介護技術
経管栄養の人を在宅で看護する際の方法や注意点を教えてください
母の看護について相談させてください。
先月、脳梗塞で倒れ、右半身まひと言葉が話せなくなるという障害が残り入院中です。人の認識はできますし意識もしっかりしている時間が多いのですが、食事は鼻から管を通して胃に流しこむという状態です。
私は看護についてまったく無知ですが、母のためにこの先は自宅看護を考えています。
母のような食事が口からできない人の自宅看護は難しいのでしょうか。できるとしたらどうすれば良いのか教えて下さい。また、自宅介護をするにあたって注意すべきこと、こんな方法がいいよということがありましたら教えて下さい。
母の寿命がある限り、同じ時間を共有したいと思っています。
先月、脳梗塞で倒れ、右半身まひと言葉が話せなくなるという障害が残り入院中です。人の認識はできますし意識もしっかりしている時間が多いのですが、食事は鼻から管を通して胃に流しこむという状態です。
私は看護についてまったく無知ですが、母のためにこの先は自宅看護を考えています。
母のような食事が口からできない人の自宅看護は難しいのでしょうか。できるとしたらどうすれば良いのか教えて下さい。また、自宅介護をするにあたって注意すべきこと、こんな方法がいいよということがありましたら教えて下さい。
母の寿命がある限り、同じ時間を共有したいと思っています。
悩める娘さん(女性)より
まず家族の介護力を確認し、医師の往診や介護保険サービスを利用して在宅生活を継続できます
悩める娘さん、ご質問ありがとうございます。お母様をご自宅で介護したいけれど、可能なのかどうかというご質問だと思います。
まず、介護を担うのがお一人かどうか、介護に専念できるのか、お仕事との両立を考えるのかなど、介護に当てられる時間と介護にかかる時間をすり合わせする必要があります。
また、家族だけで介護したい、あるいは介護サービスを利用して介護したいなど、介護に関するご意向をご本人も含め、家族間で話し合うことが大切です。
もし、在宅で介護をすることになった場合、欠かせないことは、往診や通院で診てくれる医師の手配です。(鼻からの)管で食事を入れる(経管栄養といいます)場合、管の交換や物品の供給、管理や全身状態の観察、薬剤の処方などのために、往診で対応してくれる医師を探す必要があります。
介護の細かな部分では、食事を管から入れる方法や注意などを教えてもらうこと、1日3回程度の食事と水分を管から入れることをご家族にしていただくことになります。介護保険制度の訪問看護(看護師が定期的に訪問すること)を利用して、不安な部分を確認することも有効です。
また、半身まひがあるということですが、体を動かす、排泄の世話、朝夕の洗面(歯磨き)など、日常生活の手伝いがどの程度必要でしょうか。家族で担いきれないときには、訪問介護(ホームヘルパー)、訪問看護(看護師)などがお手伝いすることができます。自宅の浴槽で入浴できなければ、入浴を介助するサービスもありますし、リハビリの継続として通所リハビリテーション(老人保健施設などでリハビリや食事、入浴などを行う)に参加することも一つの方法です。
これらのサービスは、介護保険制度のサービスです。介護保険制度を利用するためには、まず市町村の窓口にいきます。そこで介護保険の申請をして、要介護認定を受けた方は1割負担で利用できます(詳しくは、介護保険基本のきをご覧下さい)。その際にはケアマネジャーを選択して、相談しながら準備をするといいと思います。
また、介護する側の方の健康維持やリフレッシュも重要です。心身のバランスを取れるよう、できるだけ趣味や仕事を続けられるほうがいいと言われています。家族みんなが健康でいられるように、無理のないスケジュールを組んでください。
回答者:横浜市港北医療センター訪問看護ステーション ケアマネジメントステーション 乙坂佳代
まず、介護を担うのがお一人かどうか、介護に専念できるのか、お仕事との両立を考えるのかなど、介護に当てられる時間と介護にかかる時間をすり合わせする必要があります。
また、家族だけで介護したい、あるいは介護サービスを利用して介護したいなど、介護に関するご意向をご本人も含め、家族間で話し合うことが大切です。
もし、在宅で介護をすることになった場合、欠かせないことは、往診や通院で診てくれる医師の手配です。(鼻からの)管で食事を入れる(経管栄養といいます)場合、管の交換や物品の供給、管理や全身状態の観察、薬剤の処方などのために、往診で対応してくれる医師を探す必要があります。
介護の細かな部分では、食事を管から入れる方法や注意などを教えてもらうこと、1日3回程度の食事と水分を管から入れることをご家族にしていただくことになります。介護保険制度の訪問看護(看護師が定期的に訪問すること)を利用して、不安な部分を確認することも有効です。
また、半身まひがあるということですが、体を動かす、排泄の世話、朝夕の洗面(歯磨き)など、日常生活の手伝いがどの程度必要でしょうか。家族で担いきれないときには、訪問介護(ホームヘルパー)、訪問看護(看護師)などがお手伝いすることができます。自宅の浴槽で入浴できなければ、入浴を介助するサービスもありますし、リハビリの継続として通所リハビリテーション(老人保健施設などでリハビリや食事、入浴などを行う)に参加することも一つの方法です。
これらのサービスは、介護保険制度のサービスです。介護保険制度を利用するためには、まず市町村の窓口にいきます。そこで介護保険の申請をして、要介護認定を受けた方は1割負担で利用できます(詳しくは、介護保険基本のきをご覧下さい)。その際にはケアマネジャーを選択して、相談しながら準備をするといいと思います。
また、介護する側の方の健康維持やリフレッシュも重要です。心身のバランスを取れるよう、できるだけ趣味や仕事を続けられるほうがいいと言われています。家族みんなが健康でいられるように、無理のないスケジュールを組んでください。
回答者:横浜市港北医療センター訪問看護ステーション ケアマネジメントステーション 乙坂佳代