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特別編 第34回社会福祉士国家試験 問題の講評

特別編(1) 第34回社会福祉士国家試験 午前<共通科目>問題の講評

社会理論と社会システム(7問)

 本科目から続く社会学系の科目が苦手の人は多いですが、社会学系の科目は、現代社会を学問的に捉える力を試すものです。つまり、現代社会の問題と、それを科学的に整理する力(理論:人名や功績など)が必要になります。今回は、やや人名や理論などが多く出た印象でしょうか。実際の問題を見てみると、問題15は社会階層と社会移動の概念、問題17はリスク社会や、問題19は社会的行為などを問う問題でした。このほか、統計資料を元にした問題は、国勢調査から2問出題されていました(国民基礎調査含む)。貧困に関する用語や人名とその理論については出題されていませんでしたが、これから社会福祉士として活躍するためには重要な知識なので、「ジニ係数」「相対的貧困率」などは、心に留めておきましょう。

現代社会と福祉(10問)

 本科目は、まず、現代社会の問題をきちんと理解していることが重要となります。そして、それを社会福祉学的に理解するために必要な項目が出題されていました。内容底には、やや難しかったでしょうか。苦戦した方もいらしたかもしれません。具体的な内容を見ておくと、「ノーマライゼーション(問題23)」や「福祉レジーム論(問題24)」、「イギリスにおける貧困(問題26)」など基礎的な内容を問う問題とともに、「人権と国際条約(問題28)」や「福祉政策と市場の関係(問題29)」「教育政策における経済的支援(問題31)」など、現代社会の問題と福祉を示すような問題も多く出題されていました。これらの問題は、日頃から「いかに現代社会の動向に関心を向けているか」が重要となり、新聞などを通して時事に精通しておくことが重要でした。この傾向は、今後も続くと思います。