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露木先生の受験対策講座

毎週火曜日更新。人気講師による受験対策講座を、一年通してご提供。合格を目指して一緒にがんばりましょう。
露木 信介(つゆき しんすけ)

プロフィール露木 信介(つゆき しんすけ)

社会福祉士(認定社会福祉士・医療分野、認定医療社会福祉士)、社会福祉学修士。
 現在、東京学芸大学教育学部ソーシャルワークコースで教員をするとともに、他大学や他専門学校での非常勤講師、現場におけるスーパービジョンや職員研修などを行っている。大学教員になる前は、病院でチーフ・ソーシャルワーカーとして管理業務や相談業務を行っていた。
 受験関係では、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士等の養成講座の講師、受験テキストや模擬試験問題の作成、受験対策講座の講師などを行っている。

第25回 クローズアップ~心理学理論と心理的支援

燃え尽き症候群(バーンアウト・シンドローム)

 燃え尽き症候群(バーンアウト・シンドローム)は、フロイデンバーガーが提唱した概念で、仕事への気力を燃え尽きたかのように失って、心身ともに疲れ果てた不適応状態のことをいいます。特に、緊張の持続を強いられたり、努力が報われなかったり、努力の成果が現れにくい仕事や職業についた人に多くみられることがわかっています。例えば、医療や福祉の従事者もそれに相当します。

 燃え尽き症候群への対処としては、個人レベルのみでなく組織レベルで、職場環境や経営体制、人材管理の視点からも取り組む必要があります。具体的には、職員のメンタルヘルスや早期発見・早期対応、研修会などの教育プログラムの実施などがあげられます。

 また、マスラックはバーンアウト尺度(MBI)を開発し、(1)情緒的消耗感(心身ともに疲れ果てたという感覚、(2)個人的達成感の低下(仕事へのやりがいの低下)、(3)脱人格化/非人格化(相手の人間性を軽視し、人間として大切に扱わなくなる感情や行動)をバーンアウトの3症状と定義しました。

 さらに、ソーシャルサポートもストレスからの回復に重要な概念です。ソーシャルサポートは、フォーマルとインフォーマルを包括する活動かつ関係で、友人や家族、仲間のサポートグループ、聖職者(宗教家)、ホームドクター、専門の治療者を含む総合的なサポートと定義されています。ソーシャルサポートの機能としては、道具的(手段的)サポート、情緒的サポートと大別され、前者の道具的(手段的)サポートは、直接的サポート、間接的サポートに分類され、後者の情緒的サポートは、情緒面サポート、認知面サポートに分類されています。※こちらは、「相談援助の理論と方法」でも取り扱われる可能性がある項目です。

 なお、本項目については、ストレスなどと関連付けて学習することが重要です。例えば、セリエ(Selye,H)は、長期にわたるストレス状態が続くと一定のパターンの身体症状が出現し、(1)警告反応期→(2)抵抗期→(3)疲弊期と移行段階を示しました。この他、ストレスに関する基礎知識としては、「ハーディネス」という用語があります。「ハーディネス」は、ストレスに直面しても身体的、精神的に健康を損なうことが少ない人の性格のことで、また、ストレス反応を軽減しようとする心の対処能力を「コーピング(対処能力)」といい、(1)問題焦点型コーピング、(2)情動焦点型コーピングに分類されます。

 このように、ストレスに関する基礎的知識は必ず整理しておきましょう。出題の頻度、可能性ともに高いと言えます。


表 ストレスの三段階

段階(期) 内容
警告反応期 ストレスに対する抵抗力が、まだできていない状態の時期
抵抗期 ストレスに対して適応ができる状態の時期
疲弊期 ストレスに対する抵抗力が限界に達し、最終的には死に至る状態の時期

 最後に、ストレスに関連する「心的外傷後ストレス症候群(PTSD)について整理しておきます。PTSDとは、不安障害の一型で、著しい恐怖体験やストレスによる外傷的出来事の反復的想起、外傷時の出来事を思い出すような場所や行動の回避、入眠困難・集中困難・過度の警戒心などの状態が1か月以上持続するものをいいます。この時、トラウマカウンセリングを行いますが、身体・心理的な安全の確保が最優先されます。

 このほか、ストレスに関連する項目として、「防衛機制」や「コーピング」なども出題されています。「防衛機制」とは、「フラストレーションがたまる事態において、自我が傷つくのを防ぎ、統合を維持しようとする無意識の心の動き」であり、過去問で出題される項目を必ずチェックしておきましょう。例えば、〈以前の発達段階に逆戻りして、甘えるなどの未熟な行動をとる〉といった【退行】や、〈社会的に容認できない欲求や衝動を、社会的に認められる形で満たそうとする〉といった【昇華】などがあります。「初めて聞いた」「詳細の内容がまだ十分理解できていない」という人は必ず過去問をベースに整理しておきましょう。また、「コーピング」とは、「ストレスが脅威であると評価された場合、適切に処理してストレス反応を少しでも減らそうとする意識的な水準の対処過程」です。具体的には、(1)ストレッサーに向き合い、直接的に問題の消去ないし低減を図る【問題焦点型コーピング】と、(2)ストレッサーに向き合うことはせず、楽しいことを考えることで怒りや悲しみなどの感情を緩和する【情動焦点型コーピング】があります。このように、若干の暗記は必要ですが、一度覚えてしまえば必ず得点できる項目でもあるので、過去の問題をベースに整理しておきましょう。


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