メニュー(閉じる)
閉じる

ここから本文です

特集2 効果バツグン!夏の勉強法

こんにちは、けあサポ編集部です。新年度を迎えたと思っていたら早や5か月、夏の暑さもあっという間にピークを迎えています。試験勉強は進んでいますか。
この時期は、まとまったお休みをとれる方、時間はあっても諸事あって勉強に手のつかない方、お仕事一色の方と、さまざまいらっしゃいます。
そこで、今回はけあサポ講師陣から受験生の皆さんへ、効果バツグンの「夏の勉強法」を伝授します。ぜひ、これからの勉強の参考にしてみてください。


張先生の精神保健福祉士国家試験 夏の特別講座

 皆さん、こんにちは。「張先生の受験対策講座」を担当しています、張です。8月を迎えて、本試験まで6か月を切りました。学習の進み具合はいかがでしょうか。基礎的な学習を順調に進めている方、勉強は始めていてもなかなか手ごたえを感じられない方、日々忙しさに追われて本格的な勉強には手をつけることができないでいる方など、いろいろだと思います。

 大学生の皆さんは、オンライン授業で毎日手いっぱいで、受験対策に取り組めていないかもしれません。お仕事をされている方は、日々の仕事と共に現場でのコロナ対策に追われていることでしょう。

 昔から、受験生にとって、8月は「天下分け目の天王山」といわれており、夏の学習の進め方が合否を決めるといわれています。これは、精神保健福祉士の国家試験を受ける皆さんにとって、この夏が基礎的な力を養う最後のチャンスであることを意味しています。ある程度学習が進んでいる人も、今まで十分に取り組むことができなかった方も、この夏を大いに活用して、基礎力をしっかりとつけていってほしいです。今回は、夏に基礎力を身につけるための勉強法について紹介していきます。

受験の手続き

 本編に入る前に、まずは受験の手続きです。手続きは進んでいますか? 7月30日、社会福祉振興・試験センターに第24回精神保健福祉士国家試験『受験の手引』請求窓口が開設されました。手引を請求すると、8月下旬以降に順次発送されることになっています。請求してから手元に届くまでには数日間かかりますので、早めに請求しておきましょう。

 試験日は、令和4年2月5日(土)、6日(日)の2日間で、受験申込書の受付期間は、今年の9月9日(木)から10月8日(金)まで(消印有効)です。早めに手続きを済ませておきましょう。また、初めて受験する人と、過去に受験したことのある人では手続きが異なりますので、詳細は「社会福祉振興・試験センター」で確認してください。

基礎力の重要性

 精神保健福祉士の国家試験は、全科目を受験する場合は、163問のうち約6割の98点を、専門科目だけの場合は、80問のうち約6割の48点を取れば合格する試験です。過去の合格率は62~64%で推移しており、合格ラインは第22回が90点、第23回が94点で、90点台前半がおおむねの基準となります。

 ここからいえることは、合格を目指すときに全問を正解しようとする必要はないということです。むしろ、この試験は163問すべてを正解できるようには作られていません。1科目のなかで1~2問は、解けない、あるいは解けなくてもよい問題として作られています。これは、合格率6割、合格ライン98点となるくらいの試験問題にする必要があるからです。

問題の構成から対策を考える

 精神保健福祉士の国家試験問題の構成は、精神保健福祉士として当然知っていなければならない基礎的な内容の問題が約5割、それらの基礎的な知識を応用して実践で活かせるかどうかという応用力を問う問題が約2割、新しい制度や時代の動向を正確に把握しているかという問題が約1割で、それ以外の約2割は、落とすための問題と考えていいでしょう。

 全163問のうち25~30問は、念入りに勉強していないと出会えない人物や理論が出題されることも多く、この先も含め1回しか出題されないような問題となっています。このような問題にとらわれる必要はありません。受験対策としては、「必ず得点させるために作られている基礎的な問題」に対応できる力を身につけておくことが最も重要になります。




基礎力のつけ方

 では、この「必ず得点させるために作られている基礎的な問題」に対応できる力は、どのように身につけていったらよいでしょうか。「基礎的な問題」に対応するためには、まず、「知識の絶対量を確保する」ことが必要です。この試験は科目数が17科目と多く、1科目の学習範囲も大変広いのが特徴です。そのため、どうしても知っておかなければならない知識も必然的に多くなります。

 次に、知識を習得するうえでは、それらの知識の「確実性」が担保されなくてはなりません。もっている知識量が多くても、それがあいまいな知識では得点になりません。本試験では、正しい選択肢を1つ、あるいは2つ選ばなければなりませんから「なんとなくこうかもしれない」という知識では、確実な得点に結びつかないのです。

