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露木先生の受験対策講座

毎週火曜日更新。人気講師による受験対策講座を、一年通してご提供。合格を目指して一緒にがんばりましょう。
露木 信介(つゆき しんすけ)

プロフィール露木 信介(つゆき しんすけ)

社会福祉士(認定社会福祉士・医療分野、認定医療社会福祉士)、社会福祉学修士。
 現在、東京学芸大学教育学部ソーシャルワークコースで教員をするとともに、他大学や他専門学校での非常勤講師、現場におけるスーパービジョンや職員研修などを行っている。大学教員になる前は、病院でチーフ・ソーシャルワーカーとして管理業務や相談業務を行っていた。
 受験関係では、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士等の養成講座の講師、受験テキストや模擬試験問題の作成、受験対策講座の講師などを行っている。

特集③ 夏の勉強法 社会 精神 介護 ケアマネ
特集④ 受けてみよう!「模擬試験」のススメ! 社会 介護

第7回 「現代社会と福祉」のポイント

3.福祉制度の発達過程

 本項目は、1)前近代社会と福祉、2)産業社会と福祉、3)現代社会と福祉に分けられています。

 まず、1)前近代社会と福祉では、1600年代から続く第一次囲い込み運動や、その後1800年代半ばから後半の社会変化や貧困などの社会問題を背景に福祉が対応していきます。例えば、救貧法、慈善事業、博愛事業、相互扶助などの民間および公的救済制度の整理が必要となります。

 次に、2)産業社会と福祉では、1800年代後半のいわゆる産業革命を代表とする資本主義社会の台頭、都市化や貧困の問題といった社会問題を背景に、福祉が対応していきます。具体的には、慈善救済事業、社会事業の発達などがあげられます。これらには、慈善組織協会(COS)やセツルメント運動などの活動が対応しています。さらに、社会調査で明らかになった貧困問題が、個人の問題ではなく社会全体の問題であるということが一般化され、その後、1950年頃までは、社会保険・社会保障の発達、福祉国家の成立などが福祉の大きな目的となりました。

 最後に、3)現代社会と福祉では、第二次世界大戦後の窮乏社会と福祉、経済成長と福祉、その後の新自由主義、ポスト産業社会、グローバル化、リスク社会、福祉多元主義、この他、地域福祉の推進などが重要です。

 第34回試験では、問題25で日本の戦前の社会事業について問われ、問題26でイギリスにおける貧困について問われています。また、第33回試験では、問題25でイギリスの「新救貧法(1834年)」について問われ、第32回試験は、イギリスの「ベヴァリッジ報告」、第31回試験でもイギリスにおける福祉政策について問われています。用語だけ列挙しておきますので、必ず各自で整理しておきましょう。「エリザベス救貧法」「労役場テスト法」「ギルバート法」「新救貧法」「国民保険法」です。これに関連して、貧困に対する社会的なムーブメントとしてCOS(慈善組織協会)、セツルメント運動など、それを後押しするブースやラウントリーの社会調査、さらにウェッブ夫妻の「ナショナル・ミニマム」などを関連づけて整理しておきましょう。この内容は、「地域福祉の理論と方法」や「相談援助の基盤と専門職」でも出てくる知識です。

 また、第30回試験では、問題24で「日本の社会福祉制度に関する歴史」について問われています。具体的な制度としては、恤救規則、行旅病人及行旅死亡人取扱法、感化法、救護法、児童虐待防止法です。こちらは、過去問ベースで、用語にあたっておきましょう。また、第29回試験では、社会福祉事業法制定時における社会福祉法人創設の趣旨について問われています(問題24)。こちらは、近年の社会福祉法人大改革と合わせて整理しておきましょう。現行法は、社会福祉士法が根拠法となります。少しだけ解説しておくと、社会福祉を基礎から支える法律に「社会福祉法」があります。この法律は、2000年に改正・改名されました。その前身となる法律が「社会福祉事業法(1951年)」です。では、なぜ2000年に改正・改名されたのか? それは「福祉のあり方」が2000年に大きく変わったからです。何が大きく変わったのか? それは、福祉が「措置」から「契約」へと変わりました。現代の福祉は、「契約制度」を基礎としています。ですから、「利用者」であり、「サービス」なのです。(※措置制度の時は、「対象者」であり、「処遇」でした。)ここで見ておきたい問題が、第33回試験の問題22「福祉サービスの基本的理念」、第32回試験の問題22「社会福祉法の内容」、問題29「社会福祉法の改正(地域における公益的な取組)」、問題26の「福祉元年」に実施した福祉政策などです。こちらは過去の問題をベースに整理しておきましょう。

 これらの問題は、一度しっかりと用語を押さえ、その時代背景とともに福祉の対象や福祉観などを押さえながら学習すると、効率よく学ぶことができます。また、戦後に出された福祉六法をはじめ、障害者福祉関連法、前述した1990年代および2000年代、2020年以降の法律に関しては、必ずチェックしておいてください。

4.福祉政策におけるニーズと資源

 本項目は、1)需要とニーズの概念、2)資源の概念の2つに分けられています。

 「需要」と「ニーズ」の概念について考えてみますと、まず「需要」についてですが、「必要」と「需要」を比較する場合があります。

 次に、「ニーズ」についてですが、これについてはさまざまな研究者によって整理されているので、テキストを活用しながら学習しておいてください。例えば、潜在的ニーズと顕在的ニーズ、貨幣的ニーズと非貨幣的ニーズ、規範的ニーズと比較的ニーズ、感知(感得)されているニーズと表明されたニーズなどです。

 資源の概念について整理してみると、社会政策の資源とは、「報酬」と「用具」に分類できます。「報酬」とは、必要の充足にとって直接役に立つ資源であり、雇用機会の提供や職業訓練といった「現物給付」として提供されます。また、「用具」については、「現金給付」といった必要の充足にとって間接的に役に立つ資源を言います。そのほか、社会資源とは、ニーズを充足するさまざまな物資や人材の総称で、具体的には、制度や政策、法律、施設、サービス、備品、資金、情報、知識、技術、人材などがあげられます。

 過去の問題をみてみると、第29回試験で、「個人の福祉ニード」について問われています。ここで押さえておきたいのは、ブラッドショーのニードの4分類です。それは、「フェルト・ニード(感得されたニーズ)」「ノーマティブ・ニーズ(規範的なニード)」「エクスプレスト・ニード(表出されたニード)」「コンパラティブ・ニード(比較ニード)」です。詳細については、各自で整理しておいてください。こちらの基礎的な内容をもとに、第32回試験の問題26「福祉政策におかる資源供給のあり方」や、第31回試験の問題25「災害時の福祉ニーズへの対応」などについてもチェックしておいてください。

 以上、ニードについては、基礎的な内容が中心ですが、しっかりと整理しておいてください。まずは、過去問ベースで、テキスト過去問解説集の解説などをもとに整理してみましょう。 


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