第42回 自分の年齢を7掛けすると?
古稀は100歳、米寿や白寿はまだまだ現役!
100歳は古来稀なり
90は奇とするに足る無し
80は大いに為す可し
70は得ること多し
「漢文のすヽめ」原田種成著
古稀のお祝いといえば70歳ですが、「現代の古稀は100歳に相当する」というのです。確かに、今では70歳まで生きるのは稀なことではありませんから、とても古稀とはいえません。
そこで、100歳を古稀としたら、あなたの年齢はいくつになるのでしょう。それには大体7掛けが適当ではないかといわれています。
今の100歳→昔の70歳に相当
今の90歳→昔の63歳に相当
今の80歳→昔の56歳に相当
今の70歳→昔の49歳に相当
これでみると70歳は49歳になりますからまだまだ壮年です。古稀だといって祝ったりする場合ではありません。時代が変わったのですから、年齢に対する考え方や定義、そして何よりも人の心をすっかり変えなくてはいけません。
「老人」の定義は75歳以上にすべき
国連が「65歳をもって老人とする」と決めたのは1956年です。その当時は日本人の平均寿命は66歳でしたから、妥当なところでした。
ところが今は、平均寿命が男性79歳、女性86歳ですから、65歳で老人とするなどとはとんでもないことです。
ですから、私は、「老人」の定義を変えて、「老人とは少なとも75歳以上とすべき」だと思います。しかも、生気に満ちた新しい老人ということをイメージして「新老人」と命名しました。
私が75歳以上の人たちに呼びかけて「新老人の会」を作ったのは2000年9月のことでした。それから8年が経過しましたが、「新老人の会」は活動の幅もぐんと広がり、今では75歳以上をシニア会員、60歳以上をジュニア会員、そして20歳以上を「サポート会員」として、世代を超えた会員同士が親しく交流して、新しい自己実現を追求する会になってきました。
人生が長くなった今、どのように心豊かに意義ある人生を送るかを考えることは、高齢社会のトップランナーである日本が、他の国々のモデルにもならなければいけないことだと思います。
ところが今は、平均寿命が男性79歳、女性86歳ですから、65歳で老人とするなどとはとんでもないことです。
ですから、私は、「老人」の定義を変えて、「老人とは少なとも75歳以上とすべき」だと思います。しかも、生気に満ちた新しい老人ということをイメージして「新老人」と命名しました。
私が75歳以上の人たちに呼びかけて「新老人の会」を作ったのは2000年9月のことでした。それから8年が経過しましたが、「新老人の会」は活動の幅もぐんと広がり、今では75歳以上をシニア会員、60歳以上をジュニア会員、そして20歳以上を「サポート会員」として、世代を超えた会員同士が親しく交流して、新しい自己実現を追求する会になってきました。
人生が長くなった今、どのように心豊かに意義ある人生を送るかを考えることは、高齢社会のトップランナーである日本が、他の国々のモデルにもならなければいけないことだと思います。
人生の最期の「生き方上手」を目指して
長寿を許された私たちの最後の生き方はどうなるのでしょうか。
私はかつて『生き方上手』(ユーリーグ)という本を書きましたが、それが130万部を超えるベストセラーになりました。私が本当に書きたかったのは、実は「死に方上手」についてです。今度こそ本当に「死に方上手」について書きたいと思っています。
シェイクスピアには「終わりよければすべてよし」という戯曲があります。
人生の99%がつらくても、最後の1%がよければ、人生全体がよかったということになります。だから、今までつらかった、不運だったという人も諦めないでください。
それでは、最後の人生をよくするために、今、私たちはどのように行動すればいいのでしょうか。
それは、体も心も上を向いて歩くことです。少々気持ちがふさいでいても上を向いて歩けば晴れやかになるのではないでしょうか。そして、ゆっくりと大きく息を吐いてみてください。身体的にも精神的にも「上を向いて歩こう」ということです。これで、みなさんは若々しく見えるようになるのです。
私はかつて『生き方上手』(ユーリーグ)という本を書きましたが、それが130万部を超えるベストセラーになりました。私が本当に書きたかったのは、実は「死に方上手」についてです。今度こそ本当に「死に方上手」について書きたいと思っています。
シェイクスピアには「終わりよければすべてよし」という戯曲があります。
人生の99%がつらくても、最後の1%がよければ、人生全体がよかったということになります。だから、今までつらかった、不運だったという人も諦めないでください。
それでは、最後の人生をよくするために、今、私たちはどのように行動すればいいのでしょうか。
それは、体も心も上を向いて歩くことです。少々気持ちがふさいでいても上を向いて歩けば晴れやかになるのではないでしょうか。そして、ゆっくりと大きく息を吐いてみてください。身体的にも精神的にも「上を向いて歩こう」ということです。これで、みなさんは若々しく見えるようになるのです。
(2008年12月15日)
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財団法人ライフ・プランニング・センター「新老人の会」事業部
〒102-0093 東京都千代田区平河町2-7-5 砂防会館5F
TEL:03-3265-1907
FAX:03-3265-1909
ホームページ:http://www.lpc.or.jp/senior_soc/ -
◆日野原重明先生が顧問をつとめている「NPO法人医療教育情報センター」に関するお問い合わせ先◆
医療教育情報センター事務所
〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-27-16 ハイシティ代々木303
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