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コーソクくん、福祉サービスを歩く withステッキ

<連載3> 初めての車いす外出 その1

 都内の病院に行くために三郷市の障害福祉相談支援センター「パティオ」で車いすを借りました。今まで杖だったのに、初めての車いす外出。それも東京まで。自信がなくて、出かけるまでちょっと落ち込んでいましたが、腹を決めて「いざ出陣!」。 まだ自走するスキルはないし、道もよくないので、家人に押してもらいのエンヤコラヤの道中。江戸は遠い。

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 まずは三郷中央駅までの路線バスに乗ります。今のノンステップバスはすごいですね。車いす用のスペースがあるのは当たり前。乗り降りしやすい場所に停車して、エアーを抜いて車体を低くし、運転手さんがスロープを置いて対応してくれる。楽に乗れるわけではないけど、運転手さんがサポートしてくれる。


 乗り込むには、1~2分程度時間がかかりますが、「仕方ないか」といった感じで他の乗客は静かに待ってくれます。終点で降りる時にも運転手さんがサポート。ていねいにお礼を言ったら、嬉しそうでした。ここまで親切になったのは1994年のハートビル法、2000年の交通バリアフリー法の施行からでしょうか。障害者手帳の提示で、バスは介助者を含めて半額になります。

 今回はつくばエクスプレスに乗ったのですが、障害者は半額になるけれど、介護者の割引はない。障害者手帳の種類によっては介護者も半額になるそう。ちなみにJRは、1種という重い障害のある人以外、かなりの長距離(100km以上)を乗らなければ、割引は一切なし。なぜなの? 国会議員は無料なのにね。障害者差別だ~。
 電車がホームに入ってきたので乗り込もうとしたら、乗降口で車輪がひっかかって動かない。見かねた乗客が手伝ってくれて助かったけれど、困りました。今振り返れば、前輪を少し上げれば前に進んだのですが、そのコツがわからなかった。

 秋葉原駅でタクシーに乗り換えて病院へ。車いすは畳んでも、トランクにサッと入る車と入れづらい車があるんですね。必死で積んでロープで括り運んでくれたタクシーの運転手さん、ありがとうございました。


 病院に到着。時間がかかるのは毎度のことでわかっていたのですが、車椅子のまま待合室で約4時間座っていたのは苦痛でしたね。診察が始まってすぐ、「歩いてみてください」。よたよたと数メートル歩きました。下半身が固まっていることは、わかっているはずなのに、医者ってだいたいSだよね……。

 次回も車いすの話が続きます。

20120705_DSC_1123.jpg
標準型です。スーパーの出入り口によく備えてあるタイプですね

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プロフィール
コーソクくん
(脳梗塞& 高次脳機能障害)
1951年生まれ。大学卒業後、フリーのライターとしてAV機器評論を行う。著書は約30冊。2008年に脳梗塞を発症し、半身マヒに。2009年、急性硬膜下血腫で手術。埼玉県三郷市にて高次脳機能障害と共存しながら新たな暮らし方を模索中。

*コーソクくんの旧連載(『ボクは高次脳機能障害』)をご覧になりたい方はこちら

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