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露木先生の受験対策講座

毎週火曜日更新。人気講師による受験対策講座を、一年通してご提供。合格を目指して一緒にがんばりましょう。
露木 信介(つゆき しんすけ)

プロフィール露木 信介(つゆき しんすけ)

社会福祉士(認定社会福祉士・医療分野、認定医療社会福祉士)、社会福祉学修士。
 現在、東京学芸大学教育学部ソーシャルワークコースで教員をするとともに、他大学や他専門学校での非常勤講師、現場におけるスーパービジョンや職員研修などを行っている。大学教員になる前は、病院でチーフ・ソーシャルワーカーとして管理業務や相談業務を行っていた。
 受験関係では、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士等の養成講座の講師、受験テキストや模擬試験問題の作成、受験対策講座の講師などを行っている。

特集③ 夏の勉強法 社会 精神 介護 ケアマネ
特集④ 受けてみよう!「模擬試験」のススメ! 社会 介護

第7回 「現代社会と福祉」のポイント

5.福祉政策の課題

 本項目は、1)福祉政策と社会問題、2)福祉政策の現代的課題、3)福祉政策の課題と国際比較(国際動向を含む。)に分けられています。

 1)福祉政策と社会問題では、具体的には、貧困、孤独、失業、要援護(児童、老齢、障害、寡婦)、偏見と差別、社会的排除、ヴァルネラビリティ(他者からの攻撃や搾取などを招きやすい脆弱性や誘発性)、リスクなどがあげられます。そのほか、自殺、犯罪、非行、公害、ハラスメント、DV(ドメスティック・バイオレンス)、児童虐待や高齢者虐待、いじめ、環境破壊、戦争や紛争、殺戮などもそうでしょう。これらについては、まず用語の正しい理解と、関連する法律や制度を整理しておくことが重要です。また、統計などの最新の情報や新聞などで取り上げられている話題についてもよく理解しておく必要があります。社会福祉士は、このような社会問題に敏感である必要があります。さらに、これらの社会問題と福祉政策を関連づけて理解しておく必要があります。つまり、2)福祉政策の現代的課題に関係してくるわけです。前述した社会問題のほかにも、ソーシャルインクルージョン(社会的包摂)、社会連帯、セーフティネットなどの知識が必要となります。そして、3)福祉政策の課題と国際比較(国際動向含む。)では、国際比較について整理しておく必要があります。この国際比較(国際動向)については、比較的近年のデータを見ておく必要があります。統計資料や「厚生労働白書」(厚生労働省)などを中心に確認しておきましょう。

 本項目は、過去の問題でも、非常に現代的な福祉政策・制度の課題について問われています。例えば、第34回試験では、問題30で「人々の生活の豊かさを測定するための諸指標」や、第33回試験では、問題28で「日本における男女共同参画」や問題27ではアメリカ、スェーデン、ドイツ、中国、韓国の社会福祉や社会保障について出題されています。また、第32回試験では、「国連が掲げるSDGs」や「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策」、第31回試験では「ヘイトスピーチ解消法」「性同一性障害や性的指向・性自認」などです。また、第30回試験では「障害者差別解消法」、第29回試験では「自殺対策基本法」や「社会保障制度改革国民会議報告書~確かな社会保障を将来世代に伝えるための道筋」 などが、本項目に該当します。

 福祉政策の課題と国際比較(国際動向)については、近年の出題はありませんが、社会福祉士は、ミクロ・システム、メゾ・システムのへの介入かつ視点とともに、マクロ・システムへの介入も重視されています。つまり、社会福祉士にとって、国際福祉の知識は重要で、ソーシャルワークの定義 (IFSW)の用語を借りれば、「グローバル」「リージョナル」といった、地球規模の問題とともに、各地域・地区(北アメリカ、南アメリカ、アジア太平洋、ヨーロッパ、アフリカ)の福祉に関する関心や介入が重要となってきます。国際福祉の今後の課題としては、問題解決のシステムづくりがあげられます。このとき重要なのは、地球規模(グローバル)、各地域・地区(リージョナル)で問題を分析するマクロ的な視点と同時に、当事者を個別的に捉えるミクロ的な視点です。国際福祉で取り上げる問題が莫大で、漠然としているため、遠い異国の人々の問題であるとして、我々の生活と切り離して考えがちですが、この問題解決に重要なことは、我々先進国に住む人々の生活のあり方が大きく関連していることを理解しておくことです。つまり、同時代に住む人間であるという視点に立ち返ることが重要なのです。

 このように、本項目は、非常に多くの現代的福祉政策の課題に関する問題が出題されています。社会福祉士として、現代の福祉問題や福祉政策の課題について的確に理解されていることが重要だと思います。

6.福祉政策の構成要素

 本項目は、1)福祉政策の論点、2)福祉政策における政府の役割、3)福祉政策における市場の役割、4)福祉政策における国民の役割、5)福祉政策の手法と政策決定過程と政策評価、6)福祉供給部門、7)福祉供給過程、8)福祉利用過程の8つに分けられています。

 まず、1)福祉政策の論点ですが、ここでは、効率性と公平性、必要と資源、普遍主義と選別主義、自立と依存、自己選択とパターナリズム、参加とエンパワメント、ジェンダー、福祉政策の視座などがあげられます。2)福祉政策における政府の役割、3)福祉政策における市場の役割、4)福祉政策における国民の役割、5)福祉政策の手法と政策決定過程と政策評価については、1)福祉政策の論点と関連する内容なので、連動させて整理しておいてください。

 また、6)福祉供給部門では、政府部門、民間(営利・非営利)部門、ボランタリー部門、インフォーマル部門について、7)福祉供給過程では、公私(民)関係、再分配、割当、行財政、計画について、8)福祉利用過程では、スティグマ、情報の非対称性、受給資格とシティズンシップについてのそれぞれ整理が必要となります。

 第34回試験では、問題29で「福祉政策と市場の関係」について問われました。また、第33回試験では、「政策評価法」に基づく行政機関の政策評価について問われています。さらに第32回試験では、社会福祉法(改正)に明記された社会福祉法人の「地域における公益的な取組み」について問われています。こちらは、法律を一読しておいて欲しいのですが、法第24条第2項に「日常生活又は社会生活上の支援を必要とする者に対して、無料または低額な料金で、福祉サービスを積極的に提供するように努めなければならない」と明記されています。このほか、第30回試験では、問題25で「社会的企業」について問われ、選択肢の文章を借りると、社会的企業とは、「社会的な困難や課題に取り組む組織」と説明ができます。問題29では「福祉サービスのプログラム評価の方法」についても問われています。こちらも、問題にあたってみると「評価の次元は、投入、過程、産出、成果、効果性」と説明しています。

 本項目の勉強法は、過去問をベースとし、不明な用語等については、用語辞典過去問解説集の解説、テキストなどを幅広く活用し整理しましょう。


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