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村田くみの「シングル介護のホントのところ」

介護ストレスを救う「介護者の会」の存在

 まだ“アラフォー世代”の私にとって、親の介護は10年ぐらい先に起こる話と、呑気に暮らしていましたが、ある日突然降りかかってきました。母親(当時74歳)が、昨年春、心筋梗塞で倒れて入退院を繰り返すようになってしまったのです。要介護度は2でしたが、「腰が痛い」と言って、自宅でほとんど寝たきりの状態になってしまいました。
 よく、介護に従事している時の様子を“出口の見えないトンネル”と形容することが多いと思います。私も仕事でいろんなことにチャレンジしたいと計画を練っていた矢先の出来事で、人生の袋小路にはまってしまった感じでした。親の介護には休みはなく、娘の代わりもいません。

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 介護疲れを緩和するために、よく専門家の方は「気分転換をするように」とか、「ストレスを溜めないように」とアドバイスをされますが、私の場合、自分がストレスを溜めていたことに気がつきませんでした。
 仕事中や空き時間ができた時でも、介護が頭から離れず、リラックスすることができなくて、いつもイライラしていました。
 仕事でミスをしてはならないと、会社では気を張っていたので、自宅に帰るとぐったりするのですが、家に帰れば母親の食事の支度や家事をしなければならないので、疲れが取れない日が続きました。
 気がつかないうちに、暴力こそはありませんでしたが親にも乱暴に接してしまいました。自分ではいけないとわかっていても、どうすることもできないのです。
 そこで、テレビのニュースで介護疲れによる事件が報道されると「明日は我が身かもしれない」と、他人事とは思えませんでした。
 息を抜きたいが、どうしたらいいのかわからない、そんな時、同じ立場で物事を考えてくれる「介護者の会」の存在が、とてもありがたかったです。
 私も介護者の会に、取材記者ではなく、一人の介護者として参加してから、その存在の大切さが身に染みました。客観的に自分を振り返ることができ、ストレスを溜めていたことにやっと気がついて、リラックスできたのです。


コメント


こんにちは。
昨年、9月に母が亡くなりました。
数年前から認知症の傾向があり、一昨年10月に体調不良で入院した時からその傾向がはっきりしてきました。

昨年の8月にトイレで倒れ、まる1日、トイレで過ごし、翌朝、電話が通じないため私が到着したときも倒れたままでした。それから1か月、早朝と夜、実家に寄る生活が続きましたが、私も母に暴力を振るいませんでしたが、きつい言葉で接することが多かったです。悪いと思ってもどうしようもないです。家に着いたときは落ち着いて話そうとするのですが、10分もしないうちに、こちらがイライラしてきます。

9月上旬に実家から直線距離で3キロ程度のところに入院しましたが、9月末日、未明に亡くなりました。5時に病院から電話、5時40分ごろに病院に着きましたが、すでに亡くなっていました。5時20分ごろ亡くなったようです。。

うちも要支援の1とか2でしたが、昨年8月に倒れた後は要介護の一番上になりました。

あっと言う間でした。


投稿者: ふー# | 2009年07月08日 13:14

ふー#さん
 書き込みありがとうございます。仕事をしているときに親が倒れると、仕事の引き継ぎやら何やらで、頭が混乱してしまうんですよね。私もそうでしたが、「もう少しやさしく接してあげればよかった」と父親のときはしみじみ思いました。
 仕事と介護の「ワークライフバランス」も今後のテーマです。またいろんな話を聞かせてくださいね!!


投稿者: 村田くみ | 2009年07月10日 21:17

お疲れ様です。
要介護5(くも膜下出血後遺症による体幹機能障害)の母を介護しているアラフォー・シングル女性です。母と二人でいる時ほど、他の人と話したい時があります。なかなかそういう会がないですよね。
韓国ドラマ「DVD私の名前はキムサムスン」「宮」「任侠ヘルパー」をみて気分転換を図ってます。
暑い日が続いてますが、どうぞ体調に気をつけてくださいませ。


投稿者: むーちゃん | 2009年07月28日 22:06

むーちゃんさま
書き込みありがとうございました。また、お返事遅れて申し訳ございません。
私も韓国ドラマが大好きで、気分転換は韓流です。

>母と二人でいる時ほど、他の人と話したい時があります。

そんな時こそ、遠慮なくご連絡ください!!
私の母も韓流ファンなので、ケンカした後はたいてい、ヨン様の話題で仲直りします(笑)

私は最近、DVDでは「雪の女王」を見ました。「エデンの東」も見逃せませんね。
今後ともよろしくお願いします。


投稿者: 村田くみ | 2009年08月04日 11:16

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プロフィール
村田くみ
(むらた くみ)
1969年東京生まれ。会社員を経て1995年毎日新聞社入社、週刊誌「サンデー毎日」所属。主に経済、環境、介護の問題に携わる。現在、母親の介護に従事しながら、介護の体験記、介護者に役立つ情報を適宜発信中。
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