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長谷川和夫先生に聞こう! 認知症のエトセトラ

デイケアをはじめよう! その6~学びの場となるように

 こんなこともありました。
 デイケアを行っている間、介護の専門職、心理士、看護師などの人たちが、認知症の高齢者に対していろいろな働きかけをしている様子を、隣の部屋からご家族がワンサイドミラー(こちら側からは見えるが、反対側からは見えない鏡)で見ることができるようにしていました。
 家族の方は、他のご家族の認知症の高齢者を見ることで、ご自身が介護している方の状態と比較することができました。また、普段の様子とデイケアを受けているときの様子とを比較して、いろいろなことに気づいたようです。

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 たとえば、「うちの人はあんなにニコニコしているのに、あそこのお年寄りは何もしないでボーッとしているな」とか、「家ではむっつりして不機嫌な顔をしていることが多いのに、こうしてグループでいろいろな遊びをしているときには、あんなに笑顔を出すんだな」とか。あるいは「おしっこをしたい」と言う方に、「おしっこしたいの。じゃあ、行きましょう」とゆっくりトイレに案内する。そういう介助の仕方を実際に目で見て、「ああいうふうにしたほうがいいのかな」「私ももう少し工夫したほうがいいのかな」と学ぶわけです。
 他のご家族の認知症の方と比較する機会を得たことで、初めて自分の家族の認知症の方を客観的に見ることができたわけです。そして、介護者と介護される方との「心理的な距離」が広がりをもち、ゆとりのある介護へと結びついたのです。これは、当初は予期しなかったデイケアの効果でした。
 デイケアは1クール4か月ですから、デイケアを終えた家族の方が次第に増えていきました。そして年に1回ですが、自主的に集まりをもつようになりました。自主的な会ではありますが、スタッフが認知症についての講演や質問に答えるといったアドバイス等のお手伝いをしていました。
 デイケアをしていたときは、私も一所懸命時間をつくって参加しました。とくにグループの最初の集まりで家族がお互いの紹介をする会には、どんなに忙しくても必ず出席して皆さんのお話を聞くようにしました。


コメント


人の振り見て我が振り直せという諺がありますが、私も御家族や、他のスタッフのケアを拝見して、色々な知恵を頂き、それを応用する事も出来ますので大変感謝しております。
認知症の方御本人の様子を拝見しただけで適切なケアや接し方をしているかどうかも分りますし、やはり認知症御本人だけでなく御家族や周囲とのコミニュケーションを図る事の大切さを実感します。私も、お昼休みを使って御家族や御本人とコミニュケーションをとったり、御本人の御要望にお応えして一緒にベッドで川の字になり「お昼寝」もした事があります。自分にとって無駄ではない時間を大事にしていきます。


投稿者: 玉本あゆみ | 2010年01月09日 07:39

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プロフィール
長谷川和夫
(はせがわ かずお)
認知症介護研究・研修東京センター名誉センター長、聖マリアンナ医科大学名誉教授。専門は老年精神医学・認知症。1974年に「桜、猫、電車……」の長谷川式認知症スケール(HDS-R)を開発者して以来、常に認知症医療界の第一人者として時代を牽引してきた。最近では、「痴呆」から「認知症」への名称変更の立役者でもある。『認知症の知りたいことガイドブック』(中央法規出版)、『認知症を正しく理解するために』(マイライフ社)、『認知症診療のこれまでとこれから』(永井書店)など著書多数。
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