日本とインドネシア間の経済連携協定(EPA)に基づく介護士の受け入れは、半年間の日本語研修を1月27日に修了し、現在、国内53施設で104名のインドネシア人介護士が働き始めました。
彼らは今後、実務経験を積んで国家試験に臨むことになりますが、現場の職員や利用者、さらには地域とどのようにかかわっていくのか、今後もEPAに基づく外国人介護士の受入れが続くだけに、注目を集めています。
そこで、実際に1月29日から2名のインドネシア人介護士を受け入れている特養の施設長に、彼らの奮闘ぶりを伝えていただきます。
第1回 私たちが外国人介護士を受け入れた理由
最近、地元の福祉系の(短期)大学を卒業しても、一般企業への就職が半分以上という話を耳にし、5年後10年後を見据えた時に、新規採用で優秀な人材を多く確保できるかなぁと不安に思っていました。
そんな時に外国人介護福祉士候補生の話を聞き、当法人も受け入れ先として名乗りを挙げることとなったのです。
この制度(EPA)で研修をする外国人介護士は、3年後の介護福祉士国家試験に合格するまでは、国の定める定数には数えることができなません。したがって、現在受け入れをしている施設の多くが、将来を見据えて、優秀な人材確保のために受け入れを希望したのだと思います。
そんな時に外国人介護福祉士候補生の話を聞き、当法人も受け入れ先として名乗りを挙げることとなったのです。
この制度(EPA)で研修をする外国人介護士は、3年後の介護福祉士国家試験に合格するまでは、国の定める定数には数えることができなません。したがって、現在受け入れをしている施設の多くが、将来を見据えて、優秀な人材確保のために受け入れを希望したのだと思います。
言葉、宗教、生活習慣は?
今回の外国人介護福祉士候補生の2名は、外国人ということで色々な心配事がありました。特に心配していたのは、言葉・宗教・生活習慣の3つでした。この3つの心配事は、受け入れ側のみならず、候補生にとっても心配事でしょう。
言葉に関しては、職員からも「インドネシア人は何語を話すの? インドネシア語かな? 英語も少しは喋れるのかな?」など冗談交じりに話をしながら、2人が施設に来たときはどうしようと、内心冷や汗をかいたものです(語学の勉強しないと…)。
2人と利用者のコミュニケーションの前に、事業所とのコミュニケーションがうまくいかないのでは???と心配になっていました。
もう一つの心配は、宗教についてです。インドネシア人の8割以上がイスラム教という話を聞いて、2人についてもイスラム教を信仰している可能性が高いと思いました。イスラム教といえば、頭に布を巻き、一日に何回か礼拝を行うということぐらいしか知りません。国際厚生事業団の資料やホームページで調べてみると、食事においても豚やアルコールは駄目、日中の断食があるなど、無宗教の私には信じられない衝撃を受けました。
宗教に関しては人によって信仰の強さが違うということだったので、2人に話を聞きながら、できる限り宗教上の慣習を知って尊重し、運営上不都合があるときには、話し合いの中で決めていこうと思いました。
生活習慣については、トイレでは紙を使わずに水を使って清潔にする(事業所・社宅のトイレが水浸しにならないのか)、日本のように浴槽につかる習慣がない(入居者の入浴介助のイメージは大丈夫?)、ゴミの分別をした経験がない(近隣とのトラブルになるのでは?)、寒さは大丈夫だろうか?(健康管理)などさまざまな問題点が頭をよぎり、始まってもいないことを想像するだけで不安になっていました。
しかし幸運なことに、私たちの施設では、インドネシアへの留学経験がある介護職員がいるため、ほっとしているところです。
今回は初めてということで、受け入れの経緯を中心に書きましたが、次回からは、特養きやまに来た2名の様子や職員のコメント・入居者様のコメントも交じえながら報告していきます。
言葉に関しては、職員からも「インドネシア人は何語を話すの? インドネシア語かな? 英語も少しは喋れるのかな?」など冗談交じりに話をしながら、2人が施設に来たときはどうしようと、内心冷や汗をかいたものです(語学の勉強しないと…)。
2人と利用者のコミュニケーションの前に、事業所とのコミュニケーションがうまくいかないのでは???と心配になっていました。
もう一つの心配は、宗教についてです。インドネシア人の8割以上がイスラム教という話を聞いて、2人についてもイスラム教を信仰している可能性が高いと思いました。イスラム教といえば、頭に布を巻き、一日に何回か礼拝を行うということぐらいしか知りません。国際厚生事業団の資料やホームページで調べてみると、食事においても豚やアルコールは駄目、日中の断食があるなど、無宗教の私には信じられない衝撃を受けました。
宗教に関しては人によって信仰の強さが違うということだったので、2人に話を聞きながら、できる限り宗教上の慣習を知って尊重し、運営上不都合があるときには、話し合いの中で決めていこうと思いました。
生活習慣については、トイレでは紙を使わずに水を使って清潔にする(事業所・社宅のトイレが水浸しにならないのか)、日本のように浴槽につかる習慣がない(入居者の入浴介助のイメージは大丈夫?)、ゴミの分別をした経験がない(近隣とのトラブルになるのでは?)、寒さは大丈夫だろうか?(健康管理)などさまざまな問題点が頭をよぎり、始まってもいないことを想像するだけで不安になっていました。
しかし幸運なことに、私たちの施設では、インドネシアへの留学経験がある介護職員がいるため、ほっとしているところです。
今回は初めてということで、受け入れの経緯を中心に書きましたが、次回からは、特養きやまに来た2名の様子や職員のコメント・入居者様のコメントも交じえながら報告していきます。
登場人物の紹介
Luschi Ameriyah(ルシー アメリヤ)
【趣味】音楽・映画鑑賞
【好きな食べ物】辛い物
【嫌いな食べ物】乳製品
【最終学歴】STIKES CIREBON(4年制大学)
【資格】Sarjana Keperawatan(看護師免許)
【目標】絶対に介護福祉士に合格します
Imas Nuryanti(イマス ヌルヤンティ)
【趣味】散歩・買い物
【好きな食べ物】うどん
【嫌いな食べ物】野菜
【最終学歴】STIKES CIREBON(3年制大学)
【資格】Diploma Keperawatan(看護師免許)
【目標】一生懸命頑張ります
堂崎陽子(どうざき ようこ)
平成20年10月、介護職員としてきやまに入職。
インドネシアに留学経験があり、インドネシア語で日常会話が可能。
介護福祉士取得に向けて勉強中。