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5分で学ぶ露木先生の合格ゼミ
ー社会福祉士受験対策講座

露木 信介(つゆき しんすけ)

 新年度のスタートに合わせて、露木先生の受験対策講座もリニューアルいたします。これから学習を始める方、苦手な科目を学びたい方、モチベーションを維持したい方にとって、スマホで手軽に、科目別のポイント解説をチェックすることができます。
 社会福祉士国家試験を受験される方は、ぜひ、「露木ゼミ」をご活用ください!

プロフィール露木 信介(つゆき しんすけ)

社会福祉士(認定社会福祉士・医療分野、認定医療社会福祉士)、社会福祉学修士。
 現在、東京学芸大学教育学部ソーシャルワークコースで教員をするとともに、他大学や他専門学校での非常勤講師、現場におけるスーパービジョンや職員研修などを行っている。大学教員になる前は、病院でチーフ・ソーシャルワーカーとして管理業務や相談業務を行っていた。
 受験関係では、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士等の養成講座の講師、受験テキストや模擬試験問題の作成、受験対策講座の講師などを行っている。

第39回 クローズアップ 〜高齢者に対する支援と介護保険制度

 2024年がはじまりました。年末年始はいかがお過ごしだったでしょうか。受験生の皆さんは、国家試験が終わるまで、年が明けた感じがしないかもしれませんが、新たな気持ちで、ラストスパート一緒に頑張りましょうね。

 さて、第39回「露木ゼミ」も、各科目で出題頻度が高かったり、重要となる項目をクローズアップして解説していきます。本日は、「高齢者に対する支援と介護保険制度」のクローズアップ解説です。

今日のレッスン

Lessen.1 本科目のポイントの振り返り

 本科目の過去の問題を見てみると、例年全10問中3から4問程度が事例問題です(第35回試験は2問が事例問題でした)。事例問題については、高齢者の状況に応じた支援や介護サービスなどの具体的な方策を問うような実践的で、応用を問う問題が出題されています。まずは、過去問題から事例問題に触れ、慣れていくことが重要となります。

 今後は、地域包括ケアの事例や高齢者虐待の対応事例、認知症高齢者や終末期の支援事例、介護過程・技術に関する事例問題などが出題される可能性もありますので、まずは基礎知識を整理した上で、その実際についても確認しておきましょう。

 このほか、本科目の内容を見てみると、出題基準の大項目では18項目に細分化されていますが、大きくは(1)高齢者に対する支援、(2)介護保険制度の2つに分けることができます。

 (1)高齢者に対する支援では、①老人福祉法をはじめ高齢者の基礎と、高齢者の動向などの「高齢者福祉概論」、②介護の概念や介護過程などの「介護概論」、③認知症高齢者や終末期の高齢者への支援・ケアなどの「高齢者ケア」、④「地域包括支援センター」、⑤「高齢者虐待」、⑥高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー新法)、高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者住まい法)などの「高齢者の生活と社会参加」に分けることができます。

 また、(2)介護保険制度では、介護予防からはじまり、介護保険法、介護報酬、介護保険法における組織および団体の役割と実際、専門職の役割と実際、ネットワーキングと実際などが含まれます。


Lessen.2 介護概論

 介護概論としては、①介護技法と、②ボディメカニクスについて整理しましょう。その前に、麻痺の種類については、(1)四肢麻痺、(2)片麻痺、(3)対麻痺、(4)単麻痺の4つに分類されます。

表1 麻痺の分類

種 類 麻痺の状況
(1)四肢麻痺 両(右左両方)側の上肢下肢の麻痺
(2)麻痺 片(右または左どちらか)側の上下肢の麻痺
例)左片麻痺:左側の上肢と下肢の麻痺
(3)麻痺 両(右左両方)側の下肢の麻痺
(4)麻痺 四肢(右上肢/左上肢/右下肢/左下肢)の一肢だけの麻痺

表2 介護技術

  介護の留意点
移動の介護
    【麻痺への介護】
  • ■介護者は患側(麻痺側)にサポートし、杖歩行の際は、患側後方または患側の斜め後ろに立つ
  • ■三点歩行:患側の足→健側の足(麻痺のない側)
  • ■二点歩行:杖と患側を同時に出す
  • ■階段上り:杖を先に出し、原則健側の足から上がる
  • ■階段下り:杖を先に出し、原則患側の足から下りる
【車椅子の介護】
  • ■ベッドへの移乗:車椅子はベッドに対して30度の角度で健側に置く
  • ■車椅子への移乗:車椅子は健側30度の角度に置く
  • ■段差を降りる時:後ろ向き
食事の介護
  • ■可能な限り座位にする
  • ■頸部は体幹に対して前屈させた姿勢をとる(誤嚥を防ぐため)
  • ■片麻痺がある場合は、患側にクッションなどを入れて姿勢を安定させる
  • ■片麻痺の食事介助は、健側から行う(麻痺側の口腔内に食物を入れない)
  • ■食後は、麻痺側に食物が残っていないを確認する
入浴の介護
  • ■浴槽への移動:原則健側から行う(湯温は健側で確かめる)
  • 褥瘡(じょくそう)などがないかをチェックする
  • ■浴室や脱衣所では、転倒転落に注意する
  • ■片麻痺の衣服の着脱:健側から脱ぎ健側から着る
  • 体温、脈拍、呼吸、血圧などの一般状態のチェックをする
  • ■入浴時間は15分程度とする
  • 末梢(手足の先)から中心に向かって洗う
  • ■入浴後は体調のチェックをし、水分の補給と保温、安静に配慮する

