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張先生の受験対策講座

張 百々代(はり ももよ)

受験勉強のガイド役となるのがこのコーナーです。受験対策のプロである張(はり)先生が、あなたの合格までの道のりをサポートします。

プロフィール張 百々代(はり ももよ)

精神保健福祉士・社会福祉士。児童養護施設、老人福祉施設での勤務を経て福祉系専門学校講師に。
現在は受験対策講座講師、各大学での受験対策に従事しており、第三者後見人として精神障害者・知的障害者の成年後見活動にも携わっている。

第5回 「精神保健福祉相談援助の基盤」

精神保健福祉士の役割と意義

 「精神保健福祉士法」は、私たちが目指している精神保健福祉士の根拠法です。法律に規定されている精神保健福祉士の定義、業務、役割、義務、罰則規定等を押さえておきましょう。精神保健福祉士の義務として、誠実義務、信用失墜行為の禁止、資質向上の責務等の出題がみられます。

 「精神保健福祉制度の歩み」として、精神保健福祉士国家資格成立に至るまでの精神科ソーシャルワーカーの歴史、資格成立の経緯についても基本的な内容を整理しておきましょう。

 「精神保健福祉士の専門職倫理と倫理的ジレンマ」については、国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)の倫理綱領が出題されています。「精神保健福祉士協会の倫理綱領」と併せてよく読み込んでおくとよいでしょう。精神保健福祉士が実践の現場で出会う倫理的ジレンマについては、様々な場面における倫理的ジレンマとその対応方法を押さえておきましょう。

社会福祉士の役割と意義

 精神保健福祉士に関連する専門職については、社会福祉士、介護福祉士について、それぞれの役割、法律上の定義、業務、義務等を理解しておきましょう。社会福祉士等に関する業務規定や日本社会福祉士会、日本介護福祉士会、日本精神医学ソーシャル・ワーカー協会等の社会福祉に関する専門職団体が設立された経緯が出題されています。

相談援助の概念と範囲

 国際ソーシャルワーカー連盟のソーシャルワークのグローバル定義、ソーシャルワークが拠り所とする基盤、仲介者としての位置付け、価値、理論、実践について、重要語句を押さえて理解しておきましょう。

 日本ソーシャルワーカー連盟は、「ソーシャルワーク専門職のグローバル定義」を受けて、2020年に新たな倫理綱領を承認しました。グローバル定義の内容を反映し大幅に改定されていますので、目を通しておくことをおすすめします。第24回では、ソーシャルワークの原理に基づく実践として、具体的な実践場面における支援の方法が出題されました。

 「ソーシャルワークの形成過程」としては、仲村優一、浅賀ふさ、竹内愛二、村松常雄、窪田暁子、ジャレット、ビアーズ、キャノンが出題されています。精神科ソーシャルワーカーの歴史やソーシャルワーカーが専門職として認知されるようになった経緯と専門職としての属性についても理解を深めておきましょう。

 アプローチ論としては、ホリス、トール、マイヤー、ジャーメイン、アプティカー、ロビンソン、トーマス等が出題されています。課題中心アプローチ、ナラティブアプローチ、解決志向アプローチ、システムズアプローチ、ストレングスアプローチ等の出題実績があります。第24回では、ソーシャルワークの実践モデルが出題されています。今回は後ほどこの分野を取り上げていきます。

相談援助の理念

 この分野は、精神保健福祉士として実践を進めていく上で、精神障害者の人権をどう捉えるかという理念を扱っています。ノーマライゼーション、アドボカシー、エンパワメント、ストレングス、ピープルファースト、社会的包摂(ソーシャルインクルージョン)などの相談援助の基本的理念は、援助の際の基盤となる考え方です。人権尊重の視点、利用者主体の考え方等、それぞれの理念の内容を押さえて、事例問題にも対応できるようにしましょう。

