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特別編 第34回社会福祉士国家試験 問題の講評

特別編(1) 第34回社会福祉士国家試験 午前<共通科目>問題の講評

社会保障(7問)

 社会保障については、例年、基本的な項目が出題されています。これらは、わが国の社会保障の仕組みを理解するための基礎的な知識です。社会保障とは、「働く人が支える仕組み」ですので、現代の「働く人」の状況を的確に理解する力が必要です。ですから、現代の「働く人」の実情については重要ポイントです。労働人口や人口の動向や推計については、必ず整理しておかなければなりません。同時に、問題50で出題されたように「社会保障費用統計」などの統計資料に目を通し、社会保障費用の収入と支出について理解しておくことが重要です。また、社会保障とは、一言で言うと「私(個人)の“困った”を社会全体で支える仕組み」と言えます。その「私(個人)の“困った”」とは、「働けなくなって生活費で“困った”」であり、「医療や介護で“困った”」であり、「失業や働き、仕事中の病気や怪我で“困った”」ということです(社会保険)。このほかに、「生活に困窮して“困った”」「子育ての費用で“困った”」などもありますね(公的・社会扶助)。このような「私(個人)の“困った”」を「社会全体」で支えることを社会保障と言います。問題51では、社会保険と公的扶助(社会扶助)について問われ、問題52では社会保険の費用負担について問われ、問題53では雇用保険、問題55は公的年金について問われていました。このように、本科目は、学習に取り掛かる際に、専門的な用語やその仕組みの理解から始めなければならないので、「苦手意識」を持つ方も多いですが、実際の問題では、基礎をきちんと理解していれば解答できる問題もたくさんあります。また、社会福祉士にとって、社会保障に関する知識は重要となりますので、わからなかった問題は必ず復習しておきましょう。

障害者に対する支援と障害者自立支援法(7問)

 本科目の問題は、昨年同様に、基礎的な内容を問うものが多く出題され、そういった意味では、標準レベルの難易度でした。むしろ、やや易しかったかもしれません。例えば、「障害者の実態調査(出典:生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)」といった例年問われる問題から始まり(問題56)、「障害者総合支援法」の基本的内容を問う問題が出題されました(問題57、58)。この他、「障害者基本法(問題61)」「障害者雇用促進法及び障害者優先調達推進法(問題62)」「知的障害者福祉法(問題60)」については、必ず各自で復習しておきましょう。また問題57では、障害者総合支援法における相談支援の詳細について問われました。障害者の権利に関する法律、例えば「虐待防止法」や「差別解消法」などの出題はありませんでしたが、障害者支援を行う上で基礎となる知識、態度ですので必ず復習しておきましょう。