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特集2 効果バツグン!夏の勉強法

こんにちは、けあサポ編集部です。新年度を迎えたと思っていたら早や5か月、夏の暑さもあっという間にピークを迎えています。試験勉強は進んでいますか。
この時期は、まとまったお休みをとれる方、時間はあっても諸事あって勉強に手のつかない方、お仕事一色の方と、さまざまいらっしゃいます。
そこで、今回はけあサポ講師陣から受験生の皆さんへ、効果バツグンの「夏の勉強法」を伝授します。ぜひ、これからの勉強の参考にしてみてください。


露木先生の社会福祉士国家試験 夏の特別講座

夏を制するものは「国試」を制す! この夏から秋に向けての勉強法

 こんにちは。4月から社会福祉士の受験対策講座を担当している露木です。暑い日が続いていますが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

 国家試験の勉強を進めている方のなかには、自分のできなさや暗記力の悪さに、悔しく、情けなく感じている方もいらっしゃるかと思います。長く受験勉強から離れていて、勉強法や勉強のコツがわからなくなっている方もいらっしゃるかもしれません。また、勉強に伸び悩み、スランプの中にある方もいるでしょうし、仕事や子育て、就活や卒論など、国家試験の勉強に集中できていない方もいらっしゃるでしょう。

 今回は、皆さんが悩んでいる国家試験の勉強法についてアドバイスできればと思います。私は、国家試験や受験対策に携わって約15年が過ぎますが、この間にたくさんの合格された方々や、不合格だった方々とお会いして、お話を聞いてきました。そんな体験談をもとに、この夏から秋に向けての勉強法を、2つのタイプに分けてお話ししたいと思います。

タイプ1 用語も語句もわからない「あなたへ」

 この状態ですと、問題どころか、勉強自体が億劫だと思います。やはり、用語や語句がある程度わからないと、勉強は面白くありませんし、身になっている実感を感じることもないと思います。そこで、このようなタイプの方は、まず、用語や語句を整理することから始めましょう。ただし、無駄に用語を書き出して、暗記カードなどを作るのではなく、学習の中で繰り返し出てくる用語や語句について、参考書などを活用して、内容を整理した上で、暗記へとつなげていくのがよいと思います。この用語や語句を学習する方法として、『合格テキスト』を利用してはいかがでしょうか。こちらは、端的に用語や語句を説明し、また図表を用いて整理しているため、初心者におすすめの一冊です。

 この『合格テキスト』で、社会福祉やソーシャルワーク、試験特有の用語や語句に慣れてきた段階で、過去問題を解き始めます。最初は、用語や語句に慣れたとは言え、ほとんど間違えてしまうでしょう。でも、間違えたところから受験勉強は始まります。まずは、この間違えから重要な用語や語句を抽出し、『合格テキスト』を使って整理します。具体的には、間違えた設問文について、解説が充実している『過去問解説集』を活用して、解説の中の赤文字を中心に、内容の理解を進めます。この時、「Point」にも目を通して、この問題がどのような内容や範囲を対象としていて、具体的にどのような知識が必要になるかを確かめます。ここで、いくつかの用語や語句が出てくるかと思いますので、そのチェックの際は、『合格テキスト』の後ろに掲載されている「索引」から該当ページを当たります。

タイプ1の勉強サイクル




タイプ2 用語や語句が頭に入っている「あなたへ」

 このタイプの皆さんは、少しずつ、社会福祉士や試験の概要を理解しつつあるのではないでしょうか。社会福祉士の国家試験は、重要な項目や内容については毎年のように出題されますし、人名や理論などについて徐々に理解し始めてきたので、問題を正解した時は嬉しいですし、勉強の楽しさを感じている方もいらっしゃるでしょう。一方で、勉強を進めているからこそ、「スランプ」や「伸び悩み」の状況にある方もいらっしゃるかもしれません。これは、本当に辛い状況だと思います。

 さて、このようなタイプの方の勉強法は、まず問題にあたり、問題で間違えた内容から用語や語句を点検するとともに、設問文の誤りを正しい文章に直し、さらに芋づる式に暗記項目を増やし、内容の深度を深めていく学習法です。『過去問解説集』には、直近の3年プラス2年分の合計5年分が収録されています。新しいものから取り掛かるとよいと思います。過去問題を解いて、まず、間違えた設問文を正しい文章に直します。この誤った設問文を正しい文章に直す学習法は効果的です。具体的には、『過去問解説集』の詳細で具体的な解説をもとに行います。

