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村田くみの「シングル介護のホントのところ」

「ハッピーノート活用法」で気分転換

 介護を長く続けていると、介護で頭がいっぱいになり、一人で悩みを抱えることが多いと思います。取材の時に出会った、精神科医の渡辺俊之先生に教えていただいた気分転換の一つが、「ハッピーノート活用法」でした。

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 渡辺先生はご自身もお母様の介護を長らく経験され、介護家族のカウンセリングも行っています。カウンセリングに訪れた方にお勧めしているそうです。
 まずは一冊のノートを用意して、ページの半分に介護について良かったこと、右半分に日々の生活で嬉しかったことを書くだけ。
 私の場合、マイナス思考な人間なので、腹立たしい出来事はたいてい覚えているのですが、嬉しかったことは思いだそうとしても、思いだせないのです。
 そういう心理状態の時こそ、嬉しかったことをあえて書き留めるうちに、ちょっとした出来事でも嬉しく思えてくる、心の変化やゆとりが生まれてくるのだそうです。
 先生は、「無理に探そうとしなくてもかまわないですよ」ともおっしゃっていました。

 あるテレビ番組の企画で、介護をしている女性に「ハッピーノート」をつけてもらったところ、書き始めて1週間ほどで不安や落ち込みなどマイナス気分の感情が改善したそうです。
 マイナス思考をプラスに変える。お金もかからない、素晴らしい方法ですね。

 さっそく、内向的性格の母親に試してもらいました。
 最初は「何で自分ばかりこんな目に遭うんだ」という内容をつづっていたのが、ヘルパーさんたちの気遣いや、近所の幼稚園児が遊びに来たときにふれあう様子などが書かれ、少しずつ楽しい内容になってきました。
 そして一方の私。「上司が昼ごはんをごちそうしてくれた」「差し入れがあった」「おいしい韓国料理屋で食事をした」……。気がつくと食べることばかりでした。


コメント


ハッピイノートをつければ気持ちも楽になるんですね。私は、私だけ大変つらいとか、悲観的な考えだったので参考になりました。日記の様に毎日つけたいと思います。ちょっとした、きっかけでハッピイにもなれる。


投稿者: yajikunn | 2009年09月10日 15:15

精神科医の渡辺先生ならではの素晴らしい発想ですね。私の場合、昨日何をしたのかも忘れてしまう傾向があるので(笑)、防止のために日記を書くというのもいいかもしれません。


投稿者: 村田くみ | 2009年09月14日 13:19

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プロフィール
村田くみ
(むらた くみ)
1969年東京生まれ。会社員を経て1995年毎日新聞社入社、週刊誌「サンデー毎日」所属。主に経済、環境、介護の問題に携わる。現在、母親の介護に従事しながら、介護の体験記、介護者に役立つ情報を適宜発信中。
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