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長谷川和夫先生に聞こう! 認知症のエトセトラ

「出あい」体験とは?-出会い、出逢い、そして出遭い

 北風に枯葉の舞う季節になりました。感冒をひかないように体調にはお気をつけください。
 さて、いままで7つの私の「出あい」体験について述べました。1つひとつの体験は過去のことですが、想い出すと現在によみがえって、今の私を揺り動かします。過去は時間の軸では過ぎ去ったことですが、「今」でもあるのです。人間の心は本当に不思議ですね。

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 辞典をひらくと、「出あう」にはいくつもの漢字の表現があって、少しずつ違います。「会う(會う)」は、不特定の人と会うということで、もっとも一般的に使われています。「逢う」は偶然ばったりある特定の人に逢う、逢いびきという表現にもあるように男女が合うニュアンスもうかがえます。「遭う」は、事故や災害などの嫌なことに予期しないで遭うことによく使われています。この7つのブログは、これらの言葉をあらためて意識するきっかけとなりました。
 今、ブログを読み返してみて、出あい体験の共通点を考えてみました。私自身が自発的に書いていますから、嫌なこと、不幸なことは無意識のうちに除いていることに気がつきました。私にも挫折、病苦、かけがえのない肉親との死別等がありました。楽しかった出遭いと同じ様に、辛かった出遭い体験も今の私を支えているように思います。
 出遭いには、どうして自分だけがこんな目に遭わなければならないのか、と天をうらみ、運命を嘆く気持ちがありますね。実はこういう時がとても大切なのかもしれません。“神様はとても耐えられないような苦しみは与えない、必ず逃げ道をこしらえていて下さる”という言葉があります。
 認知症の方の間違い行動がつづいて毎日共にくらしてゆくことが大変なこともあると思いますが、是非、「困っています。助けて下さい」と近隣の人やケアマネージャー等の専門職の方々に支えを求める声をあげて下さい。一人でかかえこむことだけは絶対にしないこと。そして今、出遭っている苦しみの体験を乗り越えた暁には、一生の支えになるようにと、あきらめないで生きて下さい。お願い致します。


コメント


長谷川先生

私が、何故長谷川先生に引き寄せられるのか改めて分りました。神様は平等に幸せも試練の道も与えて下さっているのかもしれませんね。みんなの為に命を投げて守って下さったキリスト様がいらっしゃった様に、今も時空を超えて姿を変えて存在しておられるのかもしれません。
色々な意味をもつ「出あい」は、先の自分の糧になるのだと解りました。有難うございます。
私の母は「兄や父の死を無駄にしてはいけない」と、私の背中を撫で私の涙を受け止めてくれました。今でも、強がっていますので涙は枯れ果てておりません。しかし、長谷川先生のお導きや、みなさんの呼んで下さる音のない声を聞くと勇気や元気が出てきて、時間を無駄にしてはならないと実感しております。私は、自分を必要として下さる方々がいらっしゃる以上、私も決して諦めません!子供の頃に友達と遊びに行っていた教会の牧師様が、今どこにいらっしゃるのか分りませんが、同じ温かさを感じております。本当に感謝申し上げます!!もう少し強くなる為に、見えない大事な宝物を掴めそうなので、久々に教会に行ってみます。


投稿者: 玉本あゆみ | 2009年12月31日 14:47

前回のコメント投稿から、早1ヶ月を迎えようとしております。
「出遭いには、どうして自分だけがこんな目に遭わなければならないのか、と天をうらみ、運命を嘆く気持ちがありますね。実はこういう時がとても大切なのかもしれません。“神様はとても耐えられないような苦しみは与えない、必ず逃げ道をこしらえていて下さる”という言葉があります。」この先生の御言葉に、大変説得力を感じております。神様も色々な事を教えて下さいました。私に与えて下さった逃げ道とは…たくさんの心が温かくなったり強くなれる哲学ではない言葉、私が助けを求めた副牧師さんとの出会い、母の存在、一緒に泣いてくれた御近所の認知症のお婆ちゃんの存在、家族の会や勤務先で知り合った認知症の方々や御家族の笑顔と勇気です。私が復活し活躍する事が恩返しです。迷うことなく真っ直ぐに、逞しくなりました。 

コメント


長谷川先生

私が、何故長谷川先生に引き寄せられるのか改めて分りました。神様は平等に幸せも試練の道も与えて下さっているのかもしれませんね。みんなの為に命を投げて守って下さったキリスト様がいらっしゃった様に、今も時空を超えて姿を変えて存在しておられるのかもしれません。
色々な意味をもつ「出あい」は、先の自分の糧になるのだと解りました。有難うございます。
私の母は「兄や父の死を無駄にしてはいけない」と、私の背中を撫で私の涙を受け止めてくれました。今でも、強がっていますので涙は枯れ果てておりません。しかし、長谷川先生のお導きや、みなさんの呼んで下さる音のない声を聞くと勇気や元気が出てきて、時間を無駄にしてはならないと実感しております。私は、自分を必要として下さる方々がいらっしゃる以上、私も決して諦めません!子供の頃に友達と遊びに行っていた教会の牧師様が、今どこにいらっしゃるのか分りませんが、同じ温かさを感じております。本当に感謝申し上げます!!もう少し強くなる為に、見えない大事な宝物を掴めそうなので、久々に教会に行ってみます。


投稿者: 玉本あゆみ | 2010年01月28日 08:34

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
長谷川和夫
(はせがわ かずお)
認知症介護研究・研修東京センター名誉センター長、聖マリアンナ医科大学名誉教授。専門は老年精神医学・認知症。1974年に「桜、猫、電車……」の長谷川式認知症スケール(HDS-R)を開発者して以来、常に認知症医療界の第一人者として時代を牽引してきた。最近では、「痴呆」から「認知症」への名称変更の立役者でもある。『認知症の知りたいことガイドブック』(中央法規出版)、『認知症を正しく理解するために』(マイライフ社)、『認知症診療のこれまでとこれから』(永井書店)など著書多数。
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