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荒川区男性介護者の会の「オヤジの介護」 2009年03月

モチベーション(最終回)

 最近あまり聞かなくなったが、一昔前にマクドナルドに行くと店員さんから「ご一緒にポテトはいかがですか?」などと追加オーダーを求められる事がよくあった。何かの本で読んだ話だがこの「ご一緒に○○はいかがですか?」のフレーズは日本マクドナルド創業者藤田田氏独自の心理学に基づくものだという。マニュアル上、店員はまず顧客からオーダーを受け確認の為それを復唱し一旦「ありがとうございます!」と言った直後にオーダーに無かったメニューの追加オーダーを勧めていたのだそうだ。藤田田氏によれば「ありがとうございます!」という言葉は日本人に対して数秒間の催眠効果をもたらすという。催眠状態にあるうちに追加オーダーを求められるとつい応じてしまう可能性が高いというのが根拠であったとか。しかしマニュアルでは「ありがとうございます!」の理想的音階まで指導しているわけではない。「笑顔とともに」という程度の内容だろう。儀礼的・機械的な「ありがとうございます!」であればむしろ不快感さえ与えかねない。
 打算やマニュアルの形式に基づいたものではない、心からの「ありがとうございます!」は数秒間などと限定的なものではなく深く人の気持ちの中に残るものだ。



父の命日

 「介護を卒業した」という言い方がある。お目出度い「卒業」ではない。要介護者であった身内が亡くなったという事だ。現在、「荒川区男性介護者の会」の会員は半数以上がこの卒業者である。とは言っても会長である荒川氏のように一度奥様の介護を卒業した後にお子さんの脳疾患により再び現役に戻る方もいる。私のように父の介護を卒業しても母(要介護3)や弟(愛の手帳3度)がいる場合もある。故尾崎豊の「卒業」の歌詞ではないが「あと何度自分自身 卒業すれば 本当の自分に たどりつけるのだろう?」なんて気にもなってしまう。



男性介護者の全国組織発足

 3月8日、男性介護者の全国組織となる「男性介護者と支援者の全国ネットワーク」が京都市で発足した。「荒川区男性介護者の会」に何度も足を運んでくれた立命館大学産業社会学部の津止正敏教授の発案で以前から進められていたものだ。介護者の支援や交流だけでなく、行政への政策提言も目的としている。初代代表には「荒川区男性介護者の会」で会長を務める荒川不二夫氏が就任した。



荒川区社会福祉協議会

 2月下旬、荒川区社会福祉協議会の主催する「介護者交流会」に参加してきた。毎年この時期に「介護者リフレッシュ事業」として在宅で身内を介護している区民を対象に息抜きの場を提供しているものだ。財源は歳末助け合い募金から拠出されている。毎年違った手法で実施しているが、今年は交流会という形式で日暮里駅前のホテルラングウッドにて、第一部クイックマッサージ・各種相談、第二部会食会とコンサートが行なわれた。コンサートのゲストは元松竹歌劇団(SKD)の幹部であった甲斐京子さんにおこしいただいた。明るめの唄を多く歌い参加者に踊りを促すなどストレス発散に気を遣われているようであった。各地で舞台・コンサートによるボランティア活動を行なっていらっしゃるとのこと。
 第一部の各種相談においては「荒川区男性介護者の会」も主催者側に協力して、参加した介護者の相談を受けた。



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プロフィール
荒川区男性介護者の会
(通称:オヤジの会)
妻や両親を介護している男性、介護をしていた男性を中心とした「男性介護者の会」の先駆け。東京都荒川区を中心に、住み慣れた地域で暮らす家族介護者の支援を展開している。定例会での介護の悩みや意見交換のほか、行政や地域の企業や商店、研究者、他の介護者の会などと連携をしながら、様々な情報発信を行っている。
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