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露木先生の受験対策講座

露木 信介(つゆき しんすけ)

プロフィール露木 信介(つゆき しんすけ)

社会福祉士(認定社会福祉士・医療分野、認定医療社会福祉士)、社会福祉学修士。
 現在、東京学芸大学教育学部ソーシャルワークコースで教員をするとともに、他大学や他専門学校での非常勤講師、現場におけるスーパービジョンや職員研修などを行っている。大学教員になる前は、病院でチーフ・ソーシャルワーカーとして管理業務や相談業務を行っていた。
 受験関係では、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士等の養成講座の講師、受験テキストや模擬試験問題の作成、受験対策講座の講師などを行っている。

第43回 国家試験の心構え

 昨年4月より毎週更新してまいりました本講座も、試験前の更新は今回が最後となりました。皆さんにとって、この1年間はどんな年でしたか? 社会福祉士の資格取得を決意した日のことを思い出してみてください。

 いよいよ、国家試験ですね。最後の最後まで、一緒に頑張りましょう。

試験の注意点と心構え

 さて、今回は「国家試験の心構え」として、試験に際しての諸注意などをお伝えしたいと思います。

 まず、試験の概要をおさらいしておきますと、<午前の部>の試験は11科目の共通科目:全83問(135分)で、<午後の部>の試験は8科目の専門科目:全67問(105分)となっており、合計150問(240分=4時間)の試験となります。

 スケジュールとしては、<午前の部>は10時00分から12時15分、<午後の部>は13時45分から15時30分となっています。試験問題数と試験時間を単純に計算すると、一問にかける時間は約1分30秒です。もちろん、事例問題などもありますので一概にはいえませんが、的確に問題を理解する力とスピードなどが重要となります。そして、1分30秒の中には、マークシートをぬりつぶす時間も含まれます。しかし、1分30秒は、問題文をじっくりと読んで、解答するには十分な時間ですので、焦らず、じっくり、着実に進めていってください。

<午前の部>の諸注意

 試験会場は、独特の雰囲気があります。そのため、まずこの雰囲気や環境に慣れることが大切だと思います。この環境は変えることができませんので、受け入れるしかありません。隣に座る人、部屋の温度や周りの音、座席位置などをかえることはできませんので、その環境を瞬時に受け入れ、慣れるしかありません。また、ほかの受験生のことは気にしないことです。このときは、自分のことだけを考えてください。試験会場は不思議なもので、周りの人みんなが賢く見えるものです。そして、ほかの人が話していたり、見ていたりするところが出題されるのではないかと思い、慌てて参考書などを開いて暗記をしたりしてしまいますが、試験直前に暗記をする場合は、あまり多くのことや複雑なことをやるのではなく、今までやってきたことの再確認にとどめたほうが賢明です。あくまでも平常心、そして自分のペースを保つことが重要です。また、試験当日に限っては、何か疑問に思っても、それ以上は追求していかないようにしましょう。

 試験当日は、普段の学習とは異なり頭がとても冴えています。そのため、日頃気がつかなかった細かいことに気がついてしまうことがあります。そして、試験直前に、混乱の中、テキストや参考書、模擬試験や過去問題から確認を試みますが、さらに混乱を招いてしまいます。しかし、大抵、その疑問は試験にはあまり関係がありません。こういった事態を引き起こさないためにも、当日はあまりたくさんの参考書を試験会場に持っていかないほうがよいでしょう。

 さて、いよいよ試験が始まるわけですが、私の体験では、試験開始直後はなかなか問題が頭に入ってきませんでした。問題文を読んでも読んでも、なんとなく上の空なのです。緊張もあるのでしょう。気持ち(心)と身体(頭)がうまく連動していないという感じでした。そのため、まずは少し目を瞑って、瞑想をしたのです。時間としては30秒ぐらいのことでしたが、この時間のおかげで集中力がアップしました。「まず大きく息を(口から)吐いて、大きく息を(鼻から)吸う」。これを3回、ゆっくりとやってみてください。それでも落ち着かない場合は、もう3回やってみてください。これでもう十分です。

<午後の部>の諸注意

 午後の試験は食後なので、眠さや頭の回転の悪さ、イージーミスとの戦いです。ですので、お昼はあまり食べ過ぎないようにしましょう。食べ過ぎると、身体の機能の重点が消化のほうにいってしまいますので、頭の回転が悪くなります。さらに、身体を休めようとするため、眠くもなります。集中力も低下し、日頃はできている問題も、間違えてしまったりします。この日のお昼は、腹6分目ぐらいに控えておきましょう。ただし、お腹が空いた状態も同様に力を発揮することはできませんので、必ずお昼は適度にとるようにしてください。

