第30回 老親を自宅で介護しています。通所サービスの選び方を教えてください。
通所サービスの特徴は施設でさまざまです。
【Q】
私の母は要介護認定を受け自宅で介護を受けています。友人から介護が少し楽になるからといわれ、通所介護サービスを受けるようにすすめられましたが、どの施設がよいか、迷っています。どのような施設がいいでしょうか。
【A】
利用する本人と家族の都合に合っているところを選びましょう。
【解説】
介護保険制度が始まり、今年で12年が経ちましたが、以前とは違い、通所介護にかかわらず、現在は競争の原理からよいサービスが残り、悪質なサービスは淘汰される仕組みになりつつあります。これは介護現場の質の向上を図るうえで、大変重要な改革でした。
そのため、どの地域でも極端に悪質なサービスが提供されている心配はないと思いますが、その前提でお話します(本音のところは、そう願いたいものです)。
一口に通所介護サービス(デイサービスともいいます)といっても、地域によって質・量がさまざまです。
そこで、まずは自治体の窓口で資料を集めたり、担当のケアマネジャーから情報を得たりするようにしましょう。そこを確認したうえで、簡単な選択のポイントをご紹介します。
私の母は要介護認定を受け自宅で介護を受けています。友人から介護が少し楽になるからといわれ、通所介護サービスを受けるようにすすめられましたが、どの施設がよいか、迷っています。どのような施設がいいでしょうか。
土浦市・F子(65歳)
【A】
利用する本人と家族の都合に合っているところを選びましょう。
【解説】
介護保険制度が始まり、今年で12年が経ちましたが、以前とは違い、通所介護にかかわらず、現在は競争の原理からよいサービスが残り、悪質なサービスは淘汰される仕組みになりつつあります。これは介護現場の質の向上を図るうえで、大変重要な改革でした。
そのため、どの地域でも極端に悪質なサービスが提供されている心配はないと思いますが、その前提でお話します(本音のところは、そう願いたいものです)。
一口に通所介護サービス(デイサービスともいいます)といっても、地域によって質・量がさまざまです。
そこで、まずは自治体の窓口で資料を集めたり、担当のケアマネジャーから情報を得たりするようにしましょう。そこを確認したうえで、簡単な選択のポイントをご紹介します。
(1)施設の雰囲気
ご家族や本人に実際に施設へ見学に行き、実際の雰囲気を見る。そこで、他の利用者様はどのように過ごし、参加しているか、参加している方は楽しそうか、お母様に合っているかなどを大まかに判断します。
また、施設の管理者や生活相談員が窓口にいる場合が多いので、お話する機会が多いとは思いますが、実際に日ごろの介護を行うのは現場の介護職員です。そこで、介護職員の業務の姿勢が実は一番重要ではないかと考えています。心やさしい対応なのかどうか、よく確認して下さい。私の場合、利用をご検討されている方には必ず見学をおすすめしています。
また、施設の管理者や生活相談員が窓口にいる場合が多いので、お話する機会が多いとは思いますが、実際に日ごろの介護を行うのは現場の介護職員です。そこで、介護職員の業務の姿勢が実は一番重要ではないかと考えています。心やさしい対応なのかどうか、よく確認して下さい。私の場合、利用をご検討されている方には必ず見学をおすすめしています。
(2)サービスの特色の有無
また、施設によってサービスの特色が異なります。そこで、以下のサービスについて見てみるとよいでしょう。
●機能訓練を行っているか、また、どのような方法で行っているか。たとえば、スポーツジムに置かれているような運動マシンを使用して行う機能訓練、生活リハビリといわれる生活の中から行う機能訓練、理学療法士が行う専門的な機能訓練などがあります。
●口腔ケアを行っているか。具体的には、口の中の清潔が保たれるよう、チェックを行っているかどうか。
●入浴サービスは行っているか。行っている場合、重度の者でも特殊浴槽で入浴できるか、中軽度の者なら比較的普通の浴室で入浴できるか。その場合、個別に入浴サービスの対応が可能か。
●食事の提供があるのか。ある場合、一般的な食事の提供はもちろん、ミキサー食、刻み食、選択できる食事、栄養の管理などをどの程度利用者側の要望に応じることができるのか。
一方、日常的に行っているレクリエーションや特別に行っている行事など、お母様が好きな活動があるか、また、要望に応じて提供してもらえるのか、確認してみましょう。
