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村田くみの「シングル介護のホントのところ」

苦しいなかで私の励みになったもの

 介護に従事をしていると「花鳥風月」を味わう暇もなく、いつの間にか季節が通り過ぎていってしまうものです。先日、徹夜明けの疲れた体にムチを打って、久しぶりに紅葉を見に出かけてきました。
 私は2000年から植林ボランティアを続けています。最初の5年間は毎年10月上旬、北海道の函館で植樹を行っていました。行きは寝台列車で早朝の函館駅に着き、朝市に直行。まずは旬の海の幸で舌鼓を打つのが恒例になっていました。
 6年目以降は栃木県日光市の旧足尾銅山に場所を移し、「海の幸」はなくなりましたが、紅葉を見る楽しみができました(もちろん温泉もあります!)。

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 先日、足尾の植樹に参加してきました。
 4年前に植えた場所は、3~4mに成長して、すっかり森らしくなっていました。紅葉もきれいでした。植えて3年は陽が当たりやすいように雑草を取らなければならなく、翌年の夏、麦わら帽子をかぶって雑草取りを行ったのを思い出しました。
 それから、父や母が相次いで倒れたため、毎回参加も難しくなりました。介護が本格的に始まってからは、足が遠のき「このまま辞めてしまおうか」と思いましたが、成長した木をながめて「辞めなくてよかった」と、つくづく実感しました。


↑植えた時は30cm程度でしたが、3~4mに成長しました。


 木はどんなに厳しい自然環境にも耐えて、少しずつ育っていました。その光景を見て、「人も生きていればいい時ばかりではない。でも、嵐が通り過ぎ去った後には木のように成長していたい」と、思えるようになったのです。
 私もまだ介護の最中で、一難去って、また一難。正直、「なんでこんな目に遭うのか」と、泣きたくなることも多いのですが、木々を眺めると心が落ち着いてきました。
 「頑張れ」と励ましてくれているようで、木の成長を確かめるために、足尾に出かけるのが楽しみの一つになっています。


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プロフィール
村田くみ
(むらた くみ)
1969年東京生まれ。会社員を経て1995年毎日新聞社入社、週刊誌「サンデー毎日」所属。主に経済、環境、介護の問題に携わる。現在、母親の介護に従事しながら、介護の体験記、介護者に役立つ情報を適宜発信中。
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