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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

特集⑤合格者に聞く!私が受かった勉強法 社会 精神 介護

第23回 「精神保健福祉相談援助の基盤」

 皆さんこんにちは。急に秋めいてきました。受験の手続きや学習は順調に進んでいますか。本試験まであと5か月弱となりましたが、学習は焦らずに着実に進めていくことが合格の秘訣です。一緒に頑張っていきましょう。

 今回は、「精神保健福祉相談援助の基盤」を取り上げます。相談援助の対象・価値・理念・意義や、関連専門職、権利擁護、チームアプローチなど、精神保健福祉士として押さえておくべき価値や権利擁護が、大きなテーマになっている科目です。今回はソーシャルワークの理論的モデルについて取り上げていきます。では最初に、前回の課題の解説をしておきましょう。

第24回精神保健福祉士国家試験「精神保健の課題と支援」

問題20 WHO(世界保健機関)の取組に関する次の記述のうち、適切なもの1つ選びなさい。

  • 1 国際疾病分類の改訂版では、DSM-5を採用している。
  • 2 オタワ憲章は、障害を3 次元で分類している。
  • 3 メンタルヘルスアトラスプロジェクトは、構造化面接法を用いて世界各国における精神疾患の罹患率(りかんりつ)を調査した研究事業である。
  • 4 「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」は、世界の酒類の製造又は販売を行う事業者に向けた警告のための広告戦略である。
  • 5 メンタルヘルスギャップアクションプログラム(mhGAP)は、特に中低所得国における精神・神経・物質使用の障害へのケアを拡充することを目的にしている。
正答5

解答解説

    • 1 × 国際疾病分類の改訂版では、ICD-11を採用しています。ICDとは国際疾病分類のことで、WHO(世界保健機関)がすべての疾患を対象に、国際的に統一した基準で定めた死因および疾病の分類のことです。DSM-5は、アメリカ精神医学会が採用している精神疾患だけを対象とした診断基準の最新版です。
    • 2 × オタワ憲章は、WHOがオタワで開催した第1回世界ヘルスプロモーション会議で採択した憲章で、ヘルスプロモーションを「人々が自らの健康をコントロールし、改善できるようにするプロセス」と定義しています。障害を3次元で分類しているのは、ICF(国際生活機能分類)です。
    • 3 × メンタルヘルスアトラスプロジェクトは、メンタルヘルスアクションプランを達成するために世界各国から情報を収集し公表する取り組みのことです。構造化面接法を用いて世界各国の精神疾患の罹患率を調査しているのは、WMHS(世界精神保健調査)です。
    • 4 × 「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」は、WHOがアルコールの有害な使用を低減することを目的に採択したものです。WHO加盟国に広告規制や、安売りや飲み放題の禁止・制限などを含む、幅広い対策を求めています。
    • 5 〇 メンタルヘルスギャップアクションプログラム(mhGAP)は、先進国と中低所得国の精神衛生施策の格差是正プログラムのことです。中低所得国における精神障害者施策の拡充を主たる目的にしています。
第23回精神保健福祉士国家試験「精神保健の課題と支援」

問題20 WHOによるメンタルヘルスアクションプラン2013-2020に関する次の記述のうち、正しいもの1つ選びなさい。

  • 1 国際疾病分類(ICD)の改訂を目標とした。
  • 2 アルマ・アタ宣言とも呼ばれている。
  • 3 「メンタルヘルスなしに健康なし」を原則としている。
  • 4 精神疾患を有する者の非自発的な入院をなくすことが目標に定められた。
  • 5 中低所得国における精神保健サービスの拡充を主たる目的としている。
正答3

解答解説

    • 1 × メンタルヘルスアクションプラン2013-2020は、ICDの改訂を目標としたものではなく、精神障害者の「精神的に満たされた状態」を促進するために立てられたプランです。
    • 2 × アルマ・アタ宣言は、第1回プライマリヘルスケアに関する国際会議で採択された宣言で、先進国と発展途上国の健康格差を縮小するために世界全体で取り組むべきことを提言しています。
    • 3 〇 2013年の第 66 回 WHO 総会でメンタルヘルスアクションプラン2013-2020が可決され、「メンタルヘルスなしに健康なし」を原則として、2020年までの数値目標が掲げられました。その後、2030年まで延長したプランが発表されています。
    • 4 × 全体的な目標として、精神障害の予防、ケアの提供、リカバリーの促進と人権の促進、精神障害を有する人々の死亡率・罹患率・障害を低減することが掲げられていますが、精神疾患を有する者の非自発的な入院をなくすことは掲げられていません。
    • 5 × 中低所得国における精神保健サービスの拡充を主たる目的としているのは、メンタルヘルスギャップアクションプログラム(mhGAP)です。精神衛生に関して、地域的、経済的、人種的格差がある現状に対して、これらの格差を是正することを目標として取り組んでいるプログラムです。

 いかがでしたか。「精神保健の課題と支援」では、職場のメンタルヘルス対策、災害時支援等についても幅広く学習しておきましょう。

 では今回の「精神保健福祉相談援助の基盤」に入っていきましょう。この科目は、ソーシャルワーカーの価値や倫理、関連専門職とのチームアプローチ、自己決定、権利擁護などが出題基準としてあげられています。エンパワメントやアドボカシーの概念など、援助の基本的姿勢をよく理解しておきましょう。今回は、ソーシャルワークの理論的モデルについて解説していきます。


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