メニュー(閉じる)
閉じる

ここから本文です

張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

特集⑤合格者に聞く!私が受かった勉強法 社会 精神 介護

第12回 「社会理論と社会システム」

 皆さん、こんにちは。今回は「社会理論と社会システム」を取り上げます。この科目は出題範囲が広く理論的な理解が求められるので、苦手意識を持っている受験生が多いかもしれません。しかし、社会変動に伴う社会の仕組みの変化やそれぞれの時代に生きる人々の意識の変化、ライフスタイルの変化、現代社会の諸課題など、現代に生きる私たちにとってとても身近な科目です。

 現代社会が抱える様々な問題の影響を受けている人々を援助する精神保健福祉士として、社会に対するより深い洞察力と分析力を養い、よりよい援助者となるために、理解を深める一助となればと願っています。

 では最初に、前回の課題を解説していきましょう。

第24回精神保健福祉士国家試験「心理学理論と心理的支援」

問題10 ピアジェ(Piaget, J.)の発達理論に関する次の記述のうち、正しいもの1つ選びなさい。

  • 1 感覚運動期には、「ごっこ遊び」のようなシンボル機能が生じる。
  • 2 前操作期には、元に戻せば最初の状態になることが理解され、可逆的操作が可能になる。
  • 3 前操作期には、自分の行動について、手段と目的の関係が理解できるようになる。
  • 4 具体的操作期には、コップから別の容器に水を移したときに液面の高さが変化しても、量は変わらないことが理解できる。
  • 5 形式的操作期には、思考の自己中心性が強くみられる。
正答4

解答解説

  • 1 × 「ごっこ遊び」のようなシンボル機能が生じるのは、「前操作期」です。前操作期には、象徴機能を獲得します。象徴とはシンボル、つまり何かを別の何かに見立てる機能です。これができるようになると、人や物の関係性が理解できるようになり、「ごっこ遊び」がみられるようになります。「感覚運動期」には、自分自身が外界に働きかけて、動く、見る、触る、つまむ、噛む等の行為を通して外界と接触し、その行為に対する外界からの反応を受け、その反応に対してさらに働きかけるという相互行為によって、外界を認識し認知機能が発達し成長します。この時期は、循環反応による理解、対象の永続性の理解、手段と目的の関係を理解する時期です。
  • 2 × 元に戻せば最初の状態になることが理解され、可逆的操作が可能になるのは「具体的操作期」です。可逆的操作は、例えば、コップの水を形状の異なる別の器に移した後、その水を元の器に戻せば、元と全く同じ状態に戻るということがわかるということです。「前操作期」は、思考の自己中心性を持つ時期です。また、石などの物質にも自分と同じように命があると考える「アニミズム」や、「ごっこ遊び」がみられるようになるのもこの時期です。
  • 3 × 手段と目的の関係が理解できるようになるのは、「感覚運動期」です。手段と目的の関係の理解とは、目的を達成するために、様々な手段を試してみる活動ができるようになることです。例えば、布がかかった机の上にぬいぐるみが置いてあるとき、ぬいぐるみを欲しいのにぬいぐるみに手が届かない場合は、机の上の布を引っ張ることによって、そのぬいぐるみを手元に引き寄せることができると理解できるようになることです。
  • 4 〇 「具体的操作期」は、具体的な物をイメージとして内面化できる時期です。また、人の気持ちを推測できるようになり、長さ、重さ、時間、体積等を把握できるようになります。これらにより、保存の概念の獲得や、可逆的操作ができるようになります。保存の概念とは、ある物の外見が変化しても、その重さや数量は変化しないと理解することです。保存の概念が獲得されると、細くて背の高い容器に水を入れ替えて液面の高さが変化しても、水の量は変わらないということがわかります。
  • 5 × 思考の自己中心性が強くみられるのは、「前操作期」です。思考の自己中心性とは、他者と自分とを明確に区別できないため、他者が自分とは違った考え方をするということがわからず、自分が考えるように他者も考えるだろうと思い込んでいる状態をいいます。「形式的操作期」は、具体的な事物にとらわれないで、抽象的な理論を構成することができるようになる時期です。

 いかがでしたか。「心理学理論と心理的支援」は、記憶、学習理論、ストレス、心理検査、心理療法などの頻出分野も十分に学習しておきましょう。

 では、今回の「社会理論と社会システム」に入っていきましょう。出題基準に沿って、過去問の出題傾向を分析しながら、分野ごとに対策を立てていきます。


スマホやタブレットを使って問題を解きたい人は受験対策アプリ!

精神保健福祉士合格アプリ2023 過去問+模擬問

精神保健福祉士合格アプリ2023 過去問+模擬問

来年の受験対策アプリはこれ!

【過去問】【模擬問】【一問一答】発売中!

  • 詳細はこちらから
  • ダウンロードはこちらから
    App Store
    Google Play
特集② 社会 精神 介護 ケアマネ
特集③ 夏の勉強法 社会 精神 介護 ケアマネ

受験対策コンテンツによりアクセスしやすい! けあサポアプリ版

けあサポアプリ版

けあサポ ― 介護・福祉の応援アプリ ―

受験対策コンテンツを資格ごとに見やすく配置し、「今日の一問一答」や「今週の穴埋め問題」「受験対策講座」にスムーズにアクセス!受験対策書籍の新刊やセミナー情報も配信。
  • ダウンロードはこちらから
    アプリ販売ストアへ
  • ※ 上記リンクから閲覧端末のOSを自動的に判別し、App StoreもしくはGoogle playへと移動し、ダウンロードが可能です。

中央法規メルマガ会員 募集中!

メルマガ

「精神保健福祉士」業務に役立つ新刊情報やオンラインイベント情報等を、いち早くお届けします! この機会にぜひお申し込みください。

followme