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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第15回 「福祉行財政と福祉計画」

 皆さんこんにちは。今回は「福祉行財政と福祉計画」を取り上げます。この科目は苦手な受験生が多いようですが、「福祉行政分野」「福祉財政分野」「福祉計画分野」として整理して学習していくと理解が進みます。ぜひ今回の学習をきっかけに得意科目にしていきましょう。

 ではまず前回の課題の解説をしておきます。

第24回精神保健福祉士国家試験「地域福祉の理論と方法」

問題33 地域福祉の主体に関する、次の社会福祉法の記述のうち、最も適切なもの1つ選びなさい。

  • 1 地域住民は、相互に人格と個性を尊重し合いながら、個人の自立の助長を目指して活動を行わなければならない。
  • 2 地域住民、社会福祉を目的とする事業を経営する者、社会福祉に関する活動を行う者は、相互に協力し、地域福祉を推進するよう努めなければならない。
  • 3 社会福祉協議会は、社会福祉を目的とする事業の実施のため、福祉サービスの提供体制の確保や適切な利用推進の施策等の必要な措置を講じなければならない。
  • 4 地域住民等は、地域福祉の推進に当たって、経済的課題を把握し、その解決を行う関係機関との連携により、課題の解決を図らなければならない。
  • 5 国及び地方公共団体は、民間企業との有機的な連携を図り、福祉サービスを効率的に提供するように努めなければならない。
正答2

解答解説

  • 1 × 地域福祉の推進は、地域住民が相互に人格と個性を尊重し合いながら、参加し、共生する地域社会の実現を目指して行われなければならないと規定されています(社会福祉法第4条第1項)。地域住民や地域の多様な主体が参画し、地域をともに創っていく社会を目指すという理念を明記したものです。
  • 2 〇 地域住民等は、相互に協力し、福祉サービスを必要とする地域住民が地域社会を構成する一員として日常生活を営み、社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会が確保されるように、地域福祉の推進に努めなければならないと規定されています(同法第4条第2項)。
  • 3 × 選択肢の記述は、国及び地方公共団体の責務として規定されているものです。国及び地方公共団体は、社会福祉を目的とする事業の実施のために、福祉サービスを提供する体制の確保、福祉サービスの適切な利用の推進に関する施策等の必要な措置を講じなければならないと規定されています(同法第6条第2項)。
  • 4 × 地域福祉の推進に当たり地域住民等は、地域住民とその世帯が抱える「地域生活課題」を把握し、「支援関係機関」との連携等により、その解決を図るよう特に留意するものとすると規定されています(同法第4条第3項)。
  • 5 × 国及び地方公共団体は、地域福祉の推進に当たっては、保健医療、労働、教育、住まい、地域再生に関する施策等の関連施策との連携に配慮するよう努めなければならないと規定されています(同法第6条第2項)。

 いかがでしたか。「地域福祉の理論と方法」は範囲が広いので、様々な援助対象を地域で支援していくための諸制度に精通しておきましょう。

 では、今回の「福祉行財政と福祉計画」について出題傾向を分析し、対策を立てていきます。この科目は大きく分けて、「福祉行政」「福祉財政」「福祉計画」という3つの分野から構成されています。


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