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露木先生の受験対策講座

毎週火曜日更新。人気講師による受験対策講座を、一年通してご提供。合格を目指して一緒にがんばりましょう。
露木 信介(つゆき しんすけ)

プロフィール露木 信介(つゆき しんすけ)

社会福祉士(認定社会福祉士・医療分野、認定医療社会福祉士)、社会福祉学修士。
 現在、東京学芸大学教育学部ソーシャルワークコースで教員をするとともに、他大学や他専門学校での非常勤講師、現場におけるスーパービジョンや職員研修などを行っている。大学教員になる前は、病院でチーフ・ソーシャルワーカーとして管理業務や相談業務を行っていた。
 受験関係では、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士等の養成講座の講師、受験テキストや模擬試験問題の作成、受験対策講座の講師などを行っている。

特集③ 夏の勉強法 社会 精神 介護 ケアマネ
特集④ 受けてみよう!「模擬試験」のススメ! 社会 介護

第9回 「福祉行財政と福祉計画」のポイント

各項目の詳細について

(1)福祉行政・福祉行財政

1.福祉行政の実施体制

 本項目は、1)国の役割、2)都道府県の役割、3)市町村の役割、4)国と地方の関係、5)福祉の財源、6)福祉行政の組織及び団体の役割、7)福祉行政における専門職の役割の7項目に分けられています。
 1)国の役割では、法定受託事務と自治事務、2)都道府県の役割では、福祉行政の広域的調整、事業者の指導監督、3)市町村の役割では、サービスの実施主体、介護保険制度における保険者に関する理解が必要となります。
 また、これら1)~3)が関係する4)国と地方の関係では、地方分権の推進について学習しておくことが重要です。「地方分権」とは、日本国憲法で定める地方自治の理念に基づき、その地域住民のニーズに応答し、全般的な住民の福祉を達成するために、地方自治体の業務に関わる権限と責任を国から地方へ委譲することをいいます。
 また、5)福祉の財源では、国の財源、地方の財源、保険料財源、民間の財源などについてよく理解しておくことが重要です。そして、6)福祉行政の組織及び団体の役割では、福祉事務所、児童相談所、身体障害者更生相談所、知的障害者更生相談所、婦人相談所、地域包括支援センターなど、7)福祉行政における専門職の役割では、福祉事務所の現業員・査察指導員、児童福祉司、身体障害者福祉司、知的障害者福祉司などの専門職の役割や機能について、テキストや用語辞典を参考に整理しておいてください。
 過去の問題を整理してみると、第34回試験では、問題42、43、44が該当します。問題42は厚生労働大臣の役割について問われ、答えは「民生委員の委嘱」です。こちらは、都道府県知事の推薦によって、厚生労働大臣が移植することになっています(民生委員法)。このほか、設問5の子ども・子育て支援事業計画の基本方針を定めるのは「内閣総理大臣」です。また、第33回試験では、問題42、43、44、45が該当します。問題45は、行政機関に配置が義務づけられている職種について問われました。また、第32回試験では、問題42と、問題43が該当し、問題42は、地方公共団体について問われました。具体的には、特別区、都道府県、中核市、広域連合、政令指定都市などについて問われています。問題43は、国が3/4負担する費用として、「救護施設の入所措置に要する費用」を選ぶ問題が出題されています。それぞれ、養護老人ホームの入所措置:10/10、婦人相談所の一時保護:1/2、母子生活支援施設の母子保護の実施:1/2、児童養護施設の入所措置:1/2となっています。本項目は、出題基準で示される範囲も広いですが、毎年、2~3問程度出題されています。どこから取りかかっていいかわからないかもしれませんが、まずは過去問解説集で、過去に出題された項目、内容をしっかり整理しておきましょう。

2.福祉行財政の動向

 本項目では、福祉行財政の動向についての理解が大切です。特に、社会福祉基礎構造改革の大きな流れを整理するとともに、これに関連する介護保険制度や障害者自立支援法、生活保護制度についての理解、母子生活支援施設、助産施設、保育所入所制度などについても整理しておいてください。福祉行財政の基礎については、テキストを中心に学習し、動向については、『厚生労働白書』や『地方財政白書』などを活用して整理しておくとよいでしょう。また、こちらは、前項の「1。福祉行政の実際」と関連づけて学習すると理解が深まります。
 第34回、第33回、第32回試験では、地方の財政状況を理解するために重要な統計資料である「地方財政白書」から出題されています。こちらの地方財政白書は出題頻度も高く、また地方の財政状況を整理、理解するためには必須の統計資料となります。こちらを学習する際は、「地方」とは、「都道府県」と「市町村」を指していますので、統計を読む際も、「地方」つまり、「都道府県と市町村(合わせた)」なのか、それとも、「都道府県(のみ)」「市町村(のみ)」なのかを意識するとよいでしょう。また、第31回試験では、問題43の国の一般会計歳出予算の社会保障関係費で、予算額が最も多いものが問われ、答えは「年金給付費」となります。このように統計問題は出題頻度が高いので必ずチェックしておきましょう。


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