ページの先頭です。

岩本ゆりの「病気との付き合い方~医療コーディネーターからの手紙~」

Letter14「納得できる医療を受けるにはどうしたら良いですか? その5・まとめ」

 ここまで3回にわたって、失敗例と有効例をご紹介致しました。
 納得医療を受けることが出来た方と出来なかった方、この差はなぜ生まれたのでしょうか。

続きを読む

納得医療のポイント5ヶ条
STEP1:病気を理解する
STEP2:自分を知る
STEP3:あらゆる選択肢を考える
STEP4:自分の感情と向き合う
STEP5:SOSを発信する

 に照らし合わせて考えてみたいと思います。
 まず失敗例では、

STEP1:リンパが腫れる理由はたくさんあり、腫れたから必ず悪性リンパ腫というわけではない。悪性リンパ腫は病名が特定するまで時間がかかる場合が多く、診断が難しい疾患であるという特性があることを知らなかった。
STEP2:治療を受ける前に、自分はどのような治療を受けたいかについて考える機会がなかった。
STEP3:主治医が提示した治療法以外の治療法について調べる手段も時間もなく、検討する機会を持つことができなかった。
STEP4:治療を受ける前に本当にこの治療法で納得できるのか、検討する機会がなかった。
STEP5:患者さんは「治療効果が最善でなくても、身体の負担が少ない治療を受けたい」という気持ちであり、それを実現するためにはどうしたら良いかを主治医と話し合いたかった、というのが本音だったのだが、今までの不信感から「現在の治療を受けることは出来ない、拒否する」というメッセージが先行してしまい、結果として自身の本音の思いを伝えることができなかった。

 このように、全ての段階で問題があったことが伺えます。
 それでは有効例ではどうでしょうか。

STEP1:セカンドオピニオンを受けることで、2人の医師の意見を元に治療内容を確認した。
STEP2:医療コーディネーターと話し合うことで、医師に求めることを明確にした。
STEP3:セカンドオピニオン、主治医への相談を経て多様な選択肢を検討した。
STEP4:医療コーディネーターと話し合うことで、自身の考えを整理し、今後の治療方針への希望をはっきりさせた。
STEP5:主治医と本音で話し合った。

 このように、全ての段階を上手に乗り越えることができたことが分かります。

 納得して医療を受けたい、と思った時、上記のSTEPのどの段階からでもよいので、まずは行動に移してみては如何でしょうか?


※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

コメントを投稿する




ページトップへ
プロフィール
岩本ゆり
(いわもと ゆり)
看護師・医療コーディネーター、NPO法人楽患ねっと副理事長。楽患ナース株式会社取締役。1995年東京医科大学病院産科病棟、1999年東京大学病院婦人科病棟、特別室・緩和ケア病室を経て、2002年NPO法人楽患ねっと開設、2003年医療コーディネーター開業、現在に至る。
2008年フジサンケイ・大和証券グループ Woman Power Project 第7回ビジネスプランコンテスト優秀賞2003年日本看護協会広報委員就任。
主な著書は『あなたの家にかえろう』(共著、2006年)、『患者と作る医学の教科書』(共著、日総研出版2009年)など。

私は看護師として、患者さんが落ち込んだ時も、前向きな時も、患者さんの人生の傍らに寄り添い、その力となる存在であり続けたいと思います。読者の方々のご相談もお待ちしています。
医療コーディネーターへのご相談は以下のサイトからどうぞ。
楽患ナース[治療や病院選びの強い味方]
メニュー
バックナンバー

文字の拡大