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長谷川和夫先生に聞こう! 認知症のエトセトラ 2007年05月

夕焼けのはなしをしよう

 先週の続きで、「マーガレット歌の会」のコンサートの話をします。前回のブログとあわせてお読みください。
 井川愛子さんは中学3年のときに、合唱曲作曲の課題のため、詩人・名木田恵子さんの詩に曲をつけました。その合唱曲は優秀作に選ばれ、井川さんの指揮で同級生が合唱しました。そのときから、まりの大好きな曲になったのです。
 井川さんはたいへん才能あふれる方で、その後、音大に進みました。しかし、大学1年の春、交通事故で亡くなったのです。
 それから数十年が経った2年前、まりは井川さんの両親を訪ねて、井川さんが亡くなったことの無念さを伝え、前向きに生きることを願う曲を多くの人に知ってもらいたい。この曲を私のコンサートで演奏させてくれないかと願い出ました。そして、会で歌うことの快諾を得たのです。
 この曲は、高音域でメロディーもむずかしいところがありましたが、会員たちは練習を重ねました。その歌詞を次に記します。



今年のゴールデンウィークでのこと

 ここ数年の連休は、クルマの渋滞にまきこまれることもなく、150%乗車率という交通機関におしこまれることもなく、あまり遠出をしないで自宅で過すことにしています。
 今年の連休も、雑然としている書斎の整理と清掃、そして老健施設に入院している親族の1人を見舞いに出かけたりなどして過ごしました。
 娯楽といえばただ1つ、国分寺市立いずみホールで行われた合唱のコンサートに招かれて聞きに行ったことでしょう。コンサートというと格好のいいお出かけのように聞こえますが、実は私の長女、南高まりが主宰する「マーガレット歌の会」の「うたの発表会」を聞きに行ったのです。「招待」というより「要請」に近いものでした。



認知症介護のストレスを減らすために その4

 前回に引き続き、もう1つ介護のストレスを軽くする方法を述べます。
 それは笑うことです。
 認知症になると、その原因疾患(アルツハイマー病など)のために、物事の理解や判断、暮らしが難しくなります。しかし喜んだり、悲しんだり、楽しんだり、愛おしく思ったりする感情、あるいはフィーリングは保たれていて、人によっては以前より鋭くなっています。そこで、つらい時や困った時、苦しい時にも笑いを忘れないこと。ユーモアを忘れないことが大切になってきます。



認知症介護のストレスを減らすために その3

 今回も、認知症介護のストレスを軽くするためにというテーマで、「ストレスを減らすための介護のポイント」について話をしてみようと思います。皆様、お忙しいとは思いますが、何とかお時間をみつけて読んでみてください。
 認知症介護のストレスを軽くするためには、1人だけで介護をするのではなくて、何とか2人以上で支えあって介護をすることがポイントです。つまり、介護を1人で抱えこまないことが大切です。



認知症介護のストレスを減らすために その2

 前回は、介護のストレスを減らすためには、認知症の方の気持ちを理解することが大切であると書きました。そこで今回は、認知症の方は毎日をどのような気持ちで過ごしていらっしゃるのかについて、書いてみたいと思います。 
 私たちは日々、無数の判断をして暮らしています。周囲に起こることを正しく理解し、経験や知識から判断して行動しています。そういう認知行動ができるのは、過去と現在がきちんとつながって、連続した線になっているからです。
 ところが認知症では、自分の体験をまったく忘れてしまい、以前にあったこと、ずっと覚えていたこと、ついさっきしていたことまでが、記憶からスッポリ抜け落ちてしまいます。にもかかわらず一生懸命周囲に適応しようとする行動が、周囲の人には理解されずに、摩擦を生み出してしまうのです。
 たとえば、こんなエピソードがあります。



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プロフィール
長谷川和夫
(はせがわ かずお)
認知症介護研究・研修東京センター名誉センター長、聖マリアンナ医科大学名誉教授。専門は老年精神医学・認知症。1974年に「桜、猫、電車……」の長谷川式認知症スケール(HDS-R)を開発者して以来、常に認知症医療界の第一人者として時代を牽引してきた。最近では、「痴呆」から「認知症」への名称変更の立役者でもある。『認知症の知りたいことガイドブック』(中央法規出版)、『認知症を正しく理解するために』(マイライフ社)、『認知症診療のこれまでとこれから』(永井書店)など著書多数。
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