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岩本ゆりの「病気との付き合い方~医療コーディネーターからの手紙~」

Letter15「薬局で「今日はどうなさいましたか?」と聞かれたら その1」

 今回は日常、だれにでも起こりそうな話題です。

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 先日私自身が病気にかかり、かかりつけ医とは別のクリニックを初めて受診しました。無事診察が終わり、処方箋を持ってクリニックの隣にある、これまた初めての薬局へ。そこで薬剤師と思われる白衣の方とのやり取りに違和感を覚えたのです。その方は処方された薬を持ちながら、私の名を呼び、その後に

「今日はどうなさいましたか?」

 と聞きました。私は

「咳がとまらないんです」

 と答えました。するとその方は

「咳が出ているのになぜこの薬なのかしら?」

 と言いました。そこで私は

「前回も同じ薬を頂いていて、症状が良くならないので継続してもらっているのです。咳だけではなく鼻もつまっています」

 と言ったところ、

「あら、そうなの。でも前出ていた薬が一つ出ていないわよ」

 と言われました。私は薬が減ることは医師と話し合っており、了解済みであることを伝えると、薬が手渡されました。

 さて、皆さんはこのやりとりを読んでどう感じますか?
 私は、このやり取りのあと、非常に後味の悪い思いをしました。
 普段利用していた「かかりつけ薬局」でのやりとりを思い返してみましたが、こんな気持ちを抱いたのは初めでした。

 これまでの薬局と、今日の薬局は何が違うのでしょう? 次回はその理由と対策を考えてみたいと思います。


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プロフィール
岩本ゆり
(いわもと ゆり)
看護師・医療コーディネーター、NPO法人楽患ねっと副理事長。楽患ナース株式会社取締役。1995年東京医科大学病院産科病棟、1999年東京大学病院婦人科病棟、特別室・緩和ケア病室を経て、2002年NPO法人楽患ねっと開設、2003年医療コーディネーター開業、現在に至る。
2008年フジサンケイ・大和証券グループ Woman Power Project 第7回ビジネスプランコンテスト優秀賞2003年日本看護協会広報委員就任。
主な著書は『あなたの家にかえろう』(共著、2006年)、『患者と作る医学の教科書』(共著、日総研出版2009年)など。

私は看護師として、患者さんが落ち込んだ時も、前向きな時も、患者さんの人生の傍らに寄り添い、その力となる存在であり続けたいと思います。読者の方々のご相談もお待ちしています。
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