●機能訓練を行っているか、また、どのような方法で行っているか。たとえば、スポーツジムに置かれているような運動マシンを使用して行う機能訓練、生活リハビリといわれる生活の中から行う機能訓練、理学療法士が行う専門的な機能訓練などがあります。
●口腔ケアを行っているか。具体的には、口の中の清潔が保たれるよう、チェックを行っているかどうか。
●入浴サービスは行っているか。行っている場合、重度の者でも特殊浴槽で入浴できるか、中軽度の者なら比較的普通の浴室で入浴できるか。その場合、個別に入浴サービスの対応が可能か。
●食事の提供があるのか。ある場合、一般的な食事の提供はもちろん、ミキサー食、刻み食、選択できる食事、栄養の管理などをどの程度利用者側の要望に応じることができるのか。
一方、日常的に行っているレクリエーションや特別に行っている行事など、お母様が好きな活動があるか、また、要望に応じて提供してもらえるのか、確認してみましょう。
(3)自宅からの距離
送迎車を依頼する場合、実際の送迎時間に関係します。遠い事業所のリスクとして、乗車時間が長いと交通事故、車酔いのリスクが高まります。また、座っている時間が長いと腰への負担が増えます。迎送の到着時間の誤差が出やすいこともあります。この点、近い事業所であれば解消できる場合もあります。もっとも、帰宅もちょっと他の人より早いかもしれませんが……(笑)。
(4)利用者の男女比
施設の特色では、男性が多い場合、とくに男性の利用者に対応しているか、女性が多い場合、女性の利用者に対応しているか。男女半々の場合、両方に対応しているか、読み替えることができると思います。
しかし、利用者本人の意向として「異性が多いところがよい」ということがあれば、それも結構かと思います。ご高齢になられても異性とのコミュニケーションはとてもよい影響があると、現在勤務している施設でも実感しています。
しかし、利用者本人の意向として「異性が多いところがよい」ということがあれば、それも結構かと思います。ご高齢になられても異性とのコミュニケーションはとてもよい影響があると、現在勤務している施設でも実感しています。
(5)施設の規模(定員)
定員はあらかじめ決められて運営をしているはずで、1事業所10人前後から100人まで違います。そこで、大勢でにぎやかがよいか、少人数がよいか、判断します。
(6)公開情報
サービスの提供の時間や料金などの情報を比較をするにあたり、パンフレットなどの紙媒体もありますが、最近ではインターネットを活用し、情報を知ることもできます。
ただし、インターネットによる情報は更新日を確認しないと必ずしも最新になっているとはいえない場合もありますのでご確認下さい。
たとえば、独立行政法人福祉医療機構のサイト(WAMNET)で施設の概要の確認ができます。
また、介護サービスの情報公開制度もWAMNETに比べ、詳細な内容を知ることができます。このほか、施設のホームページも施設側が管理しており、前2者よりも柔軟な内容が掲載されている場合が多いようです。
ただし、インターネットによる情報は更新日を確認しないと必ずしも最新になっているとはいえない場合もありますのでご確認下さい。
たとえば、独立行政法人福祉医療機構のサイト(WAMNET)で施設の概要の確認ができます。
また、介護サービスの情報公開制度もWAMNETに比べ、詳細な内容を知ることができます。このほか、施設のホームページも施設側が管理しており、前2者よりも柔軟な内容が掲載されている場合が多いようです。
(7)知人の利用の有無
なお、知人が利用していれば、本人の知人や家族の知人が通所されている場合、大変参考になる意見を聞くことができると思います。以上の概要の説明はデイサービスの職員やケアマネジャーが十分すると思いますが、不十分な場合、体験した者の意見、たとえばどこがよい、あるいは悪いなどの意見は大変貴重です。
以上、さまざまな観点から紹介させていただきました。この中のいくつかだけでも確認されると、ご希望に近づいていくのではないか思います。今後、お母様の生き生きと安心した生活にお役に立てれば幸いです。
以上、さまざまな観点から紹介させていただきました。この中のいくつかだけでも確認されると、ご希望に近づいていくのではないか思います。今後、お母様の生き生きと安心した生活にお役に立てれば幸いです。
社会福祉士・デイサービスセンター施設長・石川佳一
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(アクティブシニア編集部)