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しえの好奇高齢者俳優・宍戸錠レポート

第2回 「THE CODE/暗号」上海ロケ 尾上菊之助さま

 私はこの地に降りたのは二度目であります。
 4月に天国に逝ってしまった母が、結婚のお祝いにと私達夫婦との中国旅行を計画してくれたのです。
 中国は母が生まれた地です。新たな旅立ちの祝いに母のルーツを見せたかったのでしょう。いや、母がこの地に眠る祖母に報告したかったのかもしれません。
 そして、この度は父と私達夫婦で「THE CODE/暗号」という映画のロケで同じ地、上海にやって来ました。父と夫はこの映画で初共演です。何かこの地に縁を感じました。

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 さて、前回、お話ししました9階建ての廃墟同然のビルに皆の心配をさて置き、好奇好齢者俳優・宍戸錠は上りきり、言葉の通じない中国側スタッフを宍戸錠語で纏め上げ、ガン・アクションを披露しました。
 そして、私も負けじと、がんで両足のリンパ節郭清をし、リンパ浮腫の持病を抱えながら上りきりました。(さすがガンマンの娘でしょう?!)
 父よりもずっと若いスタッフが「はあはあ」言っているのにもかかわらず・・・
 最上階の屋上のコンクリートの上で回転しながらの連続撃ち。とても74歳(当時)には見えない動きです。

 撮影の待ち時間には、日活黄金時代のアクション映画の話をします。
 皆、気を使っているのか、恐れているのか父の傍に近づかないのですが、唯一、尾上菊之助さまは、すーっと父の近くに来られ深々と挨拶され、じーっと立って居られるので、「どうぞ」と父。
 さっと椅子を引き、姿勢を崩さずお座りになりました。真剣に父の話をお聞きになる菊之助さまはアクション映画、初挑戦なのです。
 この撮影中、父の昔話に耳を傾けて下さる菊之助さまですが、女性の話も必ず出てくるので、きがきではなかったのですが、東京に戻ってから完成披露試写の舞台挨拶の際、「美人が多いですね」と菊之助さまらしからぬご挨拶で始まりました。スタッフもドギマギ・・・
 もちろん、父が耳打ちしてそれをそのまま、仰ったのです。
 それほど、近い存在にこの作品の出演者、スタッフはなったのですが、私の心配は的中してしまいました。
 「本当にごめんなさいね、菊之助さま」
 この舞台挨拶で宍戸錠、松方弘樹さんがガン・アクションで登場し、血のりで白い父の衣装が真っ赤に染まったのを受けて、予定ではなかったのですが、回転してガンを撃つアクションを急遽、アドリブでおやりになった菊之助さま。
 「もう、アクションスターだ」と父。
 舞台の袖で、そんな光景を微笑ましく見守る林海象監督。


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川崎にある創立60周年を迎えた「探偵事務所5」。そこに所属する5から始まる3桁の数字で呼ばれる100名の探偵。その会長役を務めるのが宍戸錠である。


 次回は宍戸錠フリーク、林海象監督と映画「THE CODE/暗号」
 次回は9月27日(月)になります。


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プロフィール
しえ
1963年東京生まれ。83年、20世紀バレエ団附属芸術学校ムードラ(ベルギー・ブリュッセル)にて特別研究生としてモダンバレエを学ぶ。パフォーマンス・アーティストとして活動。女優としてもドラマに出演。93年より俳優のマネージメントを始め、現在、宍戸錠事務所にて父・宍戸錠ほか俳優陣のマネージメントをするほか、エッセイストとして活動。連載エッセイ「しえの がんルネッサンス」(「月刊がんサポート」エビデンス社)、著書に闘病記『がんだってルネサンス』(母で作家の宍戸游子と共著、中央法規)がある。朝日新聞社医療サイトApitalに連載エッセイ「しえの子宮頸がんから始まる新しい旅」3/7(月) スタート。
http://www.mauamoanamana.com(公式サイト)
宍戸 錠 (ししど・じょう)
俳優。1933年生まれ。日大芸術学部中退、日活にニューフェイス第1期生として入社、日活黄金時代に石原裕次郎・赤木圭一郎・小林旭らとダイヤモンドラインとして活躍。“エースのジョー”の愛称で親しまれる。その後はテレビ「巨泉・前武ゲバゲバ90分」「食いしん坊!万才」などでも活躍。最近の出演作品にNHK大河ドラマ「天地人」、映画『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』、『ケータイ刑事 THE MOVIE 3』(公開中)など。
http://www.joeshishido.com(公式サイト)
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