第19回 健康のために大切なこと(1)
明けましておめでとうございます。昨年は、身体の調子もよく、日本ユニセフ協会大使に就任するなど、非常に充実した年となりました。今年も、世界中を駆け回って、みなさんといっしょに新しい生き方を実践していきたいと思っています。
歩き方を子どもたちに聞く
皆さんは、どういう生き方をすれば実際の年齢よりも若く生きることができると思いますか?
先日、東京都の小学校で、2クラスほど授業をしてまいりました。3年生のクラスと4年生のクラスでしたから、9歳と10歳の子どもたちです。
その授業で、「あなたたちのおじいちゃんやおばあちゃんの年齢を知っていますか」と聞いたところ、10人のうちの8人が「知りません」と答えていました。核家族が増え、おばあちゃんやおじいちゃんと一緒に誕生日の食卓を囲むといった機会がなくなってきているためだと思います。
教室の子どもたちに、「68歳のおじいちゃんとおばあちゃんの歩き方をしてごらんなさい」と言ってやってもらったところ、なるほど、うまく真似をしていました。そこで、子どもたちには、「そのおじいちゃんの歩き方を変えてあげるようにしなさい」と教えました。というのも、姿勢や歩き方でずいぶんと若く見せることができるからです。
先日、東京都の小学校で、2クラスほど授業をしてまいりました。3年生のクラスと4年生のクラスでしたから、9歳と10歳の子どもたちです。
その授業で、「あなたたちのおじいちゃんやおばあちゃんの年齢を知っていますか」と聞いたところ、10人のうちの8人が「知りません」と答えていました。核家族が増え、おばあちゃんやおじいちゃんと一緒に誕生日の食卓を囲むといった機会がなくなってきているためだと思います。
教室の子どもたちに、「68歳のおじいちゃんとおばあちゃんの歩き方をしてごらんなさい」と言ってやってもらったところ、なるほど、うまく真似をしていました。そこで、子どもたちには、「そのおじいちゃんの歩き方を変えてあげるようにしなさい」と教えました。というのも、姿勢や歩き方でずいぶんと若く見せることができるからです。
姿勢と歩き方をよくしましょう
そもそも、女性はお化粧で10歳〜15歳は若く見せることができます。しかし、男性は一般的にファンデーションなど塗りませんから、姿勢と歩き方で若々しく見せるしかありません。
とかく年をとると、スリッパを履いたような歩き方になります。姿勢が悪くなって下を向き、さらに背中が曲がって歩幅が小さくなり、しかもスリッパを履いているような摺り足状態ですと、少しの段差でも転倒して骨折してしまいます。段差があっても転ばないようにするには、足をかかとから地面につけるようにして歩かなければいけません。
よく若い女性がハイヒールを履いて出勤しているのを見かけます。ところが、ハイヒールを履いている若い女性は、姿勢が悪い。というのは、ハイヒールを履くと体が不安定になり、バランスをとるために膝を曲げて歩くのです。これではまるでペンギンです。ペンギンは氷や岩の上を歩くと滑るため、膝を曲げて歩くのです。
ところが、そのペンギンも、海の中に入ると足を伸ばして姿勢も長くなり、颯爽と泳ぎ出します。スピードがあってビックリするほどです。
この前、北海道の旭山動物園で、ペンギンの歩き方を研究させてもらいました。旭山動物園には、ペンギンの骨の模型があるのです。その模型を見て分かりましたが、大腿骨(股から膝の間を構成する太い骨)と脛骨(膝から足首の間を構成し、脚の内側前面にある骨)を伸ばすと、ペンギンの背は高くなります。人も同じです。
とかく年をとると、スリッパを履いたような歩き方になります。姿勢が悪くなって下を向き、さらに背中が曲がって歩幅が小さくなり、しかもスリッパを履いているような摺り足状態ですと、少しの段差でも転倒して骨折してしまいます。段差があっても転ばないようにするには、足をかかとから地面につけるようにして歩かなければいけません。
よく若い女性がハイヒールを履いて出勤しているのを見かけます。ところが、ハイヒールを履いている若い女性は、姿勢が悪い。というのは、ハイヒールを履くと体が不安定になり、バランスをとるために膝を曲げて歩くのです。これではまるでペンギンです。ペンギンは氷や岩の上を歩くと滑るため、膝を曲げて歩くのです。
ところが、そのペンギンも、海の中に入ると足を伸ばして姿勢も長くなり、颯爽と泳ぎ出します。スピードがあってビックリするほどです。
この前、北海道の旭山動物園で、ペンギンの歩き方を研究させてもらいました。旭山動物園には、ペンギンの骨の模型があるのです。その模型を見て分かりましたが、大腿骨(股から膝の間を構成する太い骨)と脛骨(膝から足首の間を構成し、脚の内側前面にある骨)を伸ばすと、ペンギンの背は高くなります。人も同じです。
歩き方を正しくすると気持ちがよくなります
若くなる歩き方とは、膝を曲げて脚をあげたら、かかとから降ろし、後ろの方の脚はそのまま一直線に伸ばします。そうすると腰から先の脚が長く見えます。
モデルさんがファッションショーなどで歩くときの歩き方を思い出してください。腰の動きが、一直線というよりも、S字状のカーブを描くような歩き方をしているのです。そうすると、腰がきれいに出て足のさばきがきれいに見えるのです。しかし、これはちょっと難しいので、老人にはおすすめしません。
電車などから降りてから歩くときに、お腹を出しながら肩甲骨の間を締めるようにすると、姿勢は非常に若々しくなります。姿勢が若々しくなると、気持ちも爽やかになります。
健康というものには、“健康感”が必要です。“健康感”というのは、姿勢を正しくするとか、きれいな歩き方をすることによって得られる“健やかな気持ち”のことです。お腹周りが太りすぎていないかとチェックする前に、気持ちを健やかにすること、つまり姿勢を正して歩くことが、健康にとっては大事なのです。
モデルさんがファッションショーなどで歩くときの歩き方を思い出してください。腰の動きが、一直線というよりも、S字状のカーブを描くような歩き方をしているのです。そうすると、腰がきれいに出て足のさばきがきれいに見えるのです。しかし、これはちょっと難しいので、老人にはおすすめしません。
電車などから降りてから歩くときに、お腹を出しながら肩甲骨の間を締めるようにすると、姿勢は非常に若々しくなります。姿勢が若々しくなると、気持ちも爽やかになります。
健康というものには、“健康感”が必要です。“健康感”というのは、姿勢を正しくするとか、きれいな歩き方をすることによって得られる“健やかな気持ち”のことです。お腹周りが太りすぎていないかとチェックする前に、気持ちを健やかにすること、つまり姿勢を正して歩くことが、健康にとっては大事なのです。
(2008年1月7日)
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