 ノーマライゼーションの理念、アカウンタビリティ、アドボカシー、ストレングス、レジリエンス、ソーシャルインクルージョンの概念等が繰り返し出題されています。基本的な理念ですから理解を深めておきましょう。

精神保健福祉士が行う相談援助活動の対象と相談援助の基本的考え方

 この分野の中項目は、「保健、医療、福祉等の各分野における相談援助の対象及び相談援助の基本的考え方」とされています。ピアサポーター、ピアカウンセラー、セルフヘルプグループ、ヘルパーセラピーの原則、リカバリー等の概念と、それらを相談援助の実践の場でどのように適用するかを理解し、事例問題に対応できるようにしておきましょう。

 精神保健福祉士が行う相談援助活動に関しては、セルフヘルプグループへのかかわり方、プロセス重視という援助の視点、生活障害の捉え方、ストレスとコーピングスキル、人間と環境との関係の視点という具体的な援助の視点、OJTやスーパービジョン、専門性の向上等が出題されています。第24回では、精神保健福祉士が行う地域生活支援のあり方、精神保健福祉士のバーンアウトについての出題がありました。

相談援助に係わる専門職(精神科病院、精神科診療所を含む)の概念と範囲

 この分野については、医療機関、福祉行政機関とその専門職、民間における専門職とその役割を制度面からも十分に学習しておくことが求められます。看護師、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、介護福祉士、管理栄養士等について、それぞれの専門的業務を整理しておきましょう。また行政機関としての保健所や市町村、福祉事務所、地域包括支援センター等の役割についても理解しておきましょう。

 医療機関における専門職、精神保健指定医、社会福祉主事、精神保健福祉相談員、介護福祉士、障害者にかかわる相談支援専門員の資格要件と業務内容が出題されています。第24回では、退院後生活環境相談員、生活保護現業員、社会復帰調整官、精神保健福祉相談員、精神障害者雇用トータルサポーターが出題されています。関連分野の専門職種について、基本的な業務内容等を整理しておくとよいでしょう。

精神障害者の相談援助における権利擁護の意義と範囲

 ここは非常に出題頻度の高い分野です。権利擁護の機能、アドボカシーの種類、権利擁護システムとしての第三者評価事業、苦情解決制度、障害者の権利条約における合理的配慮等、様々な側面からの出題がみられますので、注意して学習しておいてください。

 特に、アドボカシーの機能、精神障害者の権利擁護としての調整機能について出題されています。ケースアドボカシー、クラスアドボカシー、シチズンアドボカシー等の意味、権利擁護の発見機能、仲介的弁護機能、介入の機能、対決の機能、変革の機能等についてよく理解しておきましょう。

 権利擁護の実践として、「障害福祉サービス等の提供に係る意思決定支援ガイドライン」(平成29年3月厚生労働省)が出題されています。現場では、利用者の意思決定をどのように支援するかということが絶えず問われます。現場での実践に直結する内容ですから、ガイドラインをよく読み込んでおくことをおすすめします。第24回では、守秘義務と第三者への情報提供の関係についての出題がありました。

精神保健福祉活動における総合的かつ包括的な援助と多職種連携(チームアプローチ含む)の意義と内容

 この分野では、コミュニティソーシャルワークや多職種連携、チームアプローチの考え方についての学習が求められます。多職種チームの連携形態、チームビルディングの諸段階等が出題されています。マルチディシプリナリ・モデル、インターディシプリナリ・モデル、トランスディシプリナリ・モデルの性格と適用対象について整理しておきましょう。

 精神科病院からの退院促進に伴い、地域での多職種連携の重要性が増してきている現在、障害者にかかわる様々な相談機関やサービス、専門職種との連携のあり方を問う問題は今後いっそう増えていくと思われます。多職種連携とチームワークの目的、また、チームを形成していく諸段階で、精神保健福祉士として留意すべき事柄についてしっかり押さえておきましょう。

 以上、出題範囲と重点内容を確認してきましたが、今回は、ソーシャルワークの実践モデルについて解説していきます。


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