5分で学ぶ露木先生の合格ゼミ
ー社会福祉士受験対策講座

新年度のスタートに合わせて、露木先生の受験対策講座もリニューアルいたします。これから学習を始める方、苦手な科目を学びたい方、モチベーションを維持したい方にとって、スマホで手軽に、科目別のポイント解説をチェックすることができます。
社会福祉士国家試験を受験される方は、ぜひ、「露木ゼミ」をご活用ください!
- プロフィール露木 信介(つゆき しんすけ)
-
社会福祉士(認定社会福祉士・医療分野、認定医療社会福祉士)、社会福祉学修士。
現在、東京学芸大学教育学部ソーシャルワークコースで教員をするとともに、他大学や他専門学校での非常勤講師、現場におけるスーパービジョンや職員研修などを行っている。大学教員になる前は、病院でチーフ・ソーシャルワーカーとして管理業務や相談業務を行っていた。
受験関係では、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士等の養成講座の講師、受験テキストや模擬試験問題の作成、受験対策講座の講師などを行っている。
第18回 「相談援助の理論と方法(その2)」の重要ポイント
第18回「露木ゼミ」も、公益財団法人社会福祉振興・試験センターが示す出題基準に即した内容を中心に、「相談援助の理論と方法」の具体的な内容、ポイントについて解説します。本科目については、前回と今回の2回に分けて解説しています。
Lessen.1 出題基準(出題分野)と過去3か年の出題傾向の分析
本科目は、全150問中21問出題されています。なお、第35回試験では事例問題は8問出題されています。詳細は、第17回の内容を参考にしてください。
出題傾向【 】内は問題番号
第35回試験 | 第34回試験 | 第33回試験 | |
人と環境の交互作用 | 【98】 | 【98】 | 【98】【99】【100】 |
相談援助の対象 | |||
様々な実践モデルとアプローチ | 【99】【100】 | 【99】【100】 | 【101】【103】【106】 |
相談援助の過程 | 【101】【102】【103】 | 【101】【102】【103】【104】 | 【102】【105】【110】 |
相談援助における援助関係 | 【104】 | 【116】 | |
相談援助のための面接技術 | 【105】【106】【107】【108】 | 【101】【108】 | 【108】【109】 |
ケースマネジメントとケアマネジメント | 【109】 | 【111】 | |
アウトリーチ | 【109】 | ||
相談援助における社会資源の活用・調整・開発 | 【106】【110】 | 【107】 | |
ネットワーキング | 【110】 | 【117】 | 【112】【118】 |
集団を活用した相談援助 | 【111】【112】 | 【111】【112】 | 【113】 |
スーパービジョン | 【113】 | 【113】 | 【114】 |
記録 | 【114】【115】 | 【114】 | 【115】 |
相談援助と個人情報の保護の意義と留意点 | 【115】 | 【116】 | |
相談援助における情報通信技術(IT)の活用 | |||
事例分析 | 【107】 | ||
相談援助の実際 | 【116】【117】【118】 | 【117】【118】 | 【117】 |
Lessen.2 グループワーク(集団を活用した相談援助)
集団を活用した相談援助については、専門的支援の順に列挙すると、①(ソーシャル)グループワーク、②サポートグループ、③当事者組織、④自助グループとなります。
よって、④自助グループは、伝統的なソーシャルワーク(①ソーシャルグループワーク)とは価値体系も方法も異なり、当事者のみの専門職を除くグループ活動であり、当事者のエンパワメントが目的となります。
一方、①ソーシャルグループワークとは、ソーシャルワーカーが意図的に「プログラム計画」「相互作用システム(相互作用の促進と相互援助システムの形成)」を促し、メンバー個々人の課題解決が目的(目標)となります。また、ソーシャルワーカー(グループワーカー)の役割・機能として、「媒介」が重視されています。
なお、伝統的なソーシャルワーク(①ソーシャルグループワーク)は、アメリカにおけるセツルメント運動や青少年サービス団体の活動、レクリエーションなどを源流とし、独自に理論化・体系化されてきました。その後、ケースワークやコミュニティワークの統合とともに、三技法は一体化され、現代では、それぞれを独立した方法とするのではなく、統合し、ジェネラリスト・ソーシャルワークとして体系化されています。
(ソーシャル)グループワークの援助過程

グループワークにおいても、グループが走り出す前の「準備期」から始まり、その後グループが走り出す「開始期」、相互作用システムを活用した「作業期」、「終結期」といった援助過程を経て、メンバー個人の課題解決をしていきます。
また、グループワークの原則として、コノプカの14原則がよく知られています。例えば、「個別化の原則(グループ内およびグループ)」「メンバーの受容」「参加の原則」「葛藤解決の原則」「経験の原則」「プログラム活用の原則」「グループワーカーの自己活用」などの原則があります。
Lessen.3 ケース(ケア)マネジメント
日本のケースマネジメントは、1990(平成2)年以降、在宅介護サービス(在宅介護支援センター)の開始や、2000(平成12)年の介護保険制度の施行、さらに2005(平成17)年の障害者自立支援法などの制度の成熟とともに発展してきました。
介護保険制度が始まる前まではケースマネジメントという用語が一般的に使用されていましたが、以降、介護保険制度下ではケアマネジメントという用語が使用され、障害者領域でも同様のケアマネジメントという用語が使用されています。
また、諸外国では、例えば、アメリカでは、1970年代の公立精神科病院削減に際し、精神障害者の地域生活支援において、①住宅政策、②総合的な相談の必要性が明らかになり、そこから発展することになります。また、イギリスでは、国民保健サービス及びコミュニティケア法(1990年制定)により制度化され、各地方自治体で実施されていきます。
ケース(ケア)マネジメントの構成要素

ケースマネジメントの構成要素としては、(1)生活課題を抱える人々(クライエント)【ニーズ】、(2)問題を解決するためのサービスやサポート【社会資源】、(3)クライエントおよび問題と社会資源を結びつけるソーシャルワーカーです。
(2)の社会資源は、ニーズを解決するための「ヒト」「モノ」「カネ」を総称するもので、インフォーマルサポートと、フォーマルサービスをネットワーキングしたものといえます。このようなネットワークを「ソーシャルサポートネットワーク」といいます。
夏本番ですね!
暑い日が続いていますが、体調はいかがですか? 私の周りには、夏バテの人がたくさんいます。食事ができないとか、熟睡がうまくできないないなど・・・よく聞きます。
食事は少量でもよいので、1日に三度食べることが大切です。油っぽいものを避けるだけで量を確保することができますので、食べるものを工夫してみましょう。
スタミナをつけるために肉を食べる人も多いですが、胃腸が弱っているときは逆効果です。また、冷たい食べ物も喉越しがよく食べやすいですが、胃腸が弱っているときは注意です。食事はバランスが大事ですので、バランスよく摂取するように心がけましょう。
あと、やはり、水分や適度な塩分は、夏バテや脱水、熱中症に重要ですので、特に水分は小まめに補給しましょう。
勉強のほうも、過剰にまとめてやってもダメです。毎日コツコツと、30分でも、1時間でも、繰り返し継続してやることが大切です。
今年の夏は、太陽と、花火と、ビールと、露木ゼミと…。一緒に夏を乗り越え、がんばりましょうね~!
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