 ここからは、もう一歩踏み込んだアドバンスコースですが、さらに、関連項目の知識を芋づる式に広げ、深めていきます。この芋づる式勉強の際に役立つのが『ワークブック』です。こちらでは、詳細の内容まで取り扱っていますので、関連の知識を整理するときに役立ちます。そして、『ワークブック』を活用するときには、ノートのように、どんどん関連項目や知識を書き込んでいってしまうことです(索引も有効に活用しましょう)。試験当日は、このいろいろと書き込んだ。『ワークブック』1冊(正確には、共通科目編専門科目編の2冊になります)だけを試験会場に持っていきます。ただし、この勉強をやり出すとキリがなくなってしまいますので、ある程度のところで切り上げてください。150点満点を取るのであれば必要な勉強法かもしれませんが、国家試験の合格点は6割、90点+αです。

 過去問題で勉強し終わってしまった方は、さらに応用の知識を得るために、『模擬問題集』の問題をベースに、同じように問題を解いて、解説を活用し、誤った設問文を正しい文章に直し、さらに芋づる式に暗記項目を増やし、内容の深度を深めていきましょう。この時も、やはり『ワークブック』をノートのように活用して、どんどん書き込んでいきます。

タイプ2の勉強サイクル

受験勉強をするすべての方へ

 次に、受験勉強をされるすべての方に共通する勉強法を2つ紹介します。

 まず、暗記を要する国家試験では、どのように暗記をするのかが重要になってきます。そこで、「エビングハウスの忘却曲線」というものを紹介したいと思います。これは、人が暗記したとき、「どれぐらい覚えていられるか(忘れてしまうのか)」ということを時間ごとに曲線化したものですが、それによると、人は暗記した20分後には42%も忘れてしまい、60分後には56%も忘れてしまうということです。さらに、1日後では67%も忘れてしまうそうです。しかし、逆を言えば、60分後には44%は思い出すことができ、1日後には26%は思い出すことができるということを示しています。つまり、わずか数分でも復習をしておくと、記憶が定着するということです。私が推奨しているのは、1日の終わりと、次の日の朝に、10分だけでもよいので、当日、前日の学習を振り返る時間を設けることです。このように、短期記憶(数秒から数分の短い時間の記憶)をリハーサル(音韻的な繰り返し)や復習することで、それらは長期記憶として定着した情報となり、保持され、国家試験当日に混乱なく想起する(思い出す)ことができます。




腕試しに「模擬試験」を受験してみる

 自分の勉強が本当に身に付いているのか、とても気になりますよね。そこで、腕試しとして、「模擬試験」を受験してみてはいかがでしょうか。中央法規出版でも、「中央法規模試」「ソ教連模試」などを実施しています。こちらについては、今、この時期でなくても大丈夫です。夏にじっくりと学習を進めて、秋頃に模擬試験を受けてみるとよいでしょう。ただし、「模擬試験」の点数に一喜一憂しないでください。結果が良かった方はさらに気を引き締め、悪かった方は基礎・基本に立ち返ることが重要です。そして、科目や項目の弱みや強みを知ることができるので、弱みについては「『過去問解説集』で問題に当たる」「『過去問解説集』
『ワークブック』を中心に整理する」ことで強化し、強みについては「『模擬問題集』で問題にあたる」「芋づる式に暗記項目を増やす」ことでさらに伸ばしていきましょう。

2021年の夏は“国試の夏”に!

 今回は、この夏から秋にかけて行う勉強法についてお話ししました。冒頭の見出しのとおり、「夏を制するものは「国試」を制す!」と思います。皆さん、お忙しいと思うので、なかなかまとまった時間を作ることが難しいかと思います。しかし、少しの頑張りが、国家試験の1点、2点につながります。例年、不合格になってしまった方で、この「1点、2点に泣いた」という方がとても多いのです。2021年の夏は、“国試の夏”にしてみませんか? 5年後、10年後、「あの東京オリンピックのあった夏に、私は国家試験の勉強を頑張って、今では立派な社会福祉士として頑張っているじゃないか」と思い出せる夏にしましょう。

 最後の最後まで、諦めず、一緒に頑張りましょうね。