ページの先頭です。

ホーム >> 家庭介護サポーターズ >> 村田くみの「シングル介護のホントのところ」
村田くみの「シングル介護のホントのところ」

こんなところにも「冬ソナ」効果

 音楽を聴いてリラックスするだけでなく、治療にまで発展させた「音楽療法」が、介護や医療の現場に取り入れられてきました。
 高齢者の方が楽器を鳴らしたり、歌を歌うと、個人差にもよりますが、呼吸運動を円滑にしたり、麻痺や拘縮(こうしゅく)した手を動かせるようになるそうです。ストレス解消のみならず、痴呆の改善や運動機能の向上、意欲の向上など身体・精神面の両方に効果が認められてきました。
 音楽を聴くことで、当時をなつかしく思ったり、忘れかけていた記憶がよみがえる経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。それが頭の体操にもなるのですね。

続きを読む

 母も病に伏してからカセットテープで音楽を聴くようになりましたが、やはり好みの音楽があるようで、通常、施設で利用されるクラシック音楽にはあまり興味を示しませんでした。
 7月7日付け当ブログへのコメントで、「むーちゃん」さんが、韓国ドラマで癒されるというように、私も「K-POP」(韓流)を聴くと癒されます。その影響か、母も韓流が心の支えになっているようです。
 とくに、ドラマ「冬のソナタ」のサントラ盤や、主題歌を歌ったRyuさんの童謡のカバーアルバム「おとぐすり」が気に入り、カセットテープに吹き込み、ベッドに横たわりながらよく聴いていました。
 「Ryuさんの歌声を聞くと、肋間神経痛の痛みが和らぐ」
と、繰り返し聴くうちにカセットテープがすり切れてしまったほどです。

 ショートステイでお世話になった施設でも、お年寄りたちが輪になって、童謡を歌う余興があったそうですが、テープを聞いたおかげで「ふるさと」をフルコースで歌えたことを嬉しそうに語っていました。その後、お年寄りたちと「この歌は小学校の時によく歌った」などと、“歌”をテーマに会話も弾んだそうです。
 心身の健康を保つだけでなく、共通の話題で会話に花を咲かせたり、音楽(韓流?)の効果は本当に大きいと思いました。


※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

コメントを投稿する




ページトップへ
プロフィール
村田くみ
(むらた くみ)
1969年東京生まれ。会社員を経て1995年毎日新聞社入社、週刊誌「サンデー毎日」所属。主に経済、環境、介護の問題に携わる。現在、母親の介護に従事しながら、介護の体験記、介護者に役立つ情報を適宜発信中。
メニュー
バックナンバー
その他のブログ

文字の拡大
災害情報
おすすめコンテンツ
福祉資格受験サポーターズ 3福祉士・ケアマネジャー 受験対策講座・今日の一問一答 実施中
福祉専門職サポーターズ 和田行男の「婆さんとともに」
家庭介護サポーターズ 野田明宏の「俺流オトコの介護」
アクティブシニアサポーターズ 立川談慶の「談論慶発」
アクティブシニアサポーターズ 金哲彦の「50代からのジョギング入門」
誰でもできるらくらく相続シミュレーション
e-books