露木先生の受験対策講座
毎週火曜日更新。人気講師による受験対策講座を、一年通してご提供。合格を目指して一緒にがんばりましょう。
- プロフィール露木 信介(つゆき しんすけ)
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社会福祉士(認定社会福祉士・医療分野、認定医療社会福祉士)、社会福祉学修士。
現在、東京学芸大学教育学部ソーシャルワークコースで教員をするとともに、他大学や他専門学校での非常勤講師、現場におけるスーパービジョンや職員研修などを行っている。大学教員になる前は、病院でチーフ・ソーシャルワーカーとして管理業務や相談業務を行っていた。
受験関係では、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士等の養成講座の講師、受験テキストや模擬試験問題の作成、受験対策講座の講師などを行っている。


第39回 クローズアップ~高齢者に対する支援と介護保険制度
今回は、「高齢者に対する支援と介護保険制度」で特に理解しておくべきポイントについて解説します。そして、本年最後の更新となります。年末年始と受験生の皆さんにとっては、なかなかゆっくりした時間はないかもしれませんが、よい年をお迎えください。
「高齢者に対する支援と介護保険制度」のポイントの振り返り
本科目の過去の問題を見てみると、例年全10問中2から3問程度が事例問題です(第34回試験は4問が事例問題でした)。事例問題については、レビー小体型認知症者のご家族(妻)への社会福祉士が行う助言(対応)事例でした(問題129)。同様に、問題128では、施設入居高齢者への介護技術に関する実践事例が出題されています。ちなみに、第33回試験も、パーキンソン病を患う高齢者への社会福祉士の行う対応事例(問題128)が出題されています。
この他、第34回試験では、社会福祉士が活用を検討する施策や事業を問う事例問題(問題133)や入居施設に関する事例問題(問題134)が出題されています。どれも、基礎的な内容ですが、それを実践、応用できる力が必要となります。まずは、過去問題から事例問題に触れ、慣れていくことが重要です。今後は、地域包括ケアの事例や高齢者虐待の対応事例、認知症高齢者や終末期の支援事例、介護予防の対応事例、介護過程・技術に関する事例問題などが出題される可能性もありますので、まずは基礎知識を整理した上で、その実際についても確認しておきましょう。
このほか、本科目の内容を見てみると、出題基準の大項目では18項目に細分化されていますが、大きくは(1)高齢者に対する支援、(2)介護保険制度の2つに分けることができます。
(1)高齢者に対する支援では、①老人福祉法をはじめ高齢者の基礎と、高齢者の動向などの「高齢者福祉概論」、②介護の概念や介護過程などの「介護概論」、③認知症高齢者や終末期の高齢者への支援・ケアなどの「高齢者ケア」、④「地域包括支援センター」、⑤「高齢者虐待」、⑥高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新法)、高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者住まい法)などの「高齢者の生活と社会参加」に分けることができます。
(2)介護保険制度では、介護予防からはじまり、介護保険法、介護報酬、介護保険法における組織および団体の役割と実際、専門職の役割と実際、ネットワーキングと実際などが含まれます。
分量的にも、範囲的にも広範で学習が難しいと思いますが、(2)介護保険制度に関しては必ず確認しておいてください。また、高齢者虐待、認知症高齢者や終末期の高齢者への支援・ケアについても整理しておきましょう。
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