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露木先生の受験対策講座

毎週火曜日更新。人気講師による受験対策講座を、一年通してご提供。合格を目指して一緒にがんばりましょう。
露木 信介(つゆき しんすけ)

プロフィール露木 信介(つゆき しんすけ)

社会福祉士(認定社会福祉士・医療分野、認定医療社会福祉士)、社会福祉学修士。
 現在、東京学芸大学教育学部ソーシャルワークコースで教員をするとともに、他大学や他専門学校での非常勤講師、現場におけるスーパービジョンや職員研修などを行っている。大学教員になる前は、病院でチーフ・ソーシャルワーカーとして管理業務や相談業務を行っていた。
 受験関係では、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士等の養成講座の講師、受験テキストや模擬試験問題の作成、受験対策講座の講師などを行っている。

第7回 「現代社会と福祉」のポイント

 さて、今回は、「現代社会と福祉」の具体的な内容、ポイントについて解説していきたいと思います。今回も、公益財団法人社会福祉振興・試験センターが示す出題基準に即した内容で、整理していきます。

 この時期は、目標や課題を作って学習を進めるとよいと思います。私は、外に出かけたり、旅に出たりするのが好きなんですが、自宅でコーヒーやワインを飲みながら、本を読んだり、音楽を聞いたりするのも好きです。たまに、楽器を弾いたり、料理を作ったりと、マイペースに過ごす時間もよいですよね。雨天が多くなる時期ですが、雨の日は雨音で外界が静かなので、自分の体や心の声が聞こえてきそうで、自分を見つめ直すことができます。

本科目のねらい

 本科目の出題基準によると、大項目として、1.現代社会における福祉制度と福祉政策、2.福祉の原理をめぐる理論と哲学、3.福祉制度の発達過程、4.福祉政策におけるニーズと資源、5.福祉政策の課題、6.福祉政策の構成要素、7.福祉政策と関連政策、8.相談援助活動と福祉政策の関係の8つがあげられています。

 本科目も、前回の「社会理論と社会システム」と並んで、苦手意識をもっている人が多い科目です。上記の出題基準の8項目を見て、もうすでに不安を感じている人も多いのではないでしょうか。しかし、「社会理論と社会システム」も本科目も、まずは専門用語をきちんと理解したうえで、着実に整理しながら学習することが大切です。そうすることで、自然と力が身につき、得点力が上がっていく科目だと思います。また、本科目では、新しい制度や政策についてしっかりと学習することで、さらなる得点が見込めます。まずは、専門用語の整理からじっくりと始めていきましょう。

第34回試験をみてみると…

 まず、第34回試験を概観してみましょう。本科目の出題基準では「福祉制度の発達過程」、つまり歴史的な変遷や内容を問うことになっていますが、近年の傾向として、福祉政策の課題や現代における福祉制度や福祉政策に関する内容を問う問題が多く出題されています。現在、社会や政治に関するニュースでも、貧困・所得格差や景気・雇用対策、税と社会保障制度、社会福祉に関する議論が盛んに行われており、このあたりは社会福祉士にとって必須の知識と言えそうです。このほか、在留外国人や外国人材、性的マイノリティやSDGsに関する問題、女性の地位や権利(人権と国際条約)の問題、虐待や暴力に関する問題、教育政策や教育問題なども、現代社会を理解するために必要な知識となります。

 具体的な内容を見ておくと、「ノーマライゼーション(問題23)」や「福祉レジーム論(問題24)」、「イギリスにおける貧困(問題26)」など基礎的な内容を問う問題とともに、「人権と国際条約(問題28)」や「福祉政策と市場の関係(問題29)」「教育政策における経済的支援(問題31)」など、現代社会の問題と福祉を示すような問題も出題されていました。これらの問題は、日頃から「いかに現代社会の動向に関心を向けているか」が重要となり、新聞などを通して時事に精通しておくことが重要でした。この傾向は、今後も続くと思います。

 また、近年の動向としては、貧困に関する基礎知識が重要で、 OECDの相対的貧困率をはじめ、ジニ係数、子どもの貧困率などの理解が必要となります。このほか、日本における人口動向について、「厚生労働白書」は必ずチェックしておきましょう。同様に、世帯や婚姻、国民の生活の動向については、「男女共同参画白書」「少子化社会対策白書」「国民生活基礎調査」「世界幸福度報告書」などから統計をチェックしておきましょう。さらに、労働と福祉、仕事と生活についても、重要項目と言えます。「ベーシックインカム」「アクティベーション」「ワークフェア」「ワーク・ライフ・バランス」「フレキシキュリティ」などの用語が出題されています。不確実な用語がある場合は、用語辞典ワークブックなどで必ずフォローしておきましょう。

 このように、現代社会を福祉学的に理解するために必要な理論や原理を始め、現代社会で起こるさまざまな社会問題を福祉学的に理解することが、本科目の目標と言えます。つまり、常に、社会問題を福祉学的にどのように理解し、解決していくのか考えておくことが重要です。今年度は、「COVID19(新型コロナウイルス)」関連の福祉政策や、難民などについて問われる可能性が高いと思います。

 個人を傷つけたり、貶めたり、誰かを一方的に批判したり、暴力的な強い言葉の報道ばかりに目や耳を傾けるのではなく、客観的で、冷静な判断にもとづき、福祉の制度や政策、国の取り組みなどを新聞やニュースなどからキャッチしておきましょう。福祉専門職である社会福祉士は、「口ばかりで、文句ばかり言う集団、専門職」ではなく、「実行できる集団、専門職」でなければなりません。どの社会にも、不平不満はあり、社会は常に不完全です。だからこそ、社会福祉士は行動することで、この不完全な社会を少しでも良くできるように、いろいろと創意工夫するのだと思います。それが、「社会」福祉士の存在価値だと思います。

 以上のことから、本科目は、まずは専門用語をしっかりと理解すること、そのうえで制度や福祉の概念や動向などを整理することが重要といえます。また、近年の統計資料についても一読しておく必要があることがわかります。では、出題基準で取り扱われる8つの項目をもとに整理していきます。


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