表3 ボディメカニックスの基礎

  • ■介護者は支持基底面積を広くとる(両足を前後左右に広めに開く)
  • ■介護者の重心の位置を低くし、重心移動する
  • ■利用者に近づく
  • ■利用者を手前に引く
  • ■利用者の身体を小さくまとめる
  • 大きな筋群(足や腰などの大きな筋肉)を使う
  • てこの原理を利用する

 ボディメカニックスとは、人体力学や身体力学のことで、日常生活において、人間の骨格や筋肉、内臓などの身体の部位や身体部位に作用する力を有効に活用して、人体の移動や動作を変換することです。

Lessen.3 介護保険制度

 介護保険制度は、要介護者や要支援者(一般高齢者も含む)に対して、①介護給付、②予防給付、③地域支援事業を提供します。なお、要介護者とは、要介護1から5と重度になる介護認定を受けた者で、要支援者は、要支援1、2と介護認定を受けた者です。介護認定については、保険者である市町村(特別区)が設置する介護認定審査会で認定されます。

表4 介護保険制度 〜介護給付と予防給付

  介護給付サービス(要介護者対象) 予防給付サービス(要支援者対象)
居宅サービス 【訪問系】
①訪問介護
②訪問入浴介護
③訪問看護
④訪問リハビリテーション
⑤居宅療養管理指導
【通所系】
⑥通所介護
⑦通所リハビリテーション
【短期入所系】
⑧短期入所生活介護
⑨短期入所療養介護

⑩特定施設入居者生活介護
⑪特定福祉用具販売
⑫福祉用具貸与
⑬居宅介護住宅改修
【訪問系】
①介護予防訪問入浴介護
②介護予防訪問看護
③介護予防訪問リハビリテーション
④介護予防居宅療養管理指導
※介護予防訪問介護は「地域支援事業へ」
【通所系】
⑤介護予防通所リハビリテーション
※介護予防通所介護は「地域支援事業へ」
【短期入所系】
⑥介護予防短期入所生活介護
⑦介護予防短期入所療養介護

⑧介護予防特定施設入居者生活介護
⑨特定介護予防福祉用具販売
⑩介護予防福祉用具貸与
⑪居宅予防介護住宅改修
プラン ○居宅介護支援 ○介護予防支援
施設 ①介護老人福祉施設
②介護老人保健施設
③介護医療院
地域密着型サービス ①定期巡回・随時対応型訪問介護看護
②夜間対応型訪問介護
③地域密着型通所介護
④認知症対応型通所介護
⑤小規模多機能型居宅介護
⑥認知症対応型共同生活介護
⑦地域密着型特定施設入居者生活介護
⑧地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
⑨複合型サービス
(看護小規模多機能型居宅介護)
①介護予防認知症対応型通所介護
②介護予防小規模多機能型居宅介護
③介護予防認知症対応型共同生活介護

 介護給付は、居宅サービス、在宅サービス、施設サービス、地域密着型サービスの4つに大別され、予防給付は、施設サービスを除く、居宅サービス、在宅サービス、地域密着型サービスの3つに分けられます。

表5 介護保険制度 〜地域支援事業

地域支援事業 【介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)】
訪問型サービス※
通所型サービス※
●生活支援サービス(配食等)
●介護予防ケアマネジメント
【一般介護予防事業】
【包括的支援事業(地域包括支援センターの運営)】
●地域包括支援センターの運営
・総合相談支援 ・権利擁護 ・第1号介護予防支援
・包括的・継続的ケアマネジメント支援
【包括的支援事業(社会保障充実分)】
●在宅医療・介護連携推進事業
生活支援サービスの体制整備
・コーディネーターの配置 ・協議体の設置等
●認知症総合支援事業
認知症初期集中支援チーム ・認知症地域支援推進員等
●地域ケア会議推進事業
【任意事業】
介護給付等費用適正化事業
●家族介護支援事業
●その他の事業

 介護保険制度については、このほか、介護報酬被保険者などについては必ずチェックしておきましょう。また、介護認定の結果や、保険料の決定などに不服がある場合は(これらは保険者である市町村、特別区が決定する)、都道府県が設置する介護保険審査会に対して審査請求(不服申立て)をすることができます。この際、処分があったことを知った日の翌日から起算して3ヶ月以内に行なわなれけばなりません。また、この決定/処分の取り消しに関する訴訟(行政事件訴訟)は、審査請求(不服申し立て)に対する採決を経た後でなければ提起できません(審査請求前置主義といいます)。

試験まであと1ヶ月

 受験生の皆さんにとっては、この年末・年始はあまり関係ないかもしれません。国家試験が終わる2月4日(日)以降にやっと年明けになりそうですね。そして、3月には合格発表もありますし、4月からはまた新しい年度が始まります。

 国家試験まで、あと30日とちょっと。逆に言うと、あと30日だけでこの生活、勉強の毎日から解放されます。もう勉強しなくてよくなるんですよ(笑)。そう考えると、今、もっともっとできることがあるのではないでしょうか。試験日までの残りの時間は、とにかく繰り返し「ひとつひとつの確認」をしてください。そして、諦めることなく、試験当日を迎えるまで学習を続けていくべきです。

 ただし、この時期からは、単に詰め込むだけの学習ではなく、「整理しながら」「確認しながら」学習することが大切です。混乱したり、焦って間違ったことを覚えたりしないように気をつけてください。

 それでは、ラストスパート一緒に頑張りましょう。

 次回は、「児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度」です。

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