第21回 健康のために大切なこと(3)
メタボリック症候群に気を付けましょう
「日野原先生は、どうやって長生きしたのですか」「先生、何を食べているのですか」と、いろんな講演の後、質問をされます。
私は1日1300キロカロリーしか摂りません。普通は1800カロリー、若い人なら2400カロリーを必要とします。私は忙しくて、ジムに行く時間もないですから、運動でカロリー消費することはありませんし、講演や診察も座ったまま動かないでやることが多いですから、1日1300キロカロリーを摂れば十分なのです。
それ以上摂ると、脂肪が内臓に貯まってメタボリック症候群になりかねません。私は、若い頃は身長168cmだったのですが、今では165cmです。背骨と背骨の間の軟骨、これはクッションのような役割があるのですが、これが年をとるにつれて古くなり、つぶれてくるので、誰でも背が低くなってしまうのです。
体重は、30歳の頃の体重62〜63キロを、今もキープしています。ウエストの周囲は 男性で85cm以上、女性で90cm以上あったら、メタボリック症候群の可能性があるので要注意です。体重を計るよりも、お腹周りを測るほうが効果がわかりやすいですから、男性で85cm以上、女性で90cm以上あったら、それを下げるようにしていきましょう。
お腹周りが下がらないときは、食事の量を1割落としてみましょう。それでも下がらなかったら2割落としてみましょう。あるいは運動をたくさんするのもよいです。そうすれば、心筋梗塞や糖尿病、脳卒中を起こしたりせず、年をとっても健やかな老人になれます。
寝たきりではなく100歳以上になるのがいいですね。そのためには、自分のお腹周りや体重に気をつけてください。お腹周りは、皮下に脂肪があると太くなるだけですが、腎臓や肺臓、肝臓など、内臓に脂肪が増えるとよくありません。
私は1日1300キロカロリーしか摂りません。普通は1800カロリー、若い人なら2400カロリーを必要とします。私は忙しくて、ジムに行く時間もないですから、運動でカロリー消費することはありませんし、講演や診察も座ったまま動かないでやることが多いですから、1日1300キロカロリーを摂れば十分なのです。
それ以上摂ると、脂肪が内臓に貯まってメタボリック症候群になりかねません。私は、若い頃は身長168cmだったのですが、今では165cmです。背骨と背骨の間の軟骨、これはクッションのような役割があるのですが、これが年をとるにつれて古くなり、つぶれてくるので、誰でも背が低くなってしまうのです。
体重は、30歳の頃の体重62〜63キロを、今もキープしています。ウエストの周囲は 男性で85cm以上、女性で90cm以上あったら、メタボリック症候群の可能性があるので要注意です。体重を計るよりも、お腹周りを測るほうが効果がわかりやすいですから、男性で85cm以上、女性で90cm以上あったら、それを下げるようにしていきましょう。
お腹周りが下がらないときは、食事の量を1割落としてみましょう。それでも下がらなかったら2割落としてみましょう。あるいは運動をたくさんするのもよいです。そうすれば、心筋梗塞や糖尿病、脳卒中を起こしたりせず、年をとっても健やかな老人になれます。
寝たきりではなく100歳以上になるのがいいですね。そのためには、自分のお腹周りや体重に気をつけてください。お腹周りは、皮下に脂肪があると太くなるだけですが、腎臓や肺臓、肝臓など、内臓に脂肪が増えるとよくありません。
うつぶせで寝る健康法
私は今「うつぶせ療法」を勧めています。お腹には誰でも少しは脂肪がありますから、うつぶせで寝るとそれがクッションになって、床ずれができないのです。あお向けだと、いくら太っていても背中には骨があるため、床ずれになってしまうのです。
もしも年をとって病気になったときに床ずれしないようにするには、今のうちからうつぶせ寝に慣れておくといいです。イビキも出なくなるし、肩の凝りもなくなります。
うつぶせで寝るときのコツは枕を低くすることです。枕があまり高いと首を悪くするおそれがあります。ペチャンコの枕が一番いいです。そしてお腹の下に大きな枕を入れて、その上に乗るような格好で寝ると腹式呼吸になり、健康にはとてもよくなります。健康法としてぜひお試しください。
もしも年をとって病気になったときに床ずれしないようにするには、今のうちからうつぶせ寝に慣れておくといいです。イビキも出なくなるし、肩の凝りもなくなります。
うつぶせで寝るときのコツは枕を低くすることです。枕があまり高いと首を悪くするおそれがあります。ペチャンコの枕が一番いいです。そしてお腹の下に大きな枕を入れて、その上に乗るような格好で寝ると腹式呼吸になり、健康にはとてもよくなります。健康法としてぜひお試しください。
健康感が大切です
健康には、体重や歩き方、食事について注意をはらうことが必要です。それによってメタボリック症候群を防ぐことができ、健やかに長生きすることができるのです。
少しぐらい血圧が高くなったり、腎臓や心臓が悪くなったりしても、今はいい薬がありますから、薬でおさえることができます。何よりも必要なのは、「自分は独立して行動できる」「車に乗ってドライブもできる」というように“健康感”を持って生活することです。
病気が若干あっても“健康感”を持つ人と、病気はないのに“健康感”を持たない人がいます。
「どうも体がスッキリしない」ために、人間ドックを受けて「どこも悪いところはありません」と言われないと幸福になれない人は、健康感のない人といえます。たとえ動脈硬化があっても、朝起きたときに「きょうは、日野原会長の公演を聞くから遅れないで行こう」などと、爽やかな気持ちで目覚められる、それが“健康感”です。
朝起きたときにどういう気持ちを持っているか、これは非常に大切なことです。難しい医学は知らなくてもいいのです。
少しぐらい血圧が高くなったり、腎臓や心臓が悪くなったりしても、今はいい薬がありますから、薬でおさえることができます。何よりも必要なのは、「自分は独立して行動できる」「車に乗ってドライブもできる」というように“健康感”を持って生活することです。
病気が若干あっても“健康感”を持つ人と、病気はないのに“健康感”を持たない人がいます。
「どうも体がスッキリしない」ために、人間ドックを受けて「どこも悪いところはありません」と言われないと幸福になれない人は、健康感のない人といえます。たとえ動脈硬化があっても、朝起きたときに「きょうは、日野原会長の公演を聞くから遅れないで行こう」などと、爽やかな気持ちで目覚められる、それが“健康感”です。
朝起きたときにどういう気持ちを持っているか、これは非常に大切なことです。難しい医学は知らなくてもいいのです。
(2008年2月4日)
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