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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

特集⑤合格者に聞く!私が受かった勉強法 社会 精神 介護

第19回 「保健医療サービス」

災害拠点病院

 災害拠点病院とは、1996年に当時の厚生省の発令によって定められた「災害時における初期救急医療体制の充実強化を図るための医療機関」のことで、災害発生時に災害医療を行う医療機関を支援する病院をいいます。

地域災害拠点病院・基幹災害拠点病院

 地域災害拠点病院は、原則として、二次医療圏ごとに1か所整備することになっています。基幹災害拠点病院は、原則として各都道府県に1か所整備することになっています。

災害拠点病院 災害発生時に災害医療を行う医療機関を支援する病院
地域災害拠点病院 二次医療圏ごとに原則1か所整備
基幹災害拠点病院 各都道府県に原則1か所整備

災害拠点病院の指定要件

 災害拠点病院の指定要件は以下のとおりです。

  • ・24時間対応可能な救急体制の確保
  • ・災害時に多発する重篤救急患者の救命医療を行うための高度の診療機能を有し、被災地から重症傷病者の受入れ機能を有すること
  • ・傷病者等の受入れおよび搬出を行う広域搬送への対応機能を有すること
  • ・自己完結型の医療救護チームの派遣機能を有すること
  • ・地域の医療機関への応急用資器材の貸出し機能を有すること

 災害拠点病院は、災害発生時に被災地内の傷病者等の受入れおよび搬出を行うことが可能な体制を有することとされています。災害発生時に、被災地からの傷病者の受入れ拠点にもなること、すなわち、広域災害・救急医療情報システム(後述)が未整備または機能していない場合には、被災地からとりあえずの重症傷病者の搬送先として傷病者を受け入れます

 また、被災地の災害拠点病院と被災地外の災害拠点病院とのヘリコプターによる傷病者・医療物資等のピストン輪送を行える機能を有していること、災害拠点病院内に災害発生時における消防機関(緊急消防援助隊)と連携した医療救護班の派遣体制があることも要件です。ヘリコプター搬送の際には、同乗する医師を派遣します。

 なお、災害派遣医療チーム(DMAT)を保有し、派遣体制が整備されていることが要件です。

災害派遣医療チーム(DMAT)

 災害派遣医療チーム(DMAT)は、医師、看護師、業務調整員などで構成されます。災害発生時、被災地以外の災害拠点病院の医療従事者は、被災地からの要請を受けて被災地に派遣されます。

指定要件の一部改正

 救急・災害医療提供体制等の課題について検討することを目的として開催した2018年7月の「救急・災害医療提供体制等の在り方に関する検討会」において、災害拠点病院の指定要件の見直しについて議論が行われました。

 その結果、電気の確保については、災害時に電力供給・燃料補給が途絶しても3日程度自家発電機等により病院の機能を維持できるよう、自施設における燃料の備蓄が要件として明示されました。

 水の確保については、2018年に発生した一連の災害において病院等における水不足が問題となったことを踏まえ、貯水や地下水の活用等により、少なくとも3日分の病院の機能を維持できる水を確保することが望ましい旨が明示されました。

電気の確保 3日程度自家発電機等により病院の機能を維持できるよう、自施設における燃料を備蓄する
水の確保 3日分の病院の機能を維持できる水を確保する

広域災害・救急医療情報システム(EMIS)

 広域災害・救急医療情報システム(EMIS)とは、災害拠点病院をはじめとした医療機関、医療関係団体、消防機関、保健所、市町村等の間の情報ネットワーク化および国、都道府県間との広域情報ネットワーク化を図り、災害時における被災地内、被災地外における医療機関の活動状況など、災害医療にかかわる情報を収集・提供し、被災地域での迅速かつ適切な医療・救護活動を支援することを目的としたシステムのことです。

 EMISは、災害時に医療機関の患者受け入れ可否の照会、病院の被災状況や稼働可能な職員の確認を可能としており、医療機関の混乱により患者対応ができない事態を回避するために機能します。

EMISで共有できる情報・主な機能

 EMISで共有できる情報・機能は、一般市民向け関係者向けによって分かれています。このうち、一般市民向けとして公表されている情報は、各地域における災害・警戒情報、条件を指定した医療機関の検索、災害対策のマニュアル・対応事例、地震や火災時に活用できる災害の知識などです。

 全国的に猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響もあり、EMISでは新型コロナウイルスによる患者搬送や警戒地域も共有しています。

広域災害・救急医療情報システム(EMIS)

情報ネットワーク化 関係機関との情報ネットワーク化
国、都道府県間との広域情報ネットワーク化
情報収集と提供 災害医療にかかわる情報を収集・提供し、迅速・適切な医療・救護活動を支援
スムースな患者対応 医療機関の患者受け入れ可否の照会、病院の被災状況・稼働可能な職員の確認
共有する情報・主な機能 災害・警戒情報、医療機関の検索、災害対策のマニュアル・対応事例、地震や火災時に活用できる災害の知識

 いかがでしたか。この科目に関しては、医療法における医療提供施設、医療計画、地域医療構想などについても整理しておきましょう。では第24回の精神保健福祉士の国家試験問題から、今回の課題をあげておきますのでチャレンジしてみてください。

第24回精神保健福祉士国家試験「保健医療サービス」

問題72 災害拠点病院に関する次の記述のうち、正しいもの1つ選びなさい。

  • 1 24時間対応可能な救急体制は必要ないとされている。
  • 2 災害発生時、被災地外の災害拠点病院の医療従事者は、被災地に入らず待機することになっている。
  • 3 各都道府県に1病院ずつ、全国に47病院が設置されている。
  • 4 重篤救急患者に対応できる高度な診療機能は求められていない。
  • 5 災害派遣医療チーム(DMAT)を保有することになっている。

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