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岩本ゆりの「病気との付き合い方~医療コーディネーターからの手紙~」

Letter 9 「セカンドオピニオン取得する際のコツは何ですか? ~その3~」

 最後にご紹介するセカンドオピニオンを取得する際のコツその3は、セカンドオピニオンを取得した後に気を付けるべきことです。

 3つ目のコツは、『セカンドオピニオンで取得した情報を主治医に伝え戻し、話し合うこと』です。

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 ファーストオピニオンとセカンドオピニオンが全く違う意見であることは、あり得ることです。そのような場合、主治医と話をしづらいと言う患者さんは多くおられます。しかし、違うからこそ話し合うことに意味があります。

 そもそもセカンドオピニオンとは、主治医が示した一つのオピニオンについて、別の視点から意見を聞くことです。情報が増えることで、選択肢が増え、その選択肢を判断するための材料が集まります。その上で、患者さんが考える納得のいく治療に近い治療法は何かを検討します。

 セカンドオピニオンの内容を主治医と話すことで、ファーストオピニオンを出した主治医がセカンドオピニオンのメリットとデメリットを述べてくれます。

 仮にセカンドオピニオンで新しい治療法が提示された場合には、その治療法への新たな意見を得たことになり、判断材料が増えることになります。

 一つのオピニオンについて複数の医師が多角的に検討し、その意見を聞きながら治療を検討することは納得のいく治療の実現へとつながります。セカンドオピニオンの結果を自分だけで閉じてしまうのではなく、患者の状況を良く知っている主治医と密に話し合うことが大切です。

 最後に、3回に渡ってセカンドオピニオンのコツをご紹介致しましたが、もっと詳しく知りたい時のために、私も関わっているサイトをご紹介致します。是非ご一読下さい。

セカンドオピニオンガイド
http://www.2og.jp/

 次回の更新は、3月17日の予定です。


※コメントはブログ管理者の承認制です。他の文献や発言などから引用する場合は、引用元を必ず明記してください。

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プロフィール
岩本ゆり
(いわもと ゆり)
看護師・医療コーディネーター、NPO法人楽患ねっと副理事長。楽患ナース株式会社取締役。1995年東京医科大学病院産科病棟、1999年東京大学病院婦人科病棟、特別室・緩和ケア病室を経て、2002年NPO法人楽患ねっと開設、2003年医療コーディネーター開業、現在に至る。
2008年フジサンケイ・大和証券グループ Woman Power Project 第7回ビジネスプランコンテスト優秀賞2003年日本看護協会広報委員就任。
主な著書は『あなたの家にかえろう』(共著、2006年)、『患者と作る医学の教科書』(共著、日総研出版2009年)など。

私は看護師として、患者さんが落ち込んだ時も、前向きな時も、患者さんの人生の傍らに寄り添い、その力となる存在であり続けたいと思います。読者の方々のご相談もお待ちしています。
医療コーディネーターへのご相談は以下のサイトからどうぞ。
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