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村田くみの「シングル介護のホントのところ」

おもわずお礼を言いたくなる医師もいる

 先週掲載した「患者力」について、知り合いの医師からアドバイスをいただきました。
 その先生は、入院した時には退院の目安を患者さんと(またはその家族)に伝えた上で、退院後の生活については、病院内にいる医療ソーシャルワーカー(社会福祉士)と相談するように助言しているそうです。
 私の場合は、母が最初に入院した時、退院を迫る主治医と意見が合わなかったのですが、こういうトラブルはよくあるそうです。

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 ところが母は、別の病院に2度目の入院した際、退院から期間を置かないでショートステイを利用することができました。
その時の主治医はよく面談の時間を割いてくれて、退院後の生活をとてもよく考えてくれたのです。
退院後に自宅で介護を続けるのではなく、施設の入所を目指したいと相談すると、施設側に提出する「紹介状」を手配してくれました。そして、病院内にいるケースワーカーを紹介してくれて、退院後のことは逐一ケースワーカーと相談するように手配をしてくれました。
ケースワーカーは、私の住むエリアの施設に連絡を取ってくれて、退院後すぐにショートステイを利用できるようになったのです。

 全国的にショートステイも「待ち」の状態が長く、初めて施設を利用する際には、1泊2日程度のお試し宿泊を実施することが多く、そこで施設側がOKと判断したらショートステイの申し込みができるそうです。ケアマネジャーが当初手配したショートステイを利用するには、退院してから1か月以上は待たなければなりませんでした。

 後に通院した際、その主治医には「先生のおかげでいい施設に入ることができました」と、あらためてお礼を言いました。
 感謝の気持ちを表すのも、「患者力」を高めるためには大切な要素と、取材でも聞きました。そうやって医師と患者は信頼関係を深めるものなのだとわかりました。


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プロフィール
村田くみ
(むらた くみ)
1969年東京生まれ。会社員を経て1995年毎日新聞社入社、週刊誌「サンデー毎日」所属。主に経済、環境、介護の問題に携わる。現在、母親の介護に従事しながら、介護の体験記、介護者に役立つ情報を適宜発信中。
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