 最後に、知識量を増やすときに注意すべきことは、「よくわからないまま覚えてしまわないようにする」ということです。いわゆる「丸暗記の知識」は本試験では応用がききません。知識量を増やすときには、「理解に基づく知識」にしていく必要があります。

 「知識の絶対量を確保する」「確実な知識にする」「理解に基づく知識を身につける」、この3点は学習の際にぜひ留意していただきたいことです。これらができたら、あとは理解した知識を忘れないように繰り返していきましょう。

 17科目を学習していくと、最初に取り組んだ科目は忘れてしまうことが多いです。しっかりと理解に基づく知識を習得したら、それらが定着するようにさまざまな工夫をして、知識を定着させていきましょう。

夏の間に取り組みたいこと

 9月、10月と季節が進んでいくと、時間が経つのが極端に早く感じられるようになります。皆さんにおすすめしたいのは、夏の間に「基礎的な力」を身につけておくことです。9月までを目標に基礎的な力を養っておき、10月以降は苦手な分野に集中して取り組んでいけるとよいでしょう。

 それでは、具体的な勉強法をみていきましょう。2022年版の「受験ワークブック(専門共通)」や「一問一答+α 共通科目編」などを参考書として、「精神保健福祉士国家試験過去問解説集」で問題を解くことをおすすめします。

 問題を解いてわからないところは解説をよく読み、参考書に戻って確認していきましょう。また、試験全体の全体像がわかりにくい場合は、「精神保健福祉士国試ナビ」をおすすめします。この本は図表が多く、必要とされている知識全体を把握するのに役立ちます。

 過去問は過去3年分を、本試験までに最低でも3~5回は解いておきましょう。今まで過去問を10回以上解いたという受験生がいました。その方は素晴らしい成績で合格しました。




過去問の解き方

 ただし、過去問は解く回数が多ければ多いほどよいというわけではありません。よく聞くのは、過去問を何回も解いたので答えを暗記してしまったが、どうしたらよいのかというご質問です。これは過去問の解き方がよくわかっていないために起こることです。過去問はなんとなく解いてもあまり意味がありません。過去問を解くときは、「理解する」ことに重点を置いて解いていくことが必要です。

 その方法をみていきましょう。問題にはすベてテーマがあり、「○○に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい」という形式になっています。この「○○」がその問題のテーマです。
 問題はテーマに沿って5つの選択肢が挙げられています。問題を解くときは、その一つひとつの選択肢について、正しい選択肢はその記述の正しい理由を、誤っている選択肢はその記述の誤っている理由を、自分の言葉で言えるようにしていきましょう。

 誤りの選択肢については、正しい文章に直す習慣を身につけていくとよいでしょう。そのためには、解説を読み込み、手元にある参考書などで確認する必要に迫られます。この作業の繰り返しによって、単なる暗記の知識ではなく、理解に基づく知識を身につけることができます。

関連問題を解く

 また、問題にある5つの選択肢の内容だけではなく、過去に出題された関連問題についても当たって理解していくと、知識の量と幅が広がります。過去問は出題基準に則って作成されていますから、問題も分野別に作成されており、過去の問題を比較して関連分野を解くことができます。テーマに沿って関連分野を解いていくと、そのテーマに関しての知識を網羅的に習得することができます。




習熟度に応じて

 受験生の中には、過去の受験で惜しくも涙をのんだ方もおられるかもしれません。そのような方は、ある程度基礎力を習得しておられると思います。過去問を十分にやりつくした方は模擬問題に取り組むことをおすすめします。「精神保健福祉士国家試験模擬問題集2022」は、専門科目80問が3回分掲載されており、充実した解説がついています。
 あわせて共通科目については、「社会福祉士国家試験模擬問題集2022」を活用するとよいでしょう。10月に入ると精神保健福祉士の模擬試験(全国模試)も始まりますから、それを目標に学習に取り組んでいかれるとよいでしょう。

 夏の間は、基礎力をしっかりつけることが目標です。そうすることで、9月以降は苦手科目を中心に幅広い分野についてさらに学習を深めていくことができるようになります。
 9月以降の受験対策講座では、各科目についてポイントを絞った解説をしていきます。講座の最後には、法改正や新制度を中心に押さえておくべき内容を解説します。
 皆さんの頑張りを心から応援しています。合格をめざして一緒に頑張っていきましょう!