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5分で学ぶ露木先生の合格ゼミ
ー社会福祉士受験対策講座

露木 信介(つゆき しんすけ)

 新年度のスタートに合わせて、露木先生の受験対策講座もリニューアルいたします。これから学習を始める方、苦手な科目を学びたい方、モチベーションを維持したい方にとって、スマホで手軽に、科目別のポイント解説をチェックすることができます。
 社会福祉士国家試験を受験される方は、ぜひ、「露木ゼミ」をご活用ください!

プロフィール露木 信介(つゆき しんすけ)

社会福祉士(認定社会福祉士・医療分野、認定医療社会福祉士)、社会福祉学修士。
 現在、東京学芸大学教育学部ソーシャルワークコースで教員をするとともに、他大学や他専門学校での非常勤講師、現場におけるスーパービジョンや職員研修などを行っている。大学教員になる前は、病院でチーフ・ソーシャルワーカーとして管理業務や相談業務を行っていた。
 受験関係では、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士等の養成講座の講師、受験テキストや模擬試験問題の作成、受験対策講座の講師などを行っている。

第4回 「人体の構造と機能及び疾病」押さえておきたい重要ポイント

 令和5年度もはじまり、約1か月が経ち、来週からはゴールデンウィーク。心躍らせながら新年度を迎えている方や、新たな生活に戸惑い、不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。どちらの方も、新たな生活に取り組み、チャレンジしているチャレンジャーといえます。そして、ゼミ生のみなさんも、社会福祉士国家試験合格といった新たな目標に向かうチャレンジャーです。

 さて、今回、第4回「露木ゼミ」から、いよいよ各科目のポイント解説が始まります。各科目のポイント解説では、①出題基準の出題分野における過去3年間の出題傾向の整理、②各科目における重要項目を2~3項目取り上げ、図解を中心に解説、といった構成で進めていきます。

 それでは、本日は、「人体の構造と機能及び疾病」のポイント解説です。

今日のレッスン

Lessen.1 出題基準(出題分野)と過去3か年の出題傾向の分析

 「人体の構造と機能及び疾病」については、医学概論的な科目で、人を理解する科目と言え、全150問中7問出題されています。

 本科目の特徴は、試験当日の朝一番目の科目となりますので、緊張もピークに達し、集中力も途切れがちな科目といえます。そのため、日頃は間違えないような問題を間違えたり、焦って設問を読み間違えたりと、実力が発揮できない人も多いようです。国家試験は、平常心と日頃の学習の繰り返しによる確実性が結果につながります。

出題傾向 【 】内は問題番号

第35回試験 第34回試験 第33回試験
1 人の成長・発達 【1】 【1】 【1】
2 心身機能と身体構造の概要 【2】
3 国際生活機能分類(ICF)の基本的考え方と概要 【2】 【2】
4 健康の捉え方 【3】 【3】
5 疾病と障害の概要 【4】【5】【6】【7】 【3】【4】【5】【6】 【4】【5】【6】
6 リハビリテーションの概要 【7】 【7】

 出題の傾向としては、出題基準からバランスよく、広範囲の事項について出題されています。また、例年出題される項目としては、「老化」をはじめとする「人体の成長・発達」です。この他、悪性新生物(がん)やパーキンソン病、骨・関節疾患及び骨折などの「疾病の概要」についても毎年出題されています。この他、ICFやDSMについても定番化されつつあります。学習法としては、まずは過去問題をベースに、分からない疾病や用語などから整理するといいでしょう。


Lessen.2 高齢期の疾患、老化や病態の変化

 先述の通り、出題頻度の高い項目です。過去問をベースに、以下の表を参考に整理しておきましょう。

その特徴や内容
白内障 水晶体が混濁した状態。まぶしさを強く感じる。
緑内障 眼圧の上昇により、視神経が障害を起こし、視野や視力が低下する。
難聴 聴力が低下し、音声が聞こえにくくなった状態。
伝音難聴感音難聴、混合難聴がある。加齢に伴い高音域から進行する。
骨粗鬆症 骨の強度低下によって脆弱化し、骨折の危険性が増した状態。女性に多い大腿骨頸部骨折、腰椎・胸椎圧迫骨折が高齢者に多くみられる。
フレイル
(虚弱)
健康な状態と要介護状態の中間の状態を示し、フリードらは、その基準を、①体重の減少②疲労感③身体活動性の低下④筋力低下⑤歩行速度の低下のうち、3項目以上が該当する状態と示した。
褥瘡じょくそう 長時間臥床時に、骨の突出した部位の接触面から受け取る圧迫により、皮膚組織の循環障害を起こすことなどにより、皮膚や組織が壊死する難治性の潰瘍。皮膚の湿潤は、褥瘡の発症リスクとなる。
失禁 (女性の)高齢者は、腹圧性尿失禁が多い。
脱水 高齢者は、体全体の水分量が若者より少ない。また、1日の水分接収量が若者より少ない傾向にある。さらに、腎臓による水分の再吸収も低下している。また、加齢や認知症のため、喉の渇きを感じにくくなっている。
睡眠 高齢者は若者に比べ、睡眠は浅くなる
廃用
症候群
本来ある生理的機能を十分に使用しなかったために、その生理的機能が減弱し、その結果生じる一連の症候。
記憶 高齢者は短期記憶が低下する。記憶の過程は、①記銘②保持③想起

 このほか、第35回試験では「思春期」に伴う心身の変化や、第33回試験では生後2か月から老年期までの人の成長と老化、第31回試験ではエリクソンの発達段階について出題されているので、高齢期のみならず、人の成長に着目して整理しておく必要があります。

Lessen.3 ICF(国際生活機能分類)

 近年、出題頻度の高い項目が、ICFです。他職種の連携や協働をめざす現代の福祉サービスでは、他職種と目標設定を共有したり、共通したアセスメントツールや用語を使用する必要があるため、このICFが効果的と言われています。また、ソーシャルワークが重視する「人」と「環境」をシステムとして一体的に捉え、その相互・交互作用面を着目し、介入するといった視座からもICFは重要であることがわかります。

ICIDH(国際障害分類)WHO:1980年

 こちらのICIDHは、国際障害分類と言われ、①疾病、病変(例えば、「脳卒中」)に伴い、一直線上で②機能・形態障害(右片麻痺)→③能力障害(字が書けない)→④社会的不利(日常生活が困難になる、仕事を辞めなければならない)といったように「因果関係」で障害を理解するモデルといえます。

 しかし、同じ疾患(病変)であっても、個々人によって状況が異なり、個人を取り巻く環境によって状況もことなるため、社会的不利の状況や結果は違っているはずといった疑問が湧いてきます。よって、このモデルの直線的/因果関係で障害を理解には限界があることが明らかになってきます。そこで、誕生したのがICFです。

ICF(国際生活機能分類)WHO:2001年

 こちらのICFは、国際生活機能分類と言われ、文字通り、「障害」のみならず、「人々の生活/健康状態」を理解するものです。ここで重要なものは、この健康状態を「生活機能面」として「心身機能と身体構造」「活動」「参加」に分類するとともに、「背景面(因子)」として「個人」とそれを取り巻く「環境」の二つの因子で捉えるところに特徴があります。そして、これらの「生活機能面」と「背景面」は、1つのシステムとして全体的に捉えられ、相互や交互に影響をすること、さらに相互・交互に作用することで円環的に人々の生活や健康状態を個別化し、理解するところに特徴があります。

 以上、「人体の構造と機能及び疾病」のポイント解説でした。次回は、「心理学理論と心理的支援」のポイントを解説していきます。

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