露木先生の受験対策講座
毎週火曜日更新。人気講師による受験対策講座を、一年通してご提供。合格を目指して一緒にがんばりましょう。
- プロフィール露木 信介(つゆき しんすけ)
-
社会福祉士(認定社会福祉士・医療分野、認定医療社会福祉士)、社会福祉学修士。
現在、東京学芸大学教育学部ソーシャルワークコースで教員をするとともに、他大学や他専門学校での非常勤講師、現場におけるスーパービジョンや職員研修などを行っている。大学教員になる前は、病院でチーフ・ソーシャルワーカーとして管理業務や相談業務を行っていた。
受験関係では、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士等の養成講座の講師、受験テキストや模擬試験問題の作成、受験対策講座の講師などを行っている。
第3回 第34回社会福祉士国家試験の振り返りーその2
国家試験勉強の疑問①
いつから始めたらよいの?
「社会福祉士の試験勉強って、いつから始めたらよいのでしょう?」と受験する人や学生さんからよく質問されます。今年もすでに、このような問い合わせや質問をたくさん受けています。
ただ、このようなお話を、今、この時点でしても、「まだ試験は、来年の話だから…」「何から手をつけてよいのかわからない…」「まだみんなも動き出していないし…」など、遥か未来のことのように思われている人も多いようです。
国家試験問題が作成される時期は、夏頃になるものと思われます。ですから、必然的に出題の範囲としても、夏頃までに確定した新しい制度や政策が中心になると考えられます。このことから、「新しい知識を取り入れるにはまだ時期が早いのではないか」と思う人もいらっしゃると思います。事実、最新の制度や政策、統計などに関しては、夏から秋頃までの最新の情報を取り入れることが重要です。しかし、この思考でいくと、夏休み明けの秋口までは試験勉強をしなくてよいことになってしまいます。
しかし、今からでも十分学習できることがあります。例えば、社会福祉の基礎となる知識や技術、倫理や理論などの把握は、現時点でもできますよね。また、今のうちから「社会福祉」特有の言葉に慣れておく必要もあります。早いうちから社会福祉用語辞典などを活用して、「社会福祉」特有の用語を習得しておくことも重要です
特に、前回の試験に残念ながら不合格だった人や、何年か受験し続けている人は、用語を正しく理解して、その用語に慣れ親しんでおく必要がありますし、多様な用語や概念についても整理しておくことが大切だと思います。合否のラインというのは、「難関の問題が解けたか、解けなかったか」ではなく、もっと基本的な知識をしっかりと覚え、それを試験で発揮できたか、つまり、ミスや勘違いなどなく、正答に辿り着けたかです。
また、“一からしっかり”“基礎からしっかり”やりたいという人は、今の段階からじっくりと学習していくことが大切です。先ほどの話にも関連しますが、このような地道な努力が「あと1点」というときに発揮されたりするのです(今回の試験でも、この「1点、2点」に泣いたという人が結構いらっしゃいました)。ある程度の社会福祉における基礎学習ができている人も、再点検をする意味で早めに取り組むことが重要です。
ただし、今から学習を始める人は、特に過去の問題や古いテキスト、模擬問題集などを使用する際には、統計資料や法律が更新されていないことがありますので、慎重に取り扱う必要があります。「試験対策本」は、この4月から早いものは最新のものが発売あれます。ラインナップを見て、自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。
今日から机上での勉強を続けていくのは大変かもしれませんが、実践や授業で出てきた用語や制度、実践や授業内で生じた疑問点などは、その都度、必ず解決しておくことが重要です。この解決のプロセスが、自然と学習につながっていきます。
中央法規メルマガ会員 募集中!
「社会福祉士」業務に役立つ新刊情報やオンラインイベント情報等を、いち早くお届けします! この機会にぜひお申し込みください。
スマホやタブレットを使って問題を解きたい人は受験対策アプリ!
社会福祉士合格アプリ2023 過去問+模擬問+一問一答+穴埋め
来年の受験対策アプリはこれ!
【過去問】発売中!
【模擬問】【一問一答】は7月リリース予定!
- 詳細はこちらから
- ダウンロードはこちらから
受験対策コンテンツによりアクセスしやすい! けあサポアプリ版
けあサポ ― 介護・福祉の応援アプリ ―
- ※ 上記リンクから閲覧端末のOSを自動的に判別し、App StoreもしくはGoogle playへと移動し、ダウンロードが可能です。