不思議と伝わる時

いつも通り頑張っているのになんだか失敗続き。そんな日はありませんか？
今日の私がまさにそれ。
訪問に行った先々でなんとなく仕事がうまくいかない。

続きを読む

「私ってノロいし…現場に向いてないのかなあ…」

普段から結構後ろ向きなのにこんな日は更にうじうじした思いにさいなまれ…。
いかんいかん。ヾ(- -；)　しょんぼりした顔を見せたらダメ。
次のおばあちゃんちではいつも通り元気にしなくてはっ。

クニ「こんにちはー！」
よし、我ながらいい笑顔出たよ、うん。

おば「……なんかちがう」

きゃーっ！いきなり見抜かれてる〜(ﾟ〇ﾟ ;)！？

クニ「な、なにも違いませんよ。ちょっと寝不足だからかな〜」
おば「ん〜…。暑いからかねえ。」

あーびっくりした。でもなんとか誤摩化せたようです。
掃除、洗濯、買い物。いつも通り仕事をこなしおばあちゃんに挨拶をして記録を書いていた時…。

おば「知らない土地に来てよう頑張ってるね」

えっ…。
おばあちゃんがいきなり話しはじめました。

おば「こういう仕事で行く先にはきっと私みたいなワガママな人間ばっかりだから。　右から左だよ」
(ﾟοﾟ)！！

おば「そういう時は右から左に流すの。聞いてるフリしてはいはいって聞き流しなさい。ぜーんぶ聞いてたら自分が辛くなっちゃうよ」

…びっくりしました。
今日はずっと利用者さんの希望を上手に汲めなくて怒られたり機嫌をそこねたりしてばかり。
自分が至らないから…ちゃんと聞いて受け止めて反省しなきゃと思っていたところだったのです。

おば「こんな年寄りのところに来てくれてみんな喜んでるんだから大丈夫よ〜」

おばあちゃん…！！
涙が出そうになりました。

正直最近あせっていた私。
先輩ヘルパーさんをみているとみんな上手に仕事をこなしていて利用者さんの信頼も得ている。
私だけ仕事できてない、言葉も土地のこともよく分からない…。
利用者さんも先輩ヘルパーさんが来てくれた方が嬉しいよなあ。
私でごめんなさい…。
そう思いながら仕事をしていたのです。

クニ「ありがとうございます。…また来ていいですか？」
おば「まあーこちらこそヨロシク！」

深くおじぎをしておばあちゃんの家を出ました。
なんでもお見通しだ。
この仕事をしていると自分がヘルプに行っているつもりが助けられたり見守られていたりすることがたくさんある。
人生の大先輩。すごいなあ…と実感します。

おばあちゃんありがとう。
また少し前に進めそうです。