 さて、午後の科目ですが、ここでいかに加点できるかが合否に大きく影響します。そのため、眠かったり集中力が途切れがちだったりしますが、一問一問しっかりと点検し、確認・見直しをしながら解答していってください。特に、「相談援助の基盤と専門職」「相談援助の理論と方法」は例年全150問中28問(基盤と専門職:7問、理論と方法:21問)出題され、内10問程度は事例問題として出題されています。読んでいるうちに、ボーっとしてきますので、一問一問、丁寧に、そして常に集中して、問題文を必ず読んで、解答していきましょう。この1点が合否に大きく影響してきます。そして、見直しをする際も、思い込みでやらず、必ず問題文を読んで確認してください。

持ち物と試験前日について

 最後に、持ち物と試験前日についてお話しておきたいと思います。 まず、持ち物は以下のようなものを持参していくとよいでしょう。

 その前に、まず、受験票をもう一度よく読んで、会場など間違えないようにしておきましょう。昨年度受験された先輩や、ご自身が昨年度受験された方など、昨年度と違うことがあるかもしれません。必ず確認しておいてください。試験のスタート時間や会場の開場時間など、変更があるかもしれません。必ず確認してください。

  • □ 受験票
    *一番最初にバッグに入れてください。
  • □ 筆記用具(HBの鉛筆、消しゴム、鉛筆削り。それぞれ複数)
    *鉛筆の先は尖らせず、丸めておくとマークしやすいです(また、キャップをしておくとよいでしょう)。
  • □ 腕時計
    *もちろん、スマートフォンの時計はみることはできません。
    *スマートフォンや時計のアラーム解除を必ずしておいてください。
  • □ 眼鏡や老眼鏡
  • □ 財布(お金)、クレジットカードやICカードなど
  • □ ハンカチ、ティッシュ類
  • □ 飲み物
    *寒い季節なので、暖かい飲み物を持っていたほうがよいでしょう。
  • □ 着脱ができる洋服、カイロなど
    *暑さ・寒さはご自身で調整するしかありません。着脱ができる洋服をお勧めします。
  • □ 昼食
    *あらかじめ、持っていったほうがよいでしょう(会場に入る前に購入)。
  • □ 薬(頭痛薬、目薬、胃腸薬など)
    *ただし、頭痛薬や風邪薬は眠くなることがありますので、ご注意を!
    胃腸薬は副作用がほとんどないケースが多いので、持っていかれてはどうでしょうか。
  • □ お菓子
    *チョコレートやキャンディなどの甘いもの、ミントガムなど。ただし、くれぐれも試験中は口の中に何も入れないようにしましょう。

 そのほかに、厳選した参考書を1冊、または2冊程度持っていってもよいと思います。電車などの公共機関を使って移動する人にとって、多くの荷物はとてもストレスになります。移動に支障をきたしたり、常に持ち歩くものに意識をしなくてはなりません。やはり、必要以上のものは持っていかないほうがよいと思います。

 また、前日に宿泊をする方は、さらに荷物が多くなりますね。大きな荷物は、駅のコインロッカーなどに入れたり、ホテルに預けておいてもよいかもしれません。また、宅急便でホテルから自宅に送ってしまうという方法もあります。

 *ただし、注意事項としては、これらに必要なもの(受験票など)を入れてしまわないようにすることです。これを防止するためには、試験前日、会場にもっていくバッグに、すべてのものを詰めて準備しておくことです。そして、試験当日に大きな荷物のパッケージングをしないことが重要です。

 以上、簡単ですが、試験当日などについてお話をしてきました。もちろん、会場の場所や当日の状況などはそれぞれ違いますので、一概にこれに当てはまらないかもしれません。しかし、当日の準備や出発などは早め早めに、余裕をもっていたほうがよいと思います。

 重要なことは、物理的にも、心理的にも、身体的にも、余裕を持てるように準備することが重要です。

最後に

 国家試験後には、「試験問題の講評」を2週にわたってお送りしますので、参考にしてみてください。

 それでは、いよいよ試験ですね。最後まで諦めないこと。最後まで戦い抜くこと。最後まで自分を信じて、頑張ってください。皆さまのご健闘を心からお祈りします。

 私は、最後の最後まで、皆さんのがんばりを全面的に応援しております。

 ファイト!!

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