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村田くみの「シングル介護のホントのところ」

オレンジ色のリストバンド

 今年のプロ野球は、巨人が7年ぶりの日本一になりました。私は下町育ちなので、子どもの頃からよく後楽園球場の外野スタンドで野球を見たので巨人ファンです。今年はWBCの世界一から、野球が盛りあがった楽しい年でした。

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 さて先日、介護者の会で一緒のグループになった年配の男性が左手に「オレンジ色のリストバンド」をはめていました。よく乳がんを支援するピンクのリストバンドは有名ですが、色違いです。
 私は巨人のチームカラー「オレンジ」にひっかけて、ファンの間ではやっているグッズだと思い込み、さっそく「どこで買ったのか」聞いてみました。
 男性は認知症の妻の介護に従事し、無事に看取ってから、介護で得た経験を生かせないかと研修を受けて、ボランティア活動を始めたそうです。
 オレンジ色のリストバンドは、「認知症サポーター」の目印でした。
 2005年度から厚生労働省が「認知症を知り地域をつくる10カ年」キャンペーンを開始しています。キャンペーンの一環である「認知症サポーター100万人キャラバン」は、認知症について正しく理解し、認知症の人やその家族を見守り、支援する「認知症サポーター」を養成しています。
 認知症について正しく理解し、偏見をもたず、日常生活の中で認知症の人や家族が困っているのを見かけた時に、心配りをすることが主な目的だそうです。全国の自治体で実施している研修を修了すると、このリストバンドがもらえる仕組みになっていました。

 私としては、介護者の目印としてもこのリストバンドを活用させてもらえないか、と思っています。職場や日常の中で、自分から親の介護の話を切り出せるわけでもなく、介護で疲れた時などの「目印」になれば、周囲にも理解してもらえるのではないかと思ったのです。
 11月11日は介護の日です。語呂合わせで『いい日いい日』という意味があるそうです。オレンジのリストバンドが、もっと世間に広がるといいですね。


 次回は11月17日(火)更新予定です。お楽しみに!


コメント


初めてご連絡させて頂きます。
私も母と二人で生活している30代後半の女性です。母は、身体障害認定1をもち左半身が麻痺で、週三回透析をしています。
この夏から仕事に復帰して、昼間の介護を訪問ヘルパーなどを活用して頑張っています。
仕事に出るのは、介護が嫌なのではなく生活の為です。もっと社会及び訪問介護に携わる方の理解が欲しいと思う今日この頃です。
たまにネガティブになってしまいますが、村田さんのような方を見かけると、頑張れます。ありがとうございます。
これからも頑張って下さい。


投稿者: ちり | 2009年11月10日 13:35

ちりさん

書き込みありがとうございました。
私も生活のために働いています。「介護者の会」に参加した時でも、中には「働けるうちはまだマシ」と言われて、食ってかかって反論したことがありました。

介護の度合いをてんびんにかけるものではないので、それからはあまり気にしないように心がけています。

私もこう見えてもネガティブな時が多いのですが、がんばりたいと思っています。


投稿者: 村田くみ | 2009年11月11日 12:35

※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
村田くみ
(むらた くみ)
1969年東京生まれ。会社員を経て1995年毎日新聞社入社、週刊誌「サンデー毎日」所属。主に経済、環境、介護の問題に携わる。現在、母親の介護に従事しながら、介護の体験記、介護者に役立つ情報を適宜発信中。
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