験をもとに、介護者の視点に立ったお年寄りの食事に関する書籍や介護日誌をまとめたものを上梓。
栄養学博士 落合敏の栄養学研究所 http://www.nhp-ochiai.jp/
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