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露木先生の受験対策講座

毎週火曜日更新。人気講師による受験対策講座を、一年通してご提供。合格を目指して一緒にがんばりましょう。
露木 信介(つゆき しんすけ)

プロフィール露木 信介(つゆき しんすけ)

社会福祉士(認定社会福祉士・医療分野、認定医療社会福祉士)、社会福祉学修士。
 現在、東京学芸大学教育学部ソーシャルワークコースで教員をするとともに、他大学や他専門学校での非常勤講師、現場におけるスーパービジョンや職員研修などを行っている。大学教員になる前は、病院でチーフ・ソーシャルワーカーとして管理業務や相談業務を行っていた。
 受験関係では、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士等の養成講座の講師、受験テキストや模擬試験問題の作成、受験対策講座の講師などを行っている。

第9回 「福祉行財政と福祉計画」のポイント

 さて、今回は、「福祉行財政と福祉計画」の具体的な内容、ポイントについて解説していきたいと思います。今回も、公益財団法人社会福祉振興・試験センターが示す出題基準に即した内容で整理していきます。

本科目のねらい

 本科目の出題基準によると、大項目として、1. 福祉行政の実施体制、2. 福祉行財政の動向、3. 福祉計画の意義と目的、4. 福祉計画の主体と方法、5. 福祉計画の実際の5つがあげられています。
 これらをみてみると、大きく分けて、(1)福祉行政・福祉行財政に関する理解と、(2)福祉計画に関する理解の2つが求められているのがわかります。

第34回試験をみてみると…

 本科目は、事前にある程度は出題内容が想定できますが、実際に出題されてみると難しく感じます。これは、毎年のことです。わかってはいるのに難しい科目です。
 本科目は、(1)福祉行政・福祉行財政、(2)福祉計画の2つに大別することができますが、毎年、問われる知識は広範にわたっています。過去問解説集模擬問題集などを中心に丁寧に整理、学習しておくと、得点につながると思います。ただし、やはり、漠然としていて、広範する範囲のどこから手をつけていいのかわからない人も多いでしょう。内容としては、国や地方の役割・機能について整理しておくこと、また、特に地方における財源や役割・機能について整理しておくことをおすすめいたします。
 では、具体的に何から取りかかるかといえば、例えば、皆さんが勤務する施設や機関、通っている大学や専門学校、住んでいる都道府県、市や区などの地域福祉計画をホームページなどで確認してみてください。この地域福祉計画には、その街や地域が目指す方向性が示され、地域福祉を推進し、地域の連携体制を構築する具体的な方法が示されています。ぜひこの機会に、皆さんが勤務する施設や機関などの属する地域の地域福祉計画や地域福祉に関する統計を一読してみてください。皆さんが生活する地域の「圏域」がどのように設定されているかがわかると思います。
 第34回試験をみてみると、やはり重要項目がしっかり出題されています。例えば、(1)福祉行政・福祉行財政からは、国と地方の役割については、問題42、43、44で出題されており、問題42では、厚生労働大臣の役割、問題43では、市町村の役割について問われています。なお、問題44では、法定受託事務について問われ、生活保護法に規定される生活保護の決定及び実施を選ぶ問題が出題されました(第1号法定受託事務)。このほか、福祉行政における専門職等の法令上の位置づけ(問題46)についても問われています。また、毎年出題されている「地方財政白書」を出典として、民生費についても問われています(問題45)。
 次に、(2)福祉計画からは、問題47で「子ども・子育て支援法」「介護保険法」「障害者総合支援法」「社会福祉法」「児童福祉法」に定める福祉計画について問われ(問題46)、問題48では、子ども・子育て支援事業計画を策定する際に、法令上遵守すべき点に関する事例問題が出題されました。福祉計画については、過去の問題(まずは過去3か年)をベースに整理しておきましょう。では、出題基準で取り扱われる5つの項目をもとに整理